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ブランドの世界観を彩る、イラスト表現の可能性

数年前から、ブランド要素の一つとしてイラストを活用するウェブサービスが目立つようになりました。これまで見てきてた中で特にイラストが印象に残っている7サービスと、それぞれの特徴を紹介します。

(1)Notion

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イラストを担当したのは、Roman Muradovさん。

Notionではサービスの世界観に合ったモノクロイラストが魅力ですが、サイトを見ると、色を使った作品もたくさん描いています。

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Roman Muradov
サイト:https://www.bluebed.net/
Instagram:@roman_m

(2)Slack

注:2019年のブランドリニューアルでイラストは使われなくなったため、かつての話です。でも最初にみた時の印象が記憶にずっと残っているので紹介したいと思いました。

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イラストを担当したのは、Alice Leeさん。

サイトに掲載されているSlack以外の作品も見て思ったのが、黒がほとんど使われていないこと。つい自分でイラストを描く時に黒い線を使ってしまうことが多いので、参考になりました。

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Slackのイラストに話を戻すと、ビジネスツールのビジュアル訴求では、仕事に役立つ感を伝えようとするために“いわゆるビジネスシーン”をイメージしたビジュアル(だいたいは写真)が使われることが多いです。

でもAlice Leeさんによる、Slackの当時のブランドカラーを活かしたカラフルなイラストは、「Slackで仕事すると楽しい」ということを直感的に伝えていて、いいアプローチだと思いました。

ただ現在は、いわゆるビジネスツールな打ち出しに。サービスのフェーズが代わったためと思われます。

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巨人MicrosoftのTeamsがユーザー数を増やして競争が激しくなった今、ライバルにはできなそうな以前の方向性の方がいいんじゃないかって気もしますが、大手企業に導入していくにあたっては、今のアプローチの方がいいんでしょうね。

Alice Lee
サイト:https://www.byalicelee.com/
Instagram:@byalicelee

(3)mailchimp

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イラストを担当したのは、Franz Langさん、James Dawさん、Alice Meteignierさん、Molly Fairhurstさん、Amber Vittoriaさん、Stephanie Wunderlichさん、JooHee Yoonさんなど複数のイラストレーター。

人数が多いと作風を揃えるのが難しいと思いますが、違和感なく馴染んでいます。

それぞれのイラストレーターのサイトに掲載されている作品を見ると、伸び伸びとしたタッチに共通点が見て取れます。

〈Franz Langさん〉

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Franz Lang
サイト:https://franzlang.co.uk/
Instagram:@franz_lang_

〈James Dawさん〉

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James Daw
サイト:http://www.daw2art.com/
Instagram:@jamesdaw_illustration

〈Alice Meteignierさん〉

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Alice Meteignier
サイト:https://alicemeteignier.fr/
Instagram:@alicemeteignier

〈Molly Fairhurstさん〉

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Molly Fairhurs
サイト:https://mollyfairhurst.com/
Instagram:@molly.fairhurst

〈Amber Vittoriaさん〉

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Amber Vittoria
サイト:https://www.ambervittoria.com/
Instagram:@amber_vittoria

〈Stephanie Wunderlichさん〉

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Stephanie Wunderlich
サイト:http://www.wunderlich-illustration.de/
Instagram:@stephaniewunderlich

〈JooHee Yoonさん〉

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JooHee Yoon
サイト:https://jooheeyoon.com/
Instagram:@joooheeeyooon

(4)Dropbox

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Dropboxは、サイトやブログ記事のアイキャッチ、サービスの中にイラストを活用していて、イラストレーター、作品のタッチはひとつに限定せずに多様です。

Dropboxのデザインブログの以下記事によれば、社内にイラストレーション・チームが設けられており、創業期よりイラスト活用に取り組んでいたようです。

なお、Slackのイラストで紹介したAlice Leeさんもイラストレーター兼デザイナーとしてDropboxで働いていたそうです。

(5)Airbnb

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Airbnbのイラストは、一人目のイラストレーターとしてAirbnbに入社したJennifer Homさんによるもの。

Jennifer Homさんのサイトに掲載されているプロフィールによれば、GoogleのDoodlerとして7年、Uberのイラストチーム・リーダーとして1年働いたのち、Airbnbに入っています。

Airbnbでは、多様性に考慮したイラストレーション・システムの構築に取り組んだことが、以下のWIREDの記事を読むとわかります。

Jennifer Hom
サイト:https://jenniferhom.com/
Instagram:@jhomdraws

(6)Uber

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Uberは2016年のリブランドで今のイラストレーション・システムを導入しました。

Uberが公開するブランドガイドでは、イラストに関する内容も充実しており、ブランド要素の一部として明確に位置付けていることがわかります。

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(7)Robinhood

最後に取り上げるのは、スマホ証券アプリのRobinhood。

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Robinhoodは、今年8月にリブランドしたばかりで、デザインスタジオのCollinsが手がけました。Collinsは、今回事例に挙げた中のMailchimp、Dropboxのリブランドにも関わっています。

Collins
サイト:https://www.wearecollins.com/

おわりに

今回調べてみておもしろかったのが、社内にイラストチームを設ける企業があったこと。

特にAirbnbでリード・イラストレーターを務めるJennifer Homさんのキャリア(GoogleのDoodler → Uberのリード・イラストレーター → Airbnb)は、新鮮でした。

ビジネス的な価値がわかりにくいイラストに、これだけしっかり取り組む背景には、時に社会との摩擦を生むことがあり、機能ドリヴンで人間味を感じにくいウェブサービスならではの理由がありそうです。

多様性や寛容性がビジネスと一体となる中で、ブランドの一要素としてのイラスト表現に可能性を感じます。

ただ、インハウスでイラストレーター専任はなかなか難しそうなので、デザイナー兼イラストレーターが主流になるように思いました。

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情報の理解と伝達にビジュアルを活用することに取り組んでいます。『ビジュアルシンキング(https://visualthinking.jp)』運営。コミュニティ『ビジュアルシンキング・ラボ』主宰。📚著書に『たのしいインフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』他

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