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Dad, husband, business person, university student.

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名刺代わりの○○10選をまとめてみた

Xでよくポストするネタに「名刺代わりの○○10選」があります。ただ単に自分のスキをポストしているだけですが、過去を振り返りながらまとめてみました。 名刺代わりの小説10選 読書クラスタでよくある小説編です。同じ本を選書している人に親近感を抱いたり、人様の本棚を覗いているような気がしてドキドキしたりもします。「話題の新刊」的な小説はほとんど読みません。村上春樹くらい。10選を見てもお分かりのように、好きな作家でご存命の方が少ないからってのもあります。 名刺代わりのノンフィ

    • 放送大学2023年度1学期を振り返る

      試験が無事に終わり、あとは評語を待つだけです。2023年1学期の勉強を振り返ってみます。 履修したのはこの2科目 全体主義と新自由主義のあいだ 空間と政治 全体主義と新自由主義のあいだまずはこちらから。ノート代わりにTwitterで書き散らしたツイートを載せておきます。まとめにもなっていない感想ですが。 社会人学生として一番気になるのは授業と試験と評価の方法だと思います。皆さん限られた時間で勉強していくわけなので。この授業は、15回の授業それぞれに300字のミニレポ

      • 放送大学2022年度2学期を振り返る

        二度目の試験が無事に終わり、あとは評語を待つだけですが、一足早く2022年2学期の勉強を振り返ってみます。 履修したのはこの5科目。 データサイエンス・リテラシ導入 データサイエンス・リテラシ基礎 データサイエンス・リテラシ心得 日本政治思想史 メディア論 それぞれを簡単に振り返る前に、2022年の第2学期が始まる前に講義だけを聴講した「人間にとって貧困とは何か」を振り返ります。 価値観がひっくり返った授業であり、今期最も為になった授業でした。永山則夫批判や、

        • 放送大学「日本政治思想史('21)」授業ノート -その1-

          身近なところでは家族、視野を広げていけば地域、会社、市町村、都道府県、そして国、世界と、一人で生活をすることは不可能な世の中ですので、生きていれば政治に関わる、もしくは政治的な行動を取りながら生きているのです。 「誰かの願いが叶う頃 あの子が泣いているよ みんなの願いは同時には叶わない」なんて歌詞があるように、全ての人間が満足する政治はありえませんし、それが政治というもの。その前提に立った上で、答えないのない問題を授業を通して考えるようにします。 テキストが届くまで参考文

        名刺代わりの○○10選をまとめてみた

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        • 放送大学「人間にとって貧困とは何か」
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          放送大学「メディア論('22)」授業ノート -その1-

          2022年度2学期に履修している「メディア論('22)」の授業ノートです。授業の内容をまとめるのではなく、章末の学習課題をまとめてみたいと思います。15回の授業すべてに学習課題が課せられていますが、とてもこなしきれないと思うので興味のある箇所だけを行います。 なので「その1」から。「その1」で終わってしまうかもしれませが.。oO 「メディアはコミュニケーションを媒介する事物である」から始める第1回目の授業の課題はこちらです。 指定されたテキストはこの2冊です。それぞれを

          放送大学「メディア論('22)」授業ノート -その1-

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第15回】

          社会を否定する人々、社会を求める人々 SDGs、持続可能な開発目標の一つに「貧困の撲滅」があります。人類が社会の発展のために生み出してきた貧者を、持続のために無くそうという。人間とは実に都合の良い考えをするものです。 社会というのは人々が想像やイメージで作り上げたもので、貧者とはその社会が排除してきた人々のことだろう。 年々、想像力が欠如している人が増えているように思います。あくまでも個人の感覚で体感。数字で計れるものでもありませんけど。 想像力が掛けていることで様々

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第15回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第14回】

          見える貧困、見えない貧困 似たような調査手法で書かれた潜入ルポルタージュ(潜入ルポ)があります。 アマゾンの倉庫作業員、訪問介護職員、コールセンターのオペレーター、ウーバーのタクシー運転手に、著者のジェームズ・ブラッドワースが実際に従事して書いたルポルタージュです。イギリスの話ですが、現在の日本でも何ら変わりない状況なので、とても参考になります。 「ギグ・エコノミー」といえば聞こえも良くなりますが、その場限りの単発の仕事。日本でも一時期「フリーター」の言葉がもてはやされ

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第14回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第11/12/13回】

          グローバリゼーションと貧困 グローバル化が貧困にどのような影響を与えているのか?高度経済成長からの階層の変化や貧困層の形成、排除のメカニズム、都市における階層構造の再編などを3回にわたり授業が進みます。 ジグムント・バウマンの「旅行者」 近代以降に変わらず示されている価値を表すものに、定住・流動軸があります。定住が価値あるもの、流動が劣位であるものとする価値観。ジグムント・バウマンは現代を生きる人を「旅行者」と名付けています。詳細はテキストを見たほうが分かりやすいと思い

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第11/12/13回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第10回】

          貧困と老い 「終活」の意味を考えさせられる良い授業でした。終活に見て取れるのは、自らの死をコントロールしようとする欲望。死をも個人の生活課題とする段階に至ったと。「死の個人化」と言っていいのでしょう。 一昔前まで葬儀といえば、ムラで、町内会で、ご近所がお手伝いして執り行なうことが一般的でしたが、最近では、親族で、親しい家族だけでという形式が増えてきました。 死者は死んでなお、この世にある人々と共にあって、子孫に生きる意味を与える存在である。自らの生の意味を問われるのがま

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第10回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第9回】

          貧困と友人関係 ~「伴を慕う心」の行方~ まずは何度も繰り返し述べられる「アイデンティティ」の復習から。 アイデンティティは自己提示された「私」を承認する他者があってこそ安定的に成立する。会社や学校の名前でアイデンティを示す方法は、分かりやすく他者から承認を取りつける方法である。 経済や学歴における上位層は、学歴や学校や組織をアイデンティの源泉とする「特権」を持っている。一方の貧困層にはそのような特権的資源が欠けている。 「まなざしの地獄」の変化 永山則夫の頃の「ま

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第9回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第8回】

          子どもにとって貧困とは何か 子どもの頃を思い出してみます。 父親の転勤で地方都市に引っ越してきた私。父はそこに家を建て、家族はそこに根を張ることにしました。そこは一戸建てが並ぶ住宅団地。周りのご近所さんの殆どが我が家と同じ転勤族。生活水準もスタイルも似通った家庭が多く、通っていた学校にも私と同じような子どもたちが多かったです。 子どもの貧困は地域的に偏って生じることもありますが、私が子どもの頃は貧困とは縁遠く、またゼロではなかったと思いますが可視化されにくい環境だったよ

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第8回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第7回】

          責められる家族 章題とはかなりズレますが「小さな政府」「大きな政府」と「生活保護費」を考えることにします。 ざっくりと一言でいい表すならば、市場メカニズムの機能に経済を委ねることが望ましく、政府は経済に極力介入すべきではないという自由放任主義的な考え方が「小さな政府」。経済が引き起こす様々な社会問題に対応するために、国家として政府の介入が必要であるとする考え方が「大きな政府」ということになるでしょう。 1980年代からサッチャリズムやレーガノミクス、聖域なき構造改革やア

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第7回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第6回】

          貧困と家族~「恥」・近代家族・福祉国家~ 尊敬している歴史家にエリック・ホブズボームがいます。彼の著書『創られた伝統』によれば、 夫である父が職場で働き、妻である母が家庭で家事を行う。子供は労働力ではなく教育される存在となったのは近代以降。現代では「伝統的な」家族の枠組みが崩れていると喧伝されていますが、創られた伝統であるならば形が変わるのは当然のことでしょう。 近代家族とは夫婦とその子供で構成される排他的に閉じられた核家族のこと。規範的、イデオロギー的な拘束力となる。

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第6回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第5回】

          排除の地理学~貧者の生活世界~ 「二級市民」という聞き慣れない言葉。 近代以前には、都市と農村を行き来する遊牧民的な人が多くいましたが、近代以降は市民として、合法的な居住者として都市に居住するようになりました。 そこで生み出されたのが「二級市民」です。必ずしも忌避されるのではなく、資本主義の労働力として有用に必要とされる存在として作り出されました。資本蓄積の源泉としての低賃金の労働力としてです。 全体的な賃金水準が向上すれば、購買力の消費者を形成して市場を大きくするも

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第5回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第4回】

          よそ者としての貧者~まなざしと不安~ 授業は第4回に入りましたが、ひたすら「貧困」を定義していきます。西澤先生が冒頭でも仰っていましたが、「貧困を解消する方法」は提示されず、教えを受けた我々がそれぞれの頭で考えていくことになります。 何度も出てくる「アイデンティ」の復習から。 アイデンティとは私の側の自己提示と他者からの承認の相互作用で構築されるもの。 貧困は自己責任の結末とされてしまう新自由主義の時代。貧困問題は貧者のみが考えるべき問題ではなく、「スタバでラテを飲む私

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第4回】

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第3回】

          貧しい暮らし~生活構造の変動~ 西澤晃彦先生の講義を聴講した後に、改めてマズローの欲求段階の図を見てみました。いやらしい形をしていますね。階層が上下に分かれるピラミッド。 マズローの欲求5段階説はよく目にします。授業ではこの理論に異を唱えることから始まります。リンカーンやアインシュタインといった30人足らずの成功者の自己実現を謳い上げたもの。マズローの理論を後付けしたような構成。なるほど、ビジネス界隈でもよく見るわけです。ヒエラルキーを上がっていくのが原動力の一つとなる世

          放送大学「人間にとって貧困とは何か」授業ノート【第3回】