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【教育】2022年からの国語はトリセツが教材に…。私なら養老孟司や河合隼雄のエッセイを教材に使いたい

2022年からの、高校の国語が
大胆に様変わりする。
その学習指導要領は現場の先生から
早くも非難が上がっている。

「現代文」は、文学を取り除いた
「論理国語」となり、
実用的な論理的な読解力を
身につけてもらうのが主旨で、
例文には、契約書や取扱い説明書が
使われるという。
マジか?

「論理国語」からこぼれ落ちる
文学要素は「文学国語」として
選択科目になる。
こちらの例文教材は、これまで通りの
小説や評論、詩歌など。

私に仮に、子供がいて
22年から高校にあがるならば、
かなり混乱し、動揺しますね。
だって、取り扱い説明書の授業で
子供が論理的な力がつく?とは
到底、思えないですもの。

文学が国語の教材として、
一番適切かは疑問でしたが、
だからと言って、取り扱い説明書は
ないんじゃないか?
この改変の背景には、
PISAテストで、日本人生徒が
読解力が海外に比べて
断トツ低かったことが
教育の世界では
焦りとしてあるんですよね。

じゃあ、教材は何がいいんでしょう?
そうですね、今子供が興味深く
食いついてくれる
マンガ『鬼滅の刃』はどうでしょう。
また『鬼滅』には、ノベライズ小説も。

子供をグイグイ引き込む読み物を
教材に使うのが、一番、
読解力もつくのでは?

いきなり、漱石の『こころ』や
鴎外の『舞姫』を読まされるから、
子供は文学嫌いになりやすいのであり、
マンガで教育現場でも
ふさわしい作品はたくさんあります!

それから、論理的思考力を
養うのであれば、理系の研究者の
エッセイがいい。
解剖学者・養老孟司のエッセイや
数学者・岡潔のエッセイや、
物理学者・湯川秀樹のエッセイ、
心理学者・河合隼雄のエッセイが
適切ではないでしょうか?

文部科学省には、
硬い文学でもなく、
実用書(取り扱い説明書)でもなく、
優秀な頭脳が書いた柔らかいエッセイは
きっとご存じないのでしょう。
養老孟司や河合隼雄に、
国語の教材で巡り合えたなら、
論理的思考も、柔らかい感性も
合わせて勉強できそうなのになあ。

2022年からの国語の授業を
受ける生徒さんは、いわば、
実験台にされるわけですが、
契約書や説明書で論理的思考が
思うように伸びなかった場合、
理系研究者のエッセイを
教材にすることをおすすめしたい。

もう、今の規定路線は
変えられないかなあ?


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