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私の定年前準備、定年後スタート、そして生涯現役の未来へ

フリーランスの研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家、そしてビジネス開拓アドバイザー大杉潤です。

今回は、間もなく独立起業して9年となる「私の定年前準備、定年後スタート、そして生涯現役の未来」について書いてみたいと思います。

” You are what you eat.”(「人は食べたものでできている。」)という言葉を耳にしたことがある人は多いと思います。フランスの美食家ブリア・サヴァラン氏の言葉で、英語圏のことわざと言われています。

その名言になぞらえて私の人生の軌跡、とくに33年を超える会社員から起業して9年の人生を一言で表すと次の言葉になります。

” I am what I read. ”(「私の人生は読んだものでできている。」)

日本興業銀行の新入行員だった23歳(1年浪人して早稲田大学政経学部に入ったため。因みに東大受験に二度落ちました💦)の時から年間300冊のビジネス書を43年間読み続けているので、累計で約1万3000冊になります。読んでいるのはビジネス書一筋、実践できるものばかりです。

「なぜそんなにたくさん読めるのですか?すごい!」と時々、言われるのですが、単に「好きだから」です。(笑)
読むだけでなく、書いてある中味を実践してみる、つまり試してみるのが好きなのです。「読んだもの」を試してみた結果が私のキャリア、そして私の人生そのものなのです。


運命の出会い『田中真澄本』

田中真澄さんは、日本経済新聞社に入社した後、グループ会社の日経マグロウヒル社(現・日経BP社)へ出向し、米国のジェロントロジー(老年学)に出会いました。当時、米国では数多くの大学でジェロントロジーの講座があり、いずれ日本でも「人生100年時代が来ること」を確信したと言います。

そして、そういう時代になったら、雇われる働き方ではなく、自ら業を興す「独立自営」の道に進んで、「終身現役の生き方」を目指すべきだと確信したそうです。

田中真澄さんは98冊の著書を出版し、日本初のモチベーショナル・スピーカーとして7000回を超える講演をされ、88歳の現在も現役として執筆・講演活動をしている社会教育家です。

田中さんの著書は30歳代の頃から何冊、何回読んだかわかりませんが、書籍のテーマも講演のテーマもすべて同じ、次の3つです。

「人生100年時代が来る」
「人生の勝負は、後半にあり」
「終身現役」

同じ内容の本なのに、なぜ何冊も何回も読むのかと時々、聞かれるのですが、「大事なことだから、心から共感することだから」何回でも繰り返し読んで、自分の確信を何度も確認したいものなのです。

ビジネス書を多読する意味はそこにあります。人は一度見たり聞いたりしただけでは理解・納得はできもなかなか行動・実践できません。たとえ実践できたとしても継続できません。

数多くの田中真澄さんの著書の中で、私が最もオススメする本はこちらです。


2022年11月、今から約2年前に出版された本です。なぜオススメかと言えば、第1章の18~19ページに「大杉潤氏の生き方」という小見出しで、私の出版した『定年ひとり起業』(自由国民社)の一節を引用までして紹介してくれているからです。この箇所を初めて目にしたときは心臓が飛び出すのではないかと思うほどビックリしました。
憧れの心のメンターとしていた田中真澄さんの本の中に、まさか自分が出てくるとは!


そして書籍引用の後に、次のような励ましのメッセージも書いてくれていたのです。ほんとうに有り難くて涙が出そうでした。

「大杉氏は57歳でサラリーマンを辞めて独立し、今日までまさしく「ひとり起業家の道」を思い通りに生きておられます。氏はきっとこれから年を重ねるにしたがって経験豊富な経営コンサルタントとして、独自の人生を築いていかれることでしょう。」
(『”終身現役”で生き抜くための条件』(ぱるす出版)より)

実は、田中真澄さんとは二度、お会いしたことがあります。神保町にある子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」で、著者仲間の高伊茂さんの出版記念パーティーを私がプロデュースする形で開催することになり、その事前打ち合わせと本番で高伊さんと一緒にお会いしたのです。高伊さんは私をはるかに超える田中真澄さんの大ファンで直接、指導を受けた師弟関係にあります。弟子の高伊さんが著者デビューとなる出版記念パーティーならばと来賓として出席し、お祝いの挨拶をしてくれました。


高伊茂さんの出版記念パーティーの様子はこちら!



55歳でスタートしたブログによる情報発信

起業に向けた定年前準備として何をしてきたのかをよく質問されます。
転職を3回、合計4社で33年10カ月の会社員生活を送ってきましたが、起業の準備と言える活動は、55歳からの約2年間で、やっていたことは毎日読んでいたビジネス書の書評をブログに掲載して公開する、ということだけでした。

51歳の時に始めたTwitter(現在の X)のほかに、Facebookを始めてSNS発信として、大好きなハワイ情報に加えて、ビジネス書の書評ブログのリンクを貼って情報発信をしました。やっていたのはそれだけで、ブログは note ではなく(当時 note はありませんでした)、WordPressという公式サイトも兼ねることができるプラットフォームです。独自ドメインを取得し、レンタルサーバーを借りてのスタートです。

公開したての書評ブログは内輪(ともに起業を目指すコミュニティ仲間)以外、誰にも読んでもらえず、ほとんど何の反響もないまま2年が過ぎました。ただ、毎日ブログを更新していたのです。なぜ継続できたかと言えば、「好きなこと」を発信していたから。それ以外に継続の秘訣はありません。
そしてそれは起業も同じ。
「起業で成功する秘訣は何ですか?」とよく質問されます。私の答えはいつも同じで、次のような答えになります。

「私はまだ成功しているわけではないですが、成功している人とそうでない人の違いは、唯一、起業を辞めないこと。辞めないで継続する秘訣は、好きなことを仕事にすること。好きなことだから続けられます。」

私の起業に至る経緯(準備や起業のスタート)は、2021年3月に出版した4冊目の著書『定年ひとり起業』(自由国民社)をご参照ください。かなり詳しく体験談が書かれていて、私の9冊の著書の中で最も売れている本です。


この『定年ひとり起業』(自由国民社)はおかげさまで大きな反響があり、何とこちらの名著でも、202ページから203ページにかけて紹介されています。感激です!(笑)


公式サイトにもなっている WordPressで書いているブログは今も継続していて、2024年10月7日現在で書評が3,527記事、その他の記事を含めて3,754記事が公開されています。

ブログを掲載している公式サイトはこちらです!


このブログは、11年1カ月の継続ですが、もう少し長くやっているのがTwitter(現在のX)で、5,401日連続でツイート(ポスト)しています。こちらも大好きなハワイ情報を発信しているので楽しんで継続しています。約15年間にわたるすべての発信(2024年10月7日現在で33,484配信)がブログ形式で保存されるTwilog(ツイログ)というサービスがあり、こちらです!


今回はここまでとなります。次回は、起業をスタートした直後の苦難の道家族の反対をどう乗り越えたか、そしてビジネスモデルの転換でやっと事業が安定してきたこと、コロナ発生前に決断してよかった伊豆の事務所との2拠点生活について書いていきます。
タイトルの上にある写真は、伊豆の事務所バルコニーから見た景色で、太平洋の対岸に見えるのが伊豆大島です。ハワイのワイキキにあるホテルから眺めたダイヤモンドヘッドから上がる朝日にそっくりなので、事務所をここに決めました。(笑)

さらに未来については、ハワイ進出(ハワイも含めた多拠点生活で生涯現役のライフスタイル)の計画・実践プロセスを、この note で連載していきたいと思います。どうか末永く、お付き合いください。


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