「情弱ビジネス」という言葉を知った日- パート2 -

「情弱ビジネス」という言葉をみかけて、そして思うところがあったので書いた記事がこれ。

一度記事を書くと、それなりに頭の中で試行が巡り、アンテナも高くなります。そして、記事を書いた後にも、あれもそれもこれもって気づいてます。

前記事を書いている段階では、いまほど思考が回っていなかったので、ほぼ全面的に情弱ビジネスといわれていても悪いもんじゃないような書き方をしました。

が、やっぱりすべてが良心的ということでもなくて、やばいものもあるよね、っていう辺りに意識が行ったのでパート2な記事を書いていきます。

パート2を書くきっかけ

最近では、新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大しており、身近でも陽性者や濃厚接触者がでてきました。それはそれで早く収まるといいですね、という話ですが、そこから少し視点をずらして濃厚接触者についての話です。

感染してしまった人、陽性者にある基準を超えて接触した人は濃厚接触者と保健所に認定されます。この濃厚接触者に認定された場合、PCR検査は必要になるでしょうか?

で、濃厚接触者に認定された場合、PCR検査はそれほど意味を持たないんですね。もちろん、濃厚接触者認定後に熱が出て体調が崩れ、新型コロナウイルス感染の症状が出た場合には感染確定のためにした方がいいです。

でも、「症状が何も出ていなかった場合、PCR検査は必要か?」というはなし。

濃厚接触者認定をされ、症状が出ていない場合、PCR検査を受けたとしても厚生労働省のサイトには 

検査結果が陰性となった場合であっても、感染した方と接触した後14日間は不要不急の外出を控えるなど保健所の指示に従ってください。

とされています。もちろん、世の中の感染状況を知るための情報としてのPCR検査は必要ですが、濃厚接触者としての処置は何も変わりません。

少し考えてみれば当たり前で、感染は陽性者と接触して起こる。潜伏期間が最大14日だとすれば、最終接触日から14日間が感染拡大を起こす可能性があって、だから不要不急のお願いがされます。

ここまでが前提条件というか基礎情報。

で、とある一部上場企業の濃厚接触者への対応。

濃厚接触者と認定された時点で出勤停止。復帰は PCR検査陰性から2週間。

とされているとのこと。これ、個人的には微妙な違和感があります。

厚生労働省基準的には、最終接触から14日間です。これには「理」があるんですね。でも、PCR検査陰性から14日間は「理」はないように思えます。気持ちはわかるけど。

「PCR検査を受けていようがいまいが一定期間の外出制限を受けるんだし、PCR検査を受けることと人に感染させることは別問題だし、そもそも受けに行くのが怖いから外に出ない。」という選択ができなくなります。

またPCR検査を受けるまでに時間が掛かったり、結果をもらうまでに時間が掛かったり、となるとリアルタイム性はかなり減ります。

これは労働者側からすれば、給料が必要以上に減る場合があります。(この企業は休んでいる間は年休扱いにしてしまうらしい…)

これって、情弱の一つなんじゃないかなと思うわけです。国内最高機関の厚生労働省が出している情報ではなく、感情というか感覚で独自基準をつくる。なんとなくな恐怖感からくる情弱状態なんじゃないかと。
(この会社がいいとか悪いとかはどうでもいいのでここでは扱いません。)

で、情弱ビジネスの話 パート2

大手企業でもこうやって正確な情報に基づかない、恐怖心からの行動に出るので、一般人なんか簡単に恐怖心をあおられて物を買わされている可能性があると思いました。

で、思い出したのがウイルス除去とか関連製品。これらの中には消費者庁から行政処分を受けているものがあります。

ある知り合いの人がウイルス除去ができるという製品を首からぶら下げていました。一時、街でたくさん見かけました。

その人に、「それ効くの?」と聞いてみると、「できることはなんでもやる」という答え。

気持ちはとってもわかるのですが、これも恐怖心をあおられて思考停止状態な感じです。何でもやるっていうのは、嘘か本当かの検討をしないということに等しそうです。

まさに情弱ビジネスのカモになりやすいんじゃないかと。

まとめ

今の時代、昔と違ってたくさんの情報が流れるようになりました。誰でも簡単にその情報を目にすることができるようになっていて、そこを狙っている商売もあります。

個人的にはすべてのものが悪いといっているわけではないし、今回紹介した情弱ビジネスも悪いというつもりもないです。それを買って満足する人がいるのであれば、それはそれで何らかの役目をしていることになるので。

でも、本来の目的と違ったところで物を買わされているのだとしたら問題です。行政処分を受けるようなものは、世の中的には悪でしょう。

もう少し情報を得ることや考えることができたら、無駄に物を買ったり行動したりすることはなかったかもしれないです。その費用は行動や時間を、こんな時期だからこそもっと有意義なところに回せたらいいんじゃないかなと思うわけです。

個々の人がどう考えようが考えまいがそれは自由なことだし、他人が口を出すことではないです。あくまでも、僕が最近の世の中で感じたことを書きました。なので、もし何らかの気づきを持っていただけたら嬉しいです。


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