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疑問に思った会社説明の情報

こんにちは。山本です。

就活生は、Web面接、採用活動中止など、苦労しているという話を良く耳にします。Web説明会も当たり前のように行っているそうです。

今回は、会社説明会で聞いたときに疑問に思った情報を3つ紹介します。

情報・統計は調べ方・記載の仕方によって大きく変わります。
最近では、コロナの感染者数が何人というのが話題になっていますが、検査しなければ感染者数は増えません。土曜日や日曜日であれば、保健所がやっておらず検査数が必然的に減ります。

会社説明で出される情報も同様です。
「男性も育休が取れる!」とアピールしながら、前例は1、2件。なおかつ、休暇期間は、1日や2日程度の会社もみたことがあります。
アピール内容は事実ですが、参考にしかなりません。

就活生の方は、多くの情報に触れる機会になると思うので、得た情報を再度考え直してみてください。

1. 日本の生産性の低さ
2. 会社の売り上げの伸び
3. 残業時間


1. 日本の生産性の低さ

「日本は生産性が低い」だから、無駄な残業を減らし、効率的な仕事をする努力が必要という話をよく聞きます。
そして、うちの会社は、残業時間を減らした結果、成果が現れた会社は言います。

そもそも、日本が生産性が低い根本的な原因が、無駄な残業が多く行っていて、一人一人が効率的に働けていないという前提がおかしいと思います。

そもそも、労働生産性は一人あたりのGDPです。
GDPとは、一定期間に国内で生み出された付加価値の総額です。
(GDP=人口×その国の生産性)
つまり、効率良く働くことより、付加価値の高い仕事がもっと重要になってきます。

例えば、従業員10人で、1つ100円のりんごを売るビジネスで1時間に10個売った場合、1時間の1人あたりの生産性は、100円です。
一方で、従業員10人、1つ1万円のスマホを売るビジネスで1時間10個売った場合、1時間の1人あたりの生産性は、1万円です。

明らかに、付加価値が高い商売をすることが生産性に直結します。

では、なぜ日本は生産性が低いのか。1つに中小企業が多いからです。
日本の99.7%が中小企業です。
多くの中小企業は付加価値の高い商品を作ることを困難とします。
理由は、金なし、人なし、設備なし。さらに言えば、従業員教育もできません。

中小企業が悪いとか、生産性を上げるには、どうすべきかとか言いたい訳ではないです。
会社が話す情報は、本当なのか?事実と成果に因果関係があるのか?と言うことを再度、考えてもらいたいです。
残業時間を減らしたことが生産性に直結したというデータには疑問が残ります。

2. 会社の売り上げの伸び
「うちの会社は毎年、売上が伸びている!」とか盛大にアピールする会社がいます。もちろん、売上が毎年、伸びていることは良いアピールポイントとなります。

ただ、売上は重要な指標ではありません。
売上の段階では、会社でかかったコストは入っていません。
せめて、会社が本業で稼いだ営業利益会社全体で稼いだ利益である経常利益を見るべきです。

さらに言ってしまえば、ここ数年、物価が上がっています。
前年度の同じものを同じペースで売ったとすれば、売上が上がるのも当然です。

ただ、売上が上がったから良い会社というアピールをするのには疑問が残ります。

3. 残業時間
「うちの会社は残業が少ない!」と言うことも、しばしばアピールされます。
ただ、大企業では部署によって、天と地の差があります。時期によっても違います。年によっても差があります。入社したばかりは、残業は少ないです。情報の受け手としては、どういう方法で調べたか分からないことが多いので、参考程度にしかなりません。

どういう方法で出された結果なのか。残業時間は、疑問に思ってしまいます。


このほかにも、会社が見せる情報には疑問が残るものが多いです。
そういう情報を出す会社が悪い・間違っているということを伝えたいのではありません。数字で根拠を示すことは効果的ですし、何もないよりも参考になるからです。

「うちの会社は残業少ないよ!」って言われるよりも、「だいたい月20時間ぐらいかな」と言われるほうが、説得力があります。

数字・統計で”参考”を見せる社会だからこそ、参考として再度、考え直すことが重要だと思います。

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