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海外への挑戦 ~選手のモチベーションを高めるには?~

先日、友人と一緒に英語を学ぶ学童に視察に行きました。

入館するとすぐ「このゲーム出来る?上手い?」と子供たちが集まってきました。

英語で聞かれたから怯んだのか、正直ちょっと面倒だったからか「あんまりゲームしないからなー。」とつい出た僕の言葉を打ち消すように、隣にいた同僚が堂々と言い放ちました。「俺、このゲームの日本チャンピオンだよ!」
。。。そんなワケないでしょう、普通に考えれば。でも子供たちへの効果は絶大。アッという間に、「対戦しようよ!」「次、オレ!」と興奮した子供たちに取り囲まれたのでした。でも、そもそもが嘘ですからコロっと負かされた同僚でしたが、「なーんだ、弱いじゃん。チャンピオンなんて嘘でしょ。」という展開にはならず、逆に「イェーイ、俺チャンピオンに勝った~!」、「また来る?」となぜか人気者。嘘がバレても人気者。もしくは最初からウソだと分かっていても人気者。。。??

彼がしたことは、少しのユーモアを足して子供たちの期待に応えたこと。人を騙さない、楽しいウソです。そこに少しユーモアをプラスして返答する。そうすると、出来る・出来ないの結果ではなく、体験に意義が出せるようです。

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話がそれましたが、今日は「モチベーション」についてです。

■モチベーションという言葉が使われる一例

今日はモチベーションがあがらないなぁ。
今日はモチベーションが下がっている選手がいるな。
今日の練習はみんなモチベーション高く練習をしていた。

■モチベーションを上げる方法の一例

選手のプレーをほめる。
皆を盛り上げる声を出す。叱咤激励・鼓舞をする。
モチベーションを上げるためにビデオを作成した。

このように、モチベーションという言葉は日常的に使われています。日本語で言うと「やる気・意欲」と置き換えることが出来そうです。

上に書かれたモチベーションを上げる方法は、外側の部分(外発的)にアプローチしているものです。外発的とは、鼓舞したり、ほめたり、子供たちを外からの力によって短時間で変化をおこさせる(または、維持させる)ことです。

外発的なアプローチを繰り返すことで、選手は習慣となり変化を起こしづらくなっていきます。


■モチベーション(内発的)

流れの速い川は、表面の流れは速いが、深い所ではゆっくりと流れている。目に見えない選手の深い部分にアプローチをしていくこともモチベーションを上げる方法なんだと、アルゼンチンコーチ協会の授業で学びました。

選手達がなぜサッカーをやっていて、どうなりたいのか、目標にたどり着くにはどうすれば良いのかという内面(内発的)に向合うこと。

内発的とは、もともと選手が持っているサッカーをやっている動機を掘り起こしていくことです。その掘り起こしには、毎日選手達とコミュニケーションを取る事が非常に大切です。

モチベーターといわれる監督は、選手を鼓舞してチームを盛り上げるところだけが切り取られることが多いですが、2つのアプローチ(外発的・内発的)を理解し、選手毎やチーム状況によって使い分けることが出来る、とてもまじめで、繊細な監督が多いです。

■アルゼンチンで、プロ選手になる条件

「インテリジェンスな選手」

自分を信じてサッカーを続けられるかということ。トレーニング・休息・食事・遊び等、プロ選手になる為には何をするべきかを理解できている選手。
技術があってもインテリジェンスが無ければプロには上がれない。

これからの監督は、技術を教えるだけでなく、モチベーションを理解して選手が、自分を信じてただしい方向にむかえるように導くことが必要になってきます。

以上です。

最後までありがとうございました。

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無双ArgentinaC.F.は、アルゼンチンリーグに挑戦し、2026年2部昇格を目指しています。


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