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集中力がないとお悩みの方へ〜集中力向上バイブル/森健次朗


集中とルーティン

野球のイチローしかり、ラグビーの五郎丸選手しかり。
何かのアクションの前のルーティンを持つと、そのアクションが円滑に行える、集中力が高まるといった話はそこそこ有名な話。

皆さんも、何かしらルーティンを持ってますか?
・起き掛けにいっぱいの水を飲む
・玄関を出る時は弦を担いで右足から
・大事な仕事がある日は新しい下着で
世には、いろんなルーティン・儀式をお持ちの方がいるそうな。

そんな中でも、ほぼ全人類が共通してほしいと思うアクション・ルーティンは「収集モードに入る」というものではないでしょうか。
読書、資格試験の勉強、書類を読む。集中力を自由自在にコントロールできたらどんなに良いか。
自分も受験勉強を始めた中学生時代からこんなことを時々思っていましたw

でも、一流と言われるアスリートですら究極の集中状態と言われるゾーンに入るのは人生で数回と言われていますし、素人目線から見ても集中力を欠いたプレーというを目にすることがあり、いかにこのつかみどころのない集中力が制御しずらいかがは実感としても理解できるところです。

儀式を複数試してみる

本書では、集中に入るためのtipsを多数紹介してくれています。
この手のハウツーは、まず試してみることが大事かと思います。

自分が他書で見たことがなく面白いたと思ったものを何個か紹介してみます。

姿勢を正す

1 椅子に浅く座る

2 きき手を頭に乗せ軽く頭を押さえつける

3 頭を押さえつける力に反発するように顎を引いて背筋をぐっと伸ばす

4 きき手を頭の上から下ろす

5 両肩を挙げて2、3秒保つ

6 脱力し腕をすとんと下ろす

シンプルに、良い姿勢を維持せよということだと思います。
マラソンなど長距離を走っているとよくわかるのですが、上半身の”まっすぐ具合”で呼吸のしやすさは劇的に変わります。猫背のマラソンランナーがいないのも納得。
これを意識的に作るのが上のルーティン。
肩の上げ下げにより、適度なリラックス状態となり長時間座っていても疲れにくくなります。

呼吸法

・5秒かけて吸い、3秒息を止め、8秒かけて口から出す

呼吸法にまで言及しているのが本書の面白いところ。
ざっくりいうと、息を吸う時には緊張がまし、吐く時には弛緩するという機能が人間には備わっているそう。
通常、緊張すると吸う時間が増えるというのを逆手にとって、呼吸から状態をコントロールしてやるというメソッドですね。

ちなみに、呼吸に関しては早く寝られるようにするもの、緊張を抑えるものなど多数の知見があるので、興味がある人は調べてみるのが吉。

個別のテクニック(マインドフルネス)

・文章の最初の5文字を一文字ずつ秒かんピントを合わせる

・集中力を高めるには目を閉じて3つの音を探して言語化する

・ご飯の時初めの5粒だけ1粒ずつ箸でつまんで味わって食べる

こんなテクニックも紹介されていました。
共通する要素としては、焦点を対象物に合わせてきちんと知覚すること、その瞬間に集中することだと思います。
広義のマインドフルネスといってもいいかもしれません。

マインドフルネスの本でも、甘味が出るまで米を噛み続けたり、レーズンを心底味わったりというテクニックが紹介されているのを読んだことがあり、やってることとしては同じかと思いました。


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