オシャレと身嗜み

洋服は「衣食住」三大生活要素の一つである「衣」
趣味として、アパレル、セレクトショップの店員として洋服に、ファッションに真剣に向き合って考えている。真剣は言い過ぎかもしれないが、普通の人よりは考えている。
やっぱり人目は、見た目は気になるものだし。

ファッションは興味がある人にもない人にも分かりにくいものであり、答えがない。どうすればいいか分からない。という意見は非常に多く、悩んでいる人も多いものです。

今回は「オシャレ」と「身嗜み」の違いを。
自分も大学生の頃までは好き勝手に洋服を着ていたし、趣味として楽しんでいたし、派手な格好も流行りな格好もしていた。
セレクトショップで働き始め、スーツを扱うようになり、洋服の楽しさの幅が広がった一番のきっかけが、この「オシャレ」と「身嗜み」の違い。を知ることができたからである。

結論から先に言ってしまうと
「オシャレ」は自分のため
「身嗜み」は他人のため
である。

「オシャレ」はいわゆる趣味であり、自分自身が着たいものを着たいように、好きなように着て構わない。
洋服の楽しさはここにあるし、自己表現やモテるためにここに対して努力することは間違っていないし、楽しい素敵なことである。

「身嗜み」は堅苦しい、制服を着せられるときに言われる言葉で、アレルギー反応すら示す方もいるでしょう。
しかし、この「身嗜み」が理解できないと、周りから浮いた状態に陥る。それを見ていると、ファッションて難しい、何を着ていいのか分からない。と疑問や混乱が生じる。
肝のすわっている人はgoing my wayでいいとは思うが。

では「身嗜み」「他人のため」とはどういうことか。
TPOをわきまえる。一言で言うとこれ。
みなさんを悩ます結婚式。お呼ばれし、出席が決まると楽しみ反面、何着て行こう。。。となってしまうのもまた事実。
ここで考えるべきなのが身嗜みでありTPOである。
何のために結婚式に行くのか。恋人を取り戻すため。素敵です。ドラマです。
お祝いするためでしょう。主役のお二人を。

そう、結婚式の主役は新郎新婦、その親族である。その主役たちを引き立てるのがお呼ばれしている私たちの役目。女性は白を着ない、男性はジャケットとルールがあるのはそのため。
それが難しいんだ。という意見。非常に多くよく相談される内容でもある。
だからこそルールをしっかり理解していただきたい。
大人ってそういうもの。嗜むってそういうこと。

結婚式(Occasion)は、いつ(Time)どこで(Place)行われるかがわかれば着ていくべき洋服は自然と決まる。ルールをわかっていれば困ることはない。ルール通りに着ていけば恥をかくことはない。

そのルールの中でどう洋服を楽しむか、オシャレを楽しむかが「身嗜み」のなかのオシャレである。嗜みである。
靴下の色を変えたり、蝶ネクタイにしたり、髪型で遊んだり。
派手な服を着るのが個性ではない。ルールの中で自然と滲み出てきてしまうものが個性である。

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