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B DASH CAMPにブライダルは場違いか

10月3ー5日にかけて行われている、B DASH CAMPのPitch Arenaに、リクシィが参加したので、ちょっとそんな話題を話してみたいなぁと思います。
(写真は、ここぞとばかりに変顔を見せつける代表の安藤 正樹

界隈を賑わしているキーワードを拾い上げてみると、仮想通貨とかブロックチェーン、モビリティと、世界を再構築するような概念と向き合ったサービスがどんどん生まれてきているなぁと感じます。

無限の可能性と青く広がる海に、もう数年も待たずにこの波は全体に波及するだろうと思うと、今乗っとかないと手遅れどころの騒ぎじゃなくなるんだろうなとも思います。

そんななかで。
結婚式というレガシーな分野のやつらがやってきたぞというかんじで、錚々たるお顔ぶれのなかでお邪魔してきたわけですが、ここで今日のテーマになります。

「B DASH CAMPにブライダルは場違いか」

結論、「誰も場違いとか言ってねーしw」という話で以上というだけなんですが、世の中全体を見渡したときに、
「冠婚葬祭って、何となく既得権益感が強いし、文化と良くも悪くもズブズブなかんじするし、行事(?)感あるし、結婚式って、あのゼクシィの『パパパパ~ン』ってやつだよね?」と、ビジネス的にもサービス的にも、あまり魅力的に映らない、というのが一般見解なんだろうなと、勝手に思っています。

事実、ブライダル業界はここ何年も、市場が縮小傾向にあり、今後もシュリンクしていく業界のひとつと言われています。

なぜならば。

・人口が減っている ←これはたぶん抗えない
・結婚する人が減っている ←価値観も選択肢も増えてるので大歓迎
・結婚式を挙げる人が減っている ←この一部にしか貢献しにくい

という構造だからです。

そう考えると、これから伸びていく市場だったり概念がワイワイしてるピッチイベントに、ブライダルはどうなの?というと、まぁ渋い感想を持たれるのも無理はないと思います。

というより、ここを出発点にしないといけない。

さて、そんなときに、お決まりの対抗手段としてブライダルが持ち出すフレーズは何か。「市場規模」です。

結婚式を顧客に対して提供している額として、約1兆4,000億円ぐらいあります。

同時に、これを提供するベンダー(ドレスだったりフラワーだったり、料理だったり)が存在するので、BtoBとしてみると同じぐらいの市場があるわけで、合わせると2兆8,000億円ぐらいの市場がブライダル業界の市場規模といえるわけです。
(新婚旅行やブライダルジュエリー市場は除いています)

成長率が全然違うけど、ゲーム業界(2018年:2.7兆円)と同じぐらい規模あるんだぞ!!と。

一理、あると思います。一理どころか五理か十理ぐらいあるんじゃないかと思います。それでも思うわけです。「でも、オワコンじゃね」と。

これだけじゃ、事業的に夢を感じないわけです。(投資する価値というと、いよいよ夢がないので)
どうすれば夢があるんだよって話ですが、最近でいうと、『世界を再構築する』ことがもっぱらの関心になるわけで、物理的な制約はもちろん、事業領域など、あらゆる垣根もポーンと軽々と超えてしまうような、そんなスケールを世界は期待しているわけです。

ということで、その事業、サービスが、こうしたこれからの未来を創っていくぞ!という場に堂々と居合わせ、「結婚式のサービスって、普通にイケてるでしょ?興味湧いちゃうでしょ?」と共感してもらうためには、ブライダルの『世界を再構築する』しかない

そして、ブライダルを取り巻くあらゆる環境を物理的にもぶっ壊して、もっと自由になっていく必要があります。

もちろん結婚式はユーザーのためにあるので、今日の話題、切り口は、どこに目を向けて話してるのかと言われそうですが、
市場から目を向けてもらえないサービス(結婚式)が、ユーザーに目を向けてもらえるわけがないと思っているので、実はこのポイントって、かなりリンクしていると思います。

僕らがやりたいことは、つまりはそういうことで、たぶん今ごろ、安藤が、Pitch Arenaの決勝ラウンドでそういうことを話しているのでしょう、きっと。

と言いながら、安藤が話すであろう内容を無視して、自分なりに少し再構築系の観点で切ってみると、目指す先はサービス業におけるセルフサービスファーストの姿を一定示しているのかなと。

ひとつのサービス(結婚式)は、多くのコンテンツ(ドレスとか花とか)の集合体(結婚式)で、これまで世の中のあらゆるサービスは、全体感を通してのみ、評価をされ、選ばれてきたと思っています。

でも、これだけ価値観が多様化しているなかで、ひとつのサービスに対する価値の感じ方も多様になってきているわけで、自由に評価、自由に選択されていいはずです。

「Choole(チュール)」はその始まりだと思っており、ひとつのコンテンツ(ドレスとか花とか)から選べるようになることで、サービス(結婚式)を自分自身で設計できるようになります。
*ウエディングプランナーや結婚式場は、それを本当の意味で隣でサポートする立場になる

この概念が成立することで、これまで「結婚式」という単位でしかユーザーと接点を持つことができなかったコンテンツ(ドレス・花・装飾・メイク・写真・映像・料理・ドリンク・ケーキ・音楽・司会・演出・・・)のすべてが、ユーザーの人生とダイレクトに結びつくようになります。

なぜなら、ユーザーが、自分自身でこだわり、手に取って選んでいるから。

為すがままに、理由もなく、良し悪しもわからないなかで、『結婚式だから』という理由で選ばさせられていたものが、
自分で気になって選ぶことで、もっというと、花そのもので選ぶのではなく、花屋さん(ヒト)を選んだり、その過程や意味に価値を見出せるようになることで、結婚式の後(ライフスタイル)に、ダイレクトに繋がっていく。

つまり、商圏、経済が結婚式を起点にどんどん広がっていく。これが結婚式の概念を再構築していくことだと思っています。
結婚式を通して、ユーザーは新たな価値を見出し、結婚式を通して、サービス提供者(今、結婚式にかかわっていないものも含めて)はユーザーと繋がることができるようになる。

これがセルフサービスファーストに一番遠いように見える結婚式が向き合うことで訪れる世界なんじゃないかと思っています。

そんなプラットフォームを、提供できるようになりたい、そんなお話でした。


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