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asami_kun
2021年6月12日 14:25
「チカムリオ」について、少しお話ししたいと思います。「チカムリオ」は、僕が学生時代から、少しずつ書き溜めてきたファンタジーです。ストーリーは、ジュンとキヨシとユミという3人の小学生が、謎の紳士が運転するタクシーに乗って、時空を超え、めくるめく不思議の世界を旅するというものです。その後、3人は成長してそれぞれの道を歩みますが、30年後のある日、よれよれの四十男になったジュンはふたたびそのタク
2021年6月11日 21:07
チカムリオひとり酔いどれてさ迷い歩き たどり着く真夜中の公園ふと目覚めれば深い霧 人の姿もなく(アア、ワタシニハナニモナイ)音もなく(アア、モハヤナニモナイ)あるのはただあまりに深い後悔の念とその時霧の中より浮かびあがる漆黒のTaxi驚き、よろめき、歩み寄り、音もなくひらくDoor「どちらまで?」「いったい何処へ?」私は途方に暮れて立ちすくむ「で
2021年11月17日 23:29
そうだ。僕たちはこの公園で何かを待っていたんだ。 そして、そこに現れたのは1台の黒いタクシーだった。 そう、運転手のおじさんには悪いことをしたけれど、皆でメモしておいてよかったと思う。本当に不思議なことだが、僕たちはあの体験に関してほとんど何も覚えていなかった。 キヨシは催眠術にかけられたのだと言ったが、そうかもしれない。 紙切れは、キヨシが着ていたジャンパーのポケットから落ちたもので
2021年10月22日 13:20
三僕たち3人を乗せたタクシーは静かに走り(?)続けていた。窓の外は相変わらず濃い霧がかかっていて、まるでミルクの中を進んでいるような感覚だ。 しかし、窓に顔をぴったりとくっつけるようにして目を凝らすと、霧の中に未来の光景が見えてくるのだ。それも、どうやら自分に関係した未来だけが見えるらしい。 一度、3人で同じ側の窓から一緒に覗いてみたのだが、見えたものは3人とも違っていた。それで、自然と