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コロナ禍のアメリカ旅 ニューヨーク Vol.2

またもや眠れなかった。

昨夜は機内で一睡もしていないからホテルの部屋では、ぐっすり眠れるかと思ったのに何故だろう。いまだにニューヨークに着いて興奮しているのか。

今日は自由の女神に会いに行く。ホテルの窓のカーテンを開けたら朝日が目の前のビルに反射して眩しかった。マンハッタンのミッドタウンにあるホテルからの眺めは高層ビルだけだった。

「Kちゃん、いい天気よー!!」

となりのベッドでウダウダしてるKちゃんを起こす。枕が合わないらしく彼女も良く眠れなかったらしい。心配していた空は晴れていた。天気予報も帰る日まで雨のマークはなかった。さい先良さそう。

昨日は空港に着いてからKちゃんのお友達に車で迎えに来てもらった。Kちゃんとそのお友達は感激の10年ぶりの再会をはたし熱いハグをかわしていた。

そして、そのまま私たちはロングアイランドにドライブに行った。セレブが多く住むロングアイランドは前から一度は訪ねてみたい場所だった。大きなお屋敷がたつ街並みは黄色や紅葉の始まった木々に囲まれて、とても美しかった。

ハワイに住んでいて日本に帰るのがいつも初夏なので秋の景色を見るのは何十年ぶりだろうか。四季があるのはいいなと思うけれど寒いのは、やはりつらい。

今朝はホテルで朝食を済ませるとわたしとKちゃんはサブウェイに向かった。天気はいいが気温は昨日より低い。風が冷たくて耳が痛い感覚を懐かしく思い出す。マンハッタンは高層ビルが立ち並び圧巻だ。イエローキャブやどの車も我れ先にとクラクションを鳴らしながら走り過ぎていく。

ハワイはアロハスピリットで道を譲る優しいドライバーが多く、クラクションの音もほとんど聞かない。

気になる街を歩く人たちは誰もがちゃんとマスクをしていたので安心した。

サブウェイの階段を降りる。階段の幅と高さが妙に歩幅に合わない。Kちゃんに言われるままにメトロカードを改札で買った。どこまで乗っても2ドル75セントなのはいい。人口が多い所なのに券売機が日本のようにたくさんないのが不思議だった。だからといって券売機が人で混んでいるわけではない。

プラットホームは狭くて暗い。そして汚い。滑り込んできた電車に乗る。バスと同じ硬いプラスチックの椅子にすわる。日本だったら布張りで暖房つきのきれいな椅子に座れると思った。つり革もなかった。

あっという間に駅に着いてバッテリーパークまで歩いた。遠くに自由の女神が見えて早速、撮影大会になる。遠近法を使って自由の女神を手のひらに乗せて撮ったりもした。この寒いなかフェリーでそばまで行くつもりはない。観光客もほとんどいなかった。

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Kちゃんが「あれよ」と指差した方向を見ると、トレードセンターの跡地に建ったワンワールドが見えた。(あそこに建っていたんだなぁ)と、今はなきツインタワーを空に思い描いてみた。もう、あれから20年も経っているんだ。昔の映画やドラマを観ていて、ツインタワーが映るとドキッとするのはわたしだけだろうか。

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わたし達は又、サブウェイに乗って引き返し五番街を歩いてみた。改札を出る時、日本のように再度メトロカードを差し込む必要がないのは面倒がなくて良かった。

近代的な建物と一緒に古い教会や美しい建物が混在して、見ていて飽きなかった。そのまま、まっすぐセントラルパークまで歩いた。ここでも、綺麗に色づいた木々を見ることができた。何かの記事に(ニューヨークに行くなら、11月がベスト)と書いていた意味がわかった。10年ぶりにここを訪れたKちゃんも「懐かしい!」を連発していた。

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2晩も寝ないうえにマンハッタンを何ブロックも歩いたおかげで、その夜はぐっすり眠れた。しかし、夜中にKちゃんの悲鳴で目が覚めた。Kちゃんは歩き過ぎで足がつった痛みで大声をあげていた。お互いもう若くない、無理は禁物だ。











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