
デザイナーと名乗ることにした。
エディターを名乗っていた理由
2014年から6年以上「インフォグラフィック・エディター」と名乗って活動してきました。
職種を考えていた時に、New York TimesやWall Street Journalに「グラフィック・エディター」を名乗っている人がいることを知り、「僕がやりたいのはこれだ!」と思いました。
当時、メディアで働く何人かに話を伺う中で、デザイナーはコンテンツ制作プロセスの最後にだけ関わることが多いと聞きました。
それでは良いインフォグラフィックは作れないと思い、デザイナーではなくエディターと名乗った方が、企画や編集プロセスへの関与がスムーズだと考えて、自分の職種を「インフォグラフィック・エディター」としました。
重要かつ自分にできることは何か?
パンデミックを経て、社会の行方をじっくり考える中で、いま大きく社会が変わらなかったら、2030年、2050年になった時に一体どうなってしまっているんだろう?と不安になることが増えました。
ひとつひとつの問題をひも解きながら、それでいて全体で解決していかなくてはならない社会課題が山積する中で、重要なことであり、自分にできることは「情報のデザイン」だと考えました。
いま僕がやりたい行為を言葉にした時、「情報の編集」よりも「情報のデザイン」と言った方がしっくりきます。デザインの方が、受け手の体験が意識された言葉に感じられるからです。
編集とデザインに優劣をつける意図はありません。いい編集にはデザインの視点が含まれているし、いいデザインには編集の視点が含まれます。これはあくまで僕が感じる言葉の印象や、どちらに軸足を置くかというスタンスの話です。
何のデザイナーか?
僕がデザイン対象とするのは「情報」です。そこで素直に「インフォメーション・デザイナー」と名乗ることにします。
「インフォグラフィック・エディター」と名乗っていた自分は、コンテンツ制作者以上になれない感じがここ数年ずっとありました。
インフォグラフィックやコンテンツを自分の中核にすることに変わりありませんが、周縁に活動領域を広げられる(あるいは広げたくなる)ような肩書きにしたいこともあって、アップデートを決めました。
「インフォメーション・デザイナー」であれば、これまでフォーカスしてきたポイントをぶらさないまま、視野と活動を広げられます。
デザイナーとしてのミッションは何か?
Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」とミッションを掲げました。
おかげでインターネット上の情報に手軽にアクセスできるようになりましたが、情報を巡る問題は解決するどころか、根が深くなっているようにも見えます。
そこで、
情報のデザインを通じて、社会の変革を支援すること。
これを僕の新しいミッションとしたいと思います。
やることがすぐに劇的に変わるわけではありませんが、このスタンスで物事に取り組むうちに、道が拓けていくだろうと考えています。
「インフォグラフィック・エディター」あらため「インフォメーション・デザイナー」として、よろしくお願いします。
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