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ファンタジー

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ずいぶん昔に書きかけたファンタジーに手を加えて完成させました。 3人の子供が不思議なタクシーに乗って時空を超えて旅をする物語です。 読んでいただけたら嬉しいです。
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#時間旅行

チカムリオ 誕生秘話

チカムリオ 誕生秘話

「チカムリオ」について、少しお話ししたいと思います。

「チカムリオ」は、僕が学生時代から、少しずつ書き溜めてきたファンタジーです。ストーリーは、ジュンとキヨシとユミという3人の小学生が、謎の紳士が運転するタクシーに乗って、時空を超え、めくるめく不思議の世界を旅するというものです。

その後、3人は成長してそれぞれの道を歩みますが、30年後のある日、よれよれの四十男になったジュンはふたたびそのタク

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「チカムリオ」詩編

「チカムリオ」詩編

     
チカムリオ

ひとり
酔いどれてさ迷い歩き たどり着く真夜中の公園
ふと目覚めれば深い霧 人の姿もなく
(アア、ワタシニハナニモナイ)
音もなく
(アア、モハヤナニモナイ)
あるのはただあまりに深い後悔の念

とその時

霧の中より浮かびあがる漆黒のTaxi
驚き、よろめき、歩み寄り、
音もなくひらくDoor

「どちらまで?」

「いったい何処へ?」
私は途方に暮れて立ちすくむ
「で

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チカムリオ(その⑦)

チカムリオ(その⑦)

そうだ。僕たちはこの公園で何かを待っていたんだ。
 そして、そこに現れたのは1台の黒いタクシーだった。
 そう、運転手のおじさんには悪いことをしたけれど、皆でメモしておいてよかったと思う。

本当に不思議なことだが、僕たちはあの体験に関してほとんど何も覚えていなかった。
 キヨシは催眠術にかけられたのだと言ったが、そうかもしれない。
 紙切れは、キヨシが着ていたジャンパーのポケットから落ちたもので

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チカムリオ(その④)

チカムリオ(その④)


僕たち3人を乗せたタクシーは静かに走り(?)続けていた。

窓の外は相変わらず濃い霧がかかっていて、まるでミルクの中を進んでいるような感覚だ。
 しかし、窓に顔をぴったりとくっつけるようにして目を凝らすと、霧の中に未来の光景が見えてくるのだ。それも、どうやら自分に関係した未来だけが見えるらしい。
 一度、3人で同じ側の窓から一緒に覗いてみたのだが、見えたものは3人とも違っていた。それで、自然と

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