【お仕事情報】小説推理2020年9月号『共謀小説家』(最終話)挿絵
現在発売中の双葉社「小説推理」2020年9月号に掲載されている『共謀小説家』(著:蛭田亜紗子 氏)の挿絵を担当しました。
今月号でついに最終回となります。
共謀することで繋がってきた冬子と春明、お互いの本音が明らかになり、今まで不可解だった春明の冬子に対する態度や結婚した理由がわかります。
今までの関係とは違うものの、二人の新たな絆を感じるラストではないかなと個人的に思いました。
以下が今回制作した挿絵2点です。
前回から時が経ち、久しぶりに実家に帰省する冬子が、列車に乗っている冒頭の場面です。
開いている窓の上下を使い、窓のガラスに反射して映る車内の冬子と、列車に乗っているというのがより分かるよう窓の外の風景に列車の前の車両を描き、対比の構図になるようにしています。
実は当初、最終回の挿絵は上の1点のみだったのですが、ページの関係で、もう一点制作することになりました。
冬子と春明が今までを振り返り、語り合っている重要なクライマックスの場面であるため、最後は二人のカットを描いて終わることにしました。
また、お互いの本音が明らかになることをろうそくの灯りで表しており、同時に二人それぞれのこれからが明るいものになってほしいという私個人の願いも込めて描いています。
以下が挿絵の原画です。
いち読者として毎号の原稿を拝読するのがとても楽しみで、思えばあっという間の日々でした。
激動の時代を生きたこの夫婦の物語に挿絵という形で携われたこと、大変光栄に思います!
本当にありがとうございました。
ぜひ、この知られざる小説家夫婦が共謀し合いながら追った夢と挫折、そして悲劇と愛憎の果ての結末を最後まで見届けていただければと思います。
「共謀小説家」最終回が載っている小説推理9月号はこちら↓です。
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