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2019.10.17 thu 小学校から初めての電話

午前8:00すぎ。次女のお弁当を作り終えた頃、家の固定電話が鳴った。電話番号は同じ市内。

こんな朝の時間だし、きっと学校からだ…

直感は当たり。長女が通う小学校からで、しかも保健室の先生からだった。

「長女さん、登校中に持っていた傘につまづいて転んでケガをされて…」

すぐに情景が頭に浮かんだ。きっとつっかえ棒みたいに傘が足と足の間に挟まって倒れたに違いない。

先生の声は穏やかだったので緊急でないことはすぐに察した。

「顔を打ってしまったようで鼻血が出て…止まってはいるんですけど。あとおでこを擦りむいてて…お顔にケガをしてるのでちょっと確認してもらいに学校までお願いできますか?そんなに大きなケガではないんですけど…」

まあ鼻血は元々出やすいタイプだから止血できてれば問題ないだろうし、顔にケガと言ってもおでこを少し擦りむいたくらいで大したことないなら心配はなさそうだけど…
それに次女の幼稚園バスのお見送りがまだ…

なんて一瞬で駆け巡った想いはこんな感じだった。

「転んだことでショックを受けてるので、すぐに教室には行かず保健室で様子を見ますので…」

そっか!ケガの確認というより母である私に求められているのは娘の心のケアか!
登校中に転んでケガするなんて驚いただろうし、痛くてショックだろうし。
顔を見せて安心させてあげよう。

先生に次女の見送りがあることを伝えると、緊急じゃないので見送ってからで大丈夫ということで次女を幼稚園バスに乗せた後、末っ子長男をベビーカーに乗せて学校に向かった。
ちなみに学校までは徒歩20分ほどかかる。

学校に着いたのは9:30頃。
すでに1時間目が始まってる時間で門が閉まっている。
一体どこから入ればいいのか?

正門がダメそうなので裏に回ってみたがどこの門も閉まっている。今時の学校は厳重だ。
まぁ変質者が出たりしてニュースになってたりするもんね。

それにしても困ったな…入れない。
自宅にかかってきた電話番号メモしてくれば良かったと思った矢先、ネットで調べればいいのか!!と思いつき、検索して電話をかけた。
(学校の電話番号登録しといた方がいい)

裏門から正門に戻りながら電話をして入り方を教えてもらい、ついでに保健室はどこですか?と聞いたら場所を教えてくれつつ、門まで迎えにきてくれた。どうやらこの方(女性教師)は保健室の先生ではないようだが、事情は把握されてるようだった。

一緒に保健室に向かい、私が靴を履き替えてる間に保健室に声をかけてくれていた。
するとママ〜!と元気な娘の声。ニコニコと娘がこちらに向かってくる。
もう泣いてはいなさそうだし、かなり落ち着いていていつもと変わらない様子だ。

おでこに大きなガーゼがあてられているが、腫れてる様子はない。先生から説明を聞く。

「傘を持っていたので上手く手をつけなかったようでおでこを擦りむいたようです。
鼻血がけっこう出てて、一緒に登校していた上級生がちょうど転んだ場所の近くにあったデイケアに連れて行って止血してもらったみたいです。」

おでこが腫れていなかったのは私を待っている間冷やしながら横になっていたからだとか。
目の周りに小さな擦り傷もあったので、「目は大丈夫?」と聞くと、すかさず先生から視力検査もしたけれどよく見えてましたと。

すごい!本当によく診てくれている。
そして心のケアの方も先生の出来る限りしてくれており、
「痛みがおさまってきたらよくお話してくれるようになりました。運動会月曜日に延期になったらパパは仕事で来れないんだそうですね。」と。

娘が着替え終えて教室に向かう後ろ姿を見守りながら先生は私に娘との会話の様子を教えてくれた。

一度電話を切った後、再度電話があり、お洋服が鼻血で汚れてしまったので着替えを持ってきて欲しいと言われていた。

あれっ!?今日長女は何を着ていたっけ?
次女に聞くと白い洋服だったと教えてくれた。覚えていてくれて助かったよ、次女ありがとうね。

どんだけ洋服が血まみれなのかと思っていたが、大したことはなかった。ただところどころ血がついているので、これで教室に行くのは嫌なのは分かる。お友達に心配かけるもんね。

娘は私(と大好きな弟)を見て喜び、安心したようで、時々私たちの方を振り返っては手を振って教室に戻って行った。

私は娘を見送り、また息子と20分かけて自宅に戻る。朝から良い運動ができたと思えばいい。息子もベビーカーで寝て家についても起きないし、良きお散歩でもあったよね。

帰り道、お世話になったと聞いたデイケアに寄り、お礼をした。
手当てをしてくれた女性が鼻血以外のケガは大丈夫でしたか?と心配してくれて、子どもを見守ってくれる人たちがいてありがたいと感謝の気持ちが湧いてくる。

そして助けてくれた上級生のママにもお礼のLINEを入れた。
お子さんが帰宅してから事情を聞くと、ちゃんと見ておけば良かったと後悔してると言ってたそう。いやいや、充分に助けてもらってます、ありがとう!と伝えてくださいと返信した。

長女帰宅後、高機能絆創膏を買いに一緒にドラッグストアに行った。
おでこの傷の痕が残らないように、かさぶたにならずに治す絆創膏を貼った方がいいとアドバイスをもらっていたのだ。

傷は前髪に隠れて目立たないが、確かに痕にならないように出来る限りのことはしてあげないとな。女の子だから後々痕になると気にするだろうしね。

転んだ際に傘を持っていたことで上手く掌がつけずに、手の甲にも傷ができてしまっていた。
そこにも絆創膏を貼りたいと言っていたが、そこは普通の絆創膏でも平気だと、おでこの傷に合うサイズだけ購入した。

高機能な絆創膏は価格が高い!大きさによって枚数が変わるが、一箱平均600〜700円はする。
こんなに高い絆創膏を初めて買った。

その日のお風呂は大変だった。ケガしたばかりだからしみるんだよね。
下手に私が洗ってあげるより自分でやった方がいいのでは?と思ったら、髪の毛は洗って欲しいというので、なるべくおでこの傷にあたらぬよう優しく髪の毛を洗ってあげる。

からだは自分で洗うからいいと自分でやっていたが、手の傷が特に痛いようで「怖い!」といいながら頑張っていた。

それでもおでこも手もしっかりシャワーで洗い流し、お風呂上がりに買ってきた高機能絆創膏を貼った。キレイに治るといいね。

転んだと聞いた時、せっかくリレーの選手になって喜んでたのに大丈夫か!?と心配だった。運動会はまだ終わってないのだ。

傷の確認をしてみると足は大丈夫そうだった。捻ったりもせず、膝に軽い擦り傷だけで打撲もしていないとのこと。本当に大きなケガじゃなくて良かった。

夫には学校に向かう前にLINEで状況を伝えた。
そうすると誰かに押されたとかじゃない?と私が予想もしてなかったことを聞かれた。

あっ…そういうこともあるのね。
先生の話的には1人で転んだ感じだったのだけど、念のため長女に確認するとお友達は関係ないとのこと。
巻き込まれたわけでも巻き込んでもない。
転んだ拍子にお友達にケガさせてても大変だ!

転んでケガをしたのは長女にとっては災難だったけど、泣いて助けを求められたことは偉かったし、助けてくれる人がいたことはありがたいし、大変だったけどよく頑張ったねと長女と話をした。



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