2. ”デザイン”は、問題解決…?コレジャナイ感。

“デザイン”が取り扱う領域は、現在もなお拡張し続けており、
多くの領域と連携をすすめている変革期の真っ只中である。

製品のデザインをするプロダクトデザイン
工業製品のデザインであればインダストリアルデザイン
WebのUI/UXをデザインするUI/UXデザイン
ビジネス領域をフィールドとしているビジネスデザイン
さらに、インクルーシブデザイン、サービスデザイン、スペキュラティブデザイン
 …と これにとどまらず、
新たなデザイン領域がどんどんうまれてきている。

このような変革期なので、
”デザイン”自体を定義することは
とても難しいのではないかと思っている。

「デザインは問題解決」と本にも良くかかれているが、
端的に定義することはデザインの専門家から見ると、
おそらくイエスとはいえないだろう

ロゴとかイラストレーション、プロダクトをつくることだけを
デザインの領域と示すのでは十分ではない

デザイン思考に関しても、非デザイナーが
デザインプロセスの踏襲/模倣はできるものの、
プロのデザイナーからすると、非デザイナーが語るデザイン思考には、
コレジャナイ感を感じているかもしれない。

さらによくある、アートなのか?デザインなのか?論に関しても、
スペキュラティブデザイン(※)という領域が台頭してきた中では、
終わりのない論争になる予感すらしている。

つまり、”デザイン”という領域を表現するのに、
不十分な言葉というのはわかるんだけど、明確には捉えがたいといえる。

医療でいうと、○○デザインというのは、○○科みたいなもので、
循環器内科と心臓外科のように、領域が同じようで違うので、
無理やりまとめようするとこじれそうだな、という感覚が近いのではないと思っている。

つまり、非デザイナーが「 ”デザイン” は、○○だ!」というのは、
ちょっと乱暴だなと、僕は思っているわけである。

しかしこれでは、
医療者がデザイン領域と共同するための、共通言語が不足したままである...。

------------------------------------------------
※スペキュラティブデザイン
「こういう未来が訪れるのではないか?」という問いを形にし、価値観や考え方を変えるデザイン領域。
日本では、長谷川愛さん「I wanna deliver a dolphin…」や、スプツニ子さんの「The Moonwalk Machine - Selena's Step」が有名です。川崎和也さんの「Biological Tailor-Made」も、その一例です。是非作品を見てみてください。
・長谷川愛さん「I wanna deliver a dolphin…」
https://aihasegawa.info/i-wanna-deliver-a-dolphin
・スプツニ子さん「The Moonwalk Machine - Selena's Step」
http://sputniko.com/2013/10/the-moonwalk-machine-selenas-step/
・川崎和也さん「Biological Tailor-Made」
https://www.youtube.com/watch?v=Nn8iAmbxuUU

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

病院にデジタルアートを届けたり、3Dプリンタを使ってケアの現場を支える実践や研究をしています。 Digital Hospital Art / FAB Nurse/ vvvv Japan Community

2
病院にデジタルアートを届けたり、3Dプリンタを使ってケアの現場を支える実践や研究をしています。 Digital Hospital Art / FAB Nurse/ vvvv Japan Community

この記事が入っているマガジン

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。