「世界遺産の魅力」を発見してみよう!
ところで、みなさんは日本に世界遺産はいくつあるか知っていますか? 実は23個もあるのです。これだけあると、みなさんも一度は訪れたことがあるかもしれませんね。今回はその「魅力」について見ていきましょう!
1.世界遺産とは
世界遺産の魅力を説明する前に、まず世界遺産について話したいと思います。 世界遺産とは世界の人々が守っていき、後世に残していくべき貴重な文化財です。ちなみに世界遺産には「自然遺産」、「文化遺産」、「複合遺産」、「危機遺産」の4つあります。
自然遺産・・自然美や美的な自然現象、生態系の重要な生息地などの遺産、
文化遺産・・・・記念物、建造物、遺跡など文化的な遺産
複合遺産・・・・自然遺産と文化遺産が複合している遺産
最後の「危機遺産」はマイナーですが、ユネスコに登録されている世界遺産のうち、世界遺産としての価値が損なわれる恐れがある世界遺産です。
このように世界遺産にも種類がありますが、日本の23個の世界遺産のうち、自然遺産は19個、文化遺産は4個登録されています。ところで、23個もの世界遺産の数は世界的に見たらどのくらいなのでしょう。実は世界遺産のある166ヵ国のうち日本はなんと12位なんです!結構上位ですよね。1位はイタリアと中国で55個もあります。それでは世界遺産ってどうやって決まるのでしょうか。
2.世界遺産に登録されるまでの流れ
世界遺産に登録されるまでの流れを説明していきます。
⓪まず各国が世界遺産条約を締結します(これをしないと世界遺産になるための調査をしてくれません)
①政府が世界遺産登録を目指している遺産を選び、国の暫定リストを作成し、ユネスコに提出をします
②その暫定リストから政府は条件のあう遺産を推薦し、推薦書を提出します
③ユネスコが依頼をしている専門機関がその推薦書をもとに現地調査を行います(1年もの間調査を行います)
④その後毎年1回行われるユネスコ世界遺産委員会において世界遺産の登録の可否を決めます
このように何段階もの手順を踏んで世界遺産に登録されるのです。
世界遺産に登録されることは、どれほど凄いことかわかりましたか。
3.日本の世界遺産の歴史
日本の世界遺産には多くの歴史があります。最初に世界遺産が登録されたのは1993年(平成5年)で、この年はなんと4個もの遺産が登録されました。初めてなのにたくさん登録されていますね!それは「法隆寺地域の仏教建造物」、「姫路城」、「白神山地」、「屋久島」です。その後も1994年(古都京都)、1995年(白川郷、五箇山)、1996年(原爆ドーム)までは毎年登録されていて、2013年(富士山)、2014年(富岡製糸場)、2015年(産業革命遺産)2016年(ル・コルビュジエの建造物)、2017年(沖ノ島)、2018年(長崎の潜伏キリシタン)、2019年(百舌鳥古墳群)の7年間にも毎年登録されています。このように見てみると今後も毎年登録される予感がしますね。期待しましょう。
どうですか、みなさんも世界遺産に興味を持ちましたか?ここまで長々と世界遺産について話しましたが、最後に「世界遺産の魅力」について話します。
4.世界遺産の魅力 〜美しい自然、歴史ある建造物と共に〜
ところで、サムネの写真はどこの世界遺産か分かりますか?ちょっと分かりにくいかもしれませんが、先ほど出てきた、鹿児島県にある屋久島の杉の写真です。実はこの写真は今から6年前に僕が行った時の写真です。
やっぱり屋久島の魅力と言ったら、体全体で自然を感じられることです。美しい緑や空気、そして力強くたたずむ樹齢7200年ほどの縄文杉。なんだか別世界に引き込まれたような感覚になりました。ちなみに縄文杉まで辿り付くまでにも多くの巨大な杉があり、なんだかパワーが宿っている気もしました。他にも多くの野生動物と近距離で触れ合うこともできました。
次に、上にある写真は岐阜県と富山県にある白川郷、五箇山の合掌造りです。この写真も今から5年前に行った時の写真です。雪の中でのライトアップがとても綺麗だったことが印象に残っています。
白川郷、五箇山の魅力は、その美しさはもちろんのこと歴史な建造物だということです。この合掌している形の茅葺の屋根が美しく、どこか田舎を思い出すようで日本の原風景を見ているようです。なんだか落ち着きますよね。僕が行った時は、合掌造りの民宿に泊まりましたが、そこで発見したのは蚕を育て、繭から生糸を作っていたのです!つまり、製糸場のようなことをしていたのです。この建物が歴史的な建造物だったことにとてもびっくりしました。
5.終わりに
屋久島、白川郷・五箇山には多くの魅力や発見がありました。その建造物だけでなく、その地域で食べられている料理や地域の人々との交流も大きな世界遺産の魅力です。もう2度と体験できないような出会い、発見も世界遺産の魅力の一つです。ですから、ぜひ世界遺産を訪れてみてください。興味がなくても一度は行ってみてください。世界遺産の魅力を肌で感じ、何かを得ることができます。また、さらなる世界遺産の魅力を発見できるかもしれません。そうすると世界遺産の奥深さをもっと知ることができるでしょう。
参考文献 https://www.sekaken.jp/whinfo/touroku/ [2020,8,1閲覧]
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?