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記憶の引き出しを開けて

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僕が文学に目覚めた頃、出会った風景や人々、感動した小説に関する記事を集めてみました。
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#お酒

僕が出会った風景、そして人々⑨

はじめにアルバイトありき 共同で一軒家を借りて、自由気ままな暮らしをしていた僕たちだった…

asami_kun
2年前
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『僕が出会った風景、そして人々』⑧

アルバイトのお話 舎人時代における僕の生活基盤が家庭教師だったことは前回までにお話しした…

asami_kun
2年前
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僕が出会った風景そして人々(番外編⑨ )

発掘現場の人間模様その2 この物語(?)に登場する人物については、「番外編⑤」でも簡単に触…

asami_kun
2年前
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僕が出会った風景そして人々(番外編⑦)

発掘調査の範囲(時代・深さ) さて、現場の発掘調査に話を戻そう。前々回に、重機による表土…

asami_kun
2年前
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青春の道化師(冒頭)

花火の夜 東京の七月は暑かった。梅雨が終わったかと思うと、またじとじとと降り出し、蒸し暑…

asami_kun
2年前
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僕が出会った風景そして人々(番外編⑥)

滑稽と悲惨は紙一重である さて、この現場、構成メンバーが豪傑(?)揃いだったのと、図らず…

asami_kun
2年前
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僕が出会った風景、そして人々(番外編⑤)

僕が最初に入った現場は、その後1ヶ月ほどで調査が終了した。 当時は自分が何をやっているのか、何のために作業をしているのかなど、たぶんほとんど理解していなかったと思う。  それでも、一つ現場を経験したことで、なんとなく遺跡調査はおもしろいなという感想を抱いた。  考えてみれば、数千年~数万年前の人々がどんな生活をしていたのか、それを探求するという、ただでさえ面白い仕事を、お給料をいただきながらさせてもらえるのだ。  このバイトは、当時の僕にはまさに願ってもない仕事だったと思う

僕が出会った風景、そして人々(番外編②)

発掘アルバイトの初日、「ゴミ穴掘り」という重労働プラス「軽トラの荷台から落っこちる」とい…

asami_kun
3年前
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『僕が出会った風景、そして人々』⑥

家庭教師のこと。 舎人で生活を始めて間もなく、近所の高校生の家庭教師を頼まれて勉強を教え…

asami_kun
3年前
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『僕が出会った風景、そして人々』⑤

本題に入る前に・・・ こんなこともあった。 友人たちと共同で借りた一軒家は、1階に風呂場と…

asami_kun
3年前
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『僕が出会った風景、そして人々』④

まずはお酒の話から本題に入る前に、お酒の話をしようと思う。 僕の父親は高校の教師だった。…

asami_kun
3年前
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『僕が出会った風景、そして人々』③

予備校のこと 前回、舎人で悪友たちと一軒家を借りて、気ままな浪人生活を送ったと記したが、…

asami_kun
3年前
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『僕が出会った風景、そして人々』②

”記憶の引き出し”の中にある宝物 今回は、舎人で経験したことや、人々との交流について書い…

asami_kun
3年前
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『僕が出会った風景、そして人々』①

記憶の引き出しを開けてみた。 お話の前に、そもそもなぜ僕がここ(note)に記事を載せ始めたのか、というところから始めたい。 二ヶ月ほど前、僕は久しぶりに書斎の掃除をしていて、ふと、本棚の上に置かれたボール紙の箱に目がとまった。  それは、学生時代にせっせと書きためた小説(っぽい文章)や、(強いて言うなら)詩、そして創作ノートを兼ねていた分厚い日記帳、当時友人とやり取りした手紙などが入った箱だった。  以前から、ごくたまに気が向くと中を開けて、当時のことを懐かしく思い出し