男の人が怖い
うちのわんこ、男の人を怖がるんです。
近づくと震えてしまう。
といった相談が最近多くあります。
男の人が近づくと吠え続けてしまう、震えてしまう、逃げ回ってしまう。。。
その男の人は虐めたことも、いじわるしたこともありません。
なのにどうしても近づくことができない。
もしかしたらこの男の人は良い人かもしれないと思うけど
けど、どうしても怖い。
震えて、逃げ回る。
怖くてオシッコしちゃう。
近づくことが出来るようになったら、今度は足を噛む
近づいてくる足首、ふくらはぎを吠えながら本気で噛む
そうすると男の人は痛くて声が荒げてしまう
すると犬はもっと怖くなって吠える、噛むを続ける
悪いスパイラルに陥ってしまう
どうしたらいいかわからなくなる
もう諦めるしかないんだろうか。。。
違います。
その理由が分かれば、必ず治ります。
保護犬を引き取ったご家族から、引き取ってから3か月ほど経った今もまだ尻尾が下がったままで尻尾をあげて振った姿を見たことが無い。またママにだけは甘えることができる、けれどパパには怖くて近づくこともできません。といったご相談がありました。
1歳の保護犬のハッピー君、1歳まで劣悪なブリーダーの元にいた子。
ご家族が初めてその子を見つけて保護した時には、ガリガリで真っ直ぐに立つことも歩くことも出来ず、硬直して怯えて震えていた。家に引き取った後も、硬直して座ることも寝ることも出来ず不安でくるくるゲージ内をまわっていて、排泄も全くコントロール出来ずに毎日シャンプーの日々...
ご家族が諦めかけていた時にご相談いただきました。
ハッピー君は警戒心が強く、初めは心をブロックしてました。
ゆっくりゆっくり話を続けていくと、少しづつ話をしてくれました。
「ご飯、全然もらえなかった。小さな囲いの中でおなかが空いてのどが渇いて...だから鳴いて『お腹空いた』って言っていたら、男の人が来て大きな声で怒鳴りながら、囲いを足でガンガンって何度もやった。怖かった。お腹空いてた。うんちも食べた。大きな音が怖い。大きな男の人怖い。」
どれだけハッピー君が怖かったか、ひもじくて喉も乾いて必死でちょうだいって言っただけなのに、うるさい!と怒鳴られて蹴られて...
「ここが好き。ここはご飯もお水もある。みんな優しい。ここにずっといたい。ご飯食べていいの?ずっといていい?」
とか細い声で話してくれました。
ハッピー君は、劣悪なブリーダーのところにいた子です。
男の人から虐待されていた。だから男の人がどうしても怖い。
パパさんは根気よくハッピー君に向き合っていたけど、でもやっぱり男の人が怖くてそばに行くことができませんでした。
ハッピー君がどんな状態で1年間いたのかを、またこのお家のみんなが優しいと思っている事、ずっとこのお家にいたいと思っていることを伝えました。
ハッピー君のトラウマを除去するためにオリジナルトリートメントを数回行うと、パパに近づくことができるようになり、先住犬君たちと一緒に尻尾をブンブン振って楽しそうに走り回ることができるように。
ハッピー君はやっと本当の家族に巡り合いました。
これからは愛情がたくさんのこのお家で、ハッピー君の笑顔がどんどん増えていきますね。
保護犬じゃなくても、大きな男の人が怖いという子はいます。
パパを怖がって吠えてしまう。
エスカレートするとパパの足首やふくらはぎを噛む。
やめさせるためにゲージに入れたりしたけどなおらないというご相談がありました。
わんこに聞いてみると
「家の中で吠えるとゲージに入れられ、大きな男の人が足でゲージを蹴る。
ガシャンって大きな音がする...怖い...怖い...怖い...だから黙る…
少しするとゲージから出してくれる
でも怖い...近づいてくると怖いから噛む...
そしたら大きな男の人が大声で怒鳴る...怖い..」
飼い主さんにその子の声を伝え、
・足でゲージを蹴らないこと
・大きな声で怒鳴らないこと
・犬が吠えたら、意識を逸らすようにすること
・犬が落ち着いたら、必ず褒めること
を続けてもらいました。
そのわんこにはオリジナルレイキトリートメントでトラウマを取り、
飼い主さんも頑張ってくださったことでパパを怖がること、足を噛んでしまうことが無くなったとのこと。
本当に良かったです。
犬の「吠える」「震える」「噛む」などの行動には、必ず理由があります。
そしてその理由は様々です。
その「理由」をちゃんと理解することが、本当に大切です。
諦める前に、一度ご相談ください。
犬たちが何で苦しんでいて、何を想っているのかをお伝えさせていただきます。
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