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自分が統合された日。その1適合期→直面期

 2019年9月18日の夜、自分と対話する中で、自分の内にいる小さな自分と、外側で頑張っていた自分が統合した。自分の良いところ悪いところ、全てを受入れて、自分の在りのままを愛せるようになった。以来2か月以上経つが、他人からの承認を人生の中心に置く必要がなくなり、とても自由で開放され、自身の在りたい姿と創りたい世界が明確になったと感じている。

 9月18日の経験は、この2年NVC(非暴力コミュニケーション)を教わっている合同会社CCC由佐美加子さん(みーちゃん)の著書『ザ・メンタルモデル』が説明する、メンタルモデルに関連する人間の意識の発達段階モデル(適合期→直面期→自己統合期→体現期→自己表現期)の、自己統合期の完了と体現期の始まりだと、気づいた。

メンタルモデルとは、
認知心理学では「現実を認知する前提にある思い込みや既成概念」
本の定義は「人間が幼少期に体験した痛みを切り離すために「自分もしくは世界はこういうものだ」と無意識に決定づけたその人固有の最も深いところにある信念」
(『ザ・メンタルモデル』より引用)
自己統合はとは内的統合/実存的変容(分離から統合へ)とも言い、
親、会社、社会など外側からの期待に応えて痛みを避けようとして生きている人生(適合のレベル)から、自らの魂の根源的な欲求に沿った現実を自由に創造する人生への変容です。「怖れ」で駆動された人生から、「愛」の人生への変容ともいえます。
(『ザ・メンタルモデル』より引用)

 なお、本ではメンタルモデルは下記4モデルあると紹介されており、誰しもが4つの痛みは共通して持っているものの、各自保持するメンタルモデルは1つに絞り込めるそう。(私は欠損・欠陥モデル)メンタルモデルの4つのモデルについてはザ・メンタルモデルのHP参照(診断もあり)。
 「価値なし」モデル(私には価値がない)
 「愛なし」モデル(私は愛されない)
 「ひとりぼっち」モデル(私は所詮ひとりぼっちだ)
 「欠損・欠陥」モデル(私には何かが足りていない・欠けている)
 9月18日以降の自分が自己統合したかは自分の感覚なのでわからないが、この感覚までの道のりが長かった。折角なので、自分の適合期→直面期→自己統合期(合計2年近く)を綴ろうと思う。

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■適合期→直面期:自分のどろどろしたものとひたすら向き合う

 2017年の秋、適合期から直面期に向かうきっかけは、友人夫婦と自分のパートナーと会話していたときの、パートナーの言葉だった。
「じゅんさんが子どもの頃に誓った自分のありたい姿を、今でもずっと握りしめている。いまもそれだけ見ていて視野が狭まってる。でも、もう昔のありたい姿と、いまのありたい姿とは違っている。手放せばいいのに。」「じゅんさんが行こうとしている先に舗装された道はないから、誰かの道を探すのは諦めなよ。」
 言われたとき、胸がぎゅーっとなって、でも気持ちが晴れた、何か解放された気持ちも湧き上がり。「あー、、、、そうだよなぁ、、、もう自分が避けてた、自分の過去とか痛みと向き合うときかな」と思ったことを覚えている。

 丁度そのときパートナーは妊娠していて、家族3人の人生が始まろうとしていたころだった。そんな中で、友人から紹介された由佐美加子さんの「Authentic leadership(基礎)~NVCを理解する~自分や他人の感情とニーズを扱う」に通うことを決め、自分の内側と向き合い始めた。 2018年の2月に”Authentic leadership”の基礎を半年、続けて秋に中級編を半年受講。自分が何を感じているのか(feeling)、心身がほしいものは何か(needs)、それをどう満たしていくか(strategy)という自己認知・受容を続けていった。すると今まで認識できていなかった心身の声がわかり、声に従うか無視するかと自分に問うようになった(心or思考の優先、人の言動への心身の反応、体調の良し悪し、いのちが求めているものに触れた時の内からのエネルギー等)。
 自身の声に従いつつ、他者の感情やニーズにも気づき、共感できるようになると、お客さんとの関係性がとても良くなったり、仕事がうまく回り始めた。あるとき、仕事上対立関係にある人がいて、対立している人と関わることで自分が傷つきたくないという恐れと、組織同士だと対立していても個人同士だと分かり合いたい気持ちがあった。ある日膝を突き合わせて話すことになり、恐怖・緊張・わくわくを感じている自分に気付いたあと相手を観察すると、相手の唇が震えているのをみて「あぁ、この人も(年齢は倍くらい違うけど)怖かったんだ」と認められた。その後率直に話すことができて、「あなたとは想いが一緒だとずっと感じていた」と言ってくださり、当初想定していた着地点とは違う結果に至った。互いを心から認め合うような出来事が幾度かあり、そのきっかけは大抵自分の恐れに気付いて手放せたときだった。


 上述のような経験をできたのも、基礎編が始まると同時期に第1子(娘)が産まれて、育休1か月とり、高校生ぶりに仕事から離れてゆっくりとした時間(でも大変な時間)を過ごしたこと。パートナーというメンターがいたこと。また、ドラッカースクールの教授でありマインドフルネスの大家であるジェレミー・ハンターさんが講師を務める”Special Session for Social Leaders(井上英之さん・有紀さんとNPO法人ETIC.共催)”に招待頂き、2018年度は2つのセッション(セルフマネジメント1、2)を2カ月間ずつ参加し得られた智慧と仲間の影響も計り知れない。

 適合期を自分の過去の痛み等から逃げて回避する(自分を世界に無理やり適合させる)時期だとすると、直面期は自分の内面と向き合い痛みに直面する時期。直面期は自分の内面の深い痛みに関する象徴的な出来事が幾度となく訪れる。自分の場合、大きく直面したのは、自分が追いかけ続けている夢の話と、家族の話だった(次の記事で書く。直面期→自己統合期の話)。
 ちなみに、パートナーに「(友人夫婦と会話してから)1年経って、なんか変わった?」と聞いたら、「昔在りたかった自分を握りしめていることに気付いて、側に置いた。目線が手元じゃなくて目の前に広がる景色にうつり、視野がとても広がった」「本来の自分、王様っぽさが出始めている」、とのこと。よくみえてるなぁ。。余談だが2018年初めに読んだ『イニシエーション』という本は、みーちゃんが言う人間の発達段階にも関連した、「世界的な意識変容のメタファー」であり、とても興味深かった。この本ではイニシエーションは①浄化 purification ②秩序の崩壊/逆転、communitus, liminality ③変容, transformation, termination、という流れで起こる。もし読んだ人がいれば語り合いたい。

(つづきは公開したらここにリンクを貼り付けます)

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