僕が出会った風景、そして人々(番外編⑤)
僕が最初に入った現場は、その後1ヶ月ほどで調査が終了した。
当時は自分が何をやっているのか、何のために作業をしているのかなど、たぶんほとんど理解していなかったと思う。
それでも、一つ現場を経験したことで、なんとなく遺跡調査はおもしろいなという感想を抱いた。
考えてみれば、数千年~数万年前の人々がどんな生活をしていたのか、それを探求するという、ただでさえ面白い仕事を、お給料をいただきながらさせてもらえるのだ。
このバイトは、当時の僕にはまさに願ってもない仕事だったと思う