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戦略性と学習力を掛け算する方法

今回は、戦略性の低い私が、「戦略性と学習力をどう掛け算し、自身の素質を活かしていくか」について考えてみました。

悲しいですが、私はそんなに賢い人間ではありません。
なので、無目的に行動してしまうことが多々あります。
しかし、今回学ぶ過程で、多くの人や組織が、目的が不明確な状態で計画や行動に落とし込んでいることがわかりました。

普段、優秀なメンバーに囲まれているため、「自分だけでは」と考えていましたが、一般的にも戦略性の高い人は少ないのかもしれないという気づきでした。
共通しているのは、「とりあえず」の見切り発車が多いことです。
個人の単位、そして企業の単位でも多いようです。

「それなら、いいか」ではなく、私も『技術』として身につけたく、学んだ内容を文章化しました。よろしければご覧ください。

学習欲のジレンマ

ただし、私もまったくの無目的で行動を起こすことはありません。
たとえば、他社事例として「note」を読んだり、ビジネス映像メディアの「PIVOT」を見る際も、そのタイトルが琴線に触れた場合にしか閲覧しません(サッカーのトピックなどは見ません・・・)。

ビジネスにおける行動においては、何かしらの目的はあるものです。
しかしここでいう問題は、どれくらい明確に「目的」に意識を向けられているかです。

それは「資源が有限だから」ということで説明できます。
特に私の場合は、「学習欲」や「収集心」が強く、無目的で行動してしまう習性があるため、「これ、本当に重要か?」と3回くらい問いを投げる意識を持ち続けたいと思います。

目的を明確にするのは、今後の行動計画とその有効性に大きな影響を及ぼすからこそ、決して軽んじてはいけないのです。

目的のないキャリアはどうなるのか

仮に、私が興味関心に合わせて、目的設定のない状態でキャリアを進んだ場合どうなるのか?

目指すべき方向が不明確のため、遠回り、寄り道、逸脱が頻発します。
目的が不明確なので、遠回りしていても気づきもしません。

遠回りというのは、最短距離がわかるから発生する概念であり、最短距離がわからないことは、遠回りかすらわからないことを意味しています。
悲しいですが、私はこの傾向があり、戦略性の低さを悔やむことになりました。

マネージャーはブレない目的を設計して持ち続ける

企業の組織、チーム単位でコトに向かう場合、個々人の意思統一は一気に困難になります。

もし、目的が正しく伝わっていない場合、直接的で合理的な結束ではなく、個々人の人間関係や組織への帰属意識でしか結束できなくなります。

社内でひとつ施策を走らせている例を挙げますが、これもまさに邁進するための目的を正しく伝えることでアラインできていると実感します。
個々人の自発的な団結をどう促すかは常に意識におく必要があります。

今後は目的においても言語化し、自らが何度も発信を続けることが重要になりそうです。

目的は忙しく働くことから大きな成果を出すことにシフトしてくれる

目的とはあまり関係のないスケジュールに合わせて、行動自体が目的化することの危険性についても理解が深まりました。

たとえば、営業は顧客との接点数と接点時間が最も必要なので、ピュアセールスタイムをいかに増やせるかは命題になります。
しかし、これは「商談数を増やす」では片付けることはできません。

営業職を始めて数年であれば良いですが、私たちに必要なのは、忙しさからくる達成感ではなく、目的達成に繋げて、大きな成果を出すことにあります。この目的に曖昧さがないのも重要なのです。

経験をドキュメント化せよ

このnoteもそうですが、言語化する理由は、過去の経験を知識に転換するためにあります。それが巡り巡って、誰かの役に立てたら嬉しいです。

意識的に継続しますが、noteも日頃の業務も、知識化する過程を大事にしたいです。
それは、将来の行動計画や日々の雑多な仕事に忙殺されてできていない人が多いからです。意識しないと放棄するため、これも目的意識を持ち続けて取り組みたいところです。

また、仕組みに落とさないと、このような知識の獲得は難しいと指南します。

なので、一定規模の行動に対しては、常に行動結果の評価をして文書化するなど、ドキュメントに落とすことの重要性を説きます。

私が尊敬する事業会社も、企業の文化にドキュメント化が組み込まれています。この行動の確からしさは実績が物語っています。

イノベーターの思考と行動とは

イノベーティブな組織づくりをしたい。これは加速度的に実現していきたいことの一つです。

新発見をすることや、新しい知識を探すという意識が、そもそもの目的以外の事柄に注意を向ける態度を促し、これを実現させてくれます。
その中でも、資源として活用しやすい新知識はないか、という視点で観察することが推奨されており、もっと視野を広げなくてはならないと反省しました。

言語化の重要性について

一般的には、評価面談の時期に通過儀礼のように、評価時期の取り組み内容と成果内容を言語化します。

しかし、日頃から言語化することで、新たな発見を得ることができます。言語化は、潜在的な理解を顕在化する過程になります。戦略立案も、この目的や資源を言語化することからスタートするため、この過程に相当します。

このnoteは、そんな戦略立案の助けになり、私の知識が「助かった!」と思ってもらえるように鍛錬したいと思っています。(直前にそんな体験をしているからこそ強く思います。)
これは、現職の延長線上で必ず叶えられる機会があるため、愚直に「やっていき」の精神で取り組みたいと考えます。

キャリアプランも目的を持つ

ここ数ヶ月間、今後のキャリアプランについて深く悩みました。

振り返ってみて思うことは、性格上、ただでさえ興味関心が移ろいやすいため、結果的に元に戻った感じです。
しかし、もっと面白い仕事をやりたいという気持ちが湧き上がり、この過程を経て良かったなと思います。

自分のキャリアの戦略も明確にすることで、戦略に立ち返ることができます。
これはつまり、目の前で起きていることを俯瞰することができるので、現行の戦略の妥当性も推し量ることができます。
本当に、このキャリアに進んで良いのか?を逆算思考で考えることができるのです。

資源は、知識は経験を指しますが、有限だからこそ、振り返るための戦略が必要なのです。
理想論ですが、達成すべき「目的」が言語化されることで、利用可能な「資源」も明示できます。
目的に対して整合性のない意見や、資源を非効率に消費する思いつきにも惑わされることもありません。

プライベートであれば良いのですが、ビジネスにおいては目的思考が必要であることを深く理解しました。ビジネスでは、当面の目的がどこに帰結するための手段であるかを見失ってはいけないのです。

さいごに

今回は、戦略性の低い私が、「戦略性と学習力をどう掛け算し、自身の素質を活かしていくか」について考えてみました。

振り返り思ったのは、人は目的意識を持つことで、自分の素質を活かし、「資源」を効率的に消費して成長できるということでした。

もともと戦略性が低いため、技術として鍛錬が必要ですが、その手段について深く理解することができました。

あとはどれだけ実践するかだと思いますが、どんなキャリアを歩みたいのかという戦略に立ち返りながら、知識と経験を積みたいと思います。

今回の記事が少しでもお役に立てていたら幸いです。それではまた。

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