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『ChatGPTの全貌 何がすごくて、何が危険なのか』

「AIに知性はない。」「もし人の知性が期待した水準になかった場合、100年を待たずとも人と同等の振る舞いをするAIが現れるだろう」と述べている本があります。


本日紹介するのは、1972年東京都生まれ、中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了、博士(総合政策)で、富士総合研究所勤務、関東学院大学経済学部准教授・情報科学センター所長を経て、現在は中央大学国際情報学部教授岡嶋裕史さんが書いた、こちらの書籍です。


岡嶋裕史『ChatGPTの全貌 何がすごくて、何が危険なのか』(光文社新書)


この本は、ChatGPTの何がすごくて何が危険なのかという全貌を明らかにし、ChatGPTの基礎知識から今後の進化、人類の未来への影響まで、わかりやすく解説した書です。


本書は以下の6部構成から成っています。

1.ChatGPTの基礎知識

2.ChatGPTはここがすごい

3.ChatGPTはここが危うい

4.大学社会とChatGPT

5.クリエウイティブとChatGPT

6.人類の未来とChatGPT


この本の冒頭で著者は、「あといくつかのブレイクスルーと数世代の実装の進捗をもって、AIは人の言語領域全般の模倣をやり遂げるかも知れない。」と述べています。


本書の前半では、「ChatGPTの基礎知識」について以下のポイントを紹介しています。

◆ どんな話題でも精度の高い答えが返ってくる

◆ 堅い話題にも対応する

◆ ディープラーニングという切り札が登場

◆ 巨大なコーパスで、でかさは正義


この本の中盤では、「ChatGPTはここがすごい」および「ChatGPTはここが危うい」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ でかいシステムをファインチューニングするすごさ

◆ GPT-4は、切り捨てられていた分野を包含

◆ 最も重要なのは、精密な指示

◆ 人間の力を加えてイノベーションを起こす(画像生成系AIとの連携など)


◆ AIの統合と権力の集中

◆ 情報システムは容易にブラックボックスに陥る

◆ 人間がAIに幻想を見てしまう「ELIZA効果」

◆ 生成系AIを活用する際の5原則:法の支配、適正手続、イノベーションの活用、民主主義、人権尊重


本書の後半では、「大学社会とChatGPT」「クリエウイティブとChatGPT」および「人類の未来とChatGPT」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 相談相手は昔教員、今AI(AIは権威に)

◆ AIを使いこなせる、使いこなせないで、学生が二極化

◆ プロンプト入力はプログラミングに似ている

◆ 上手な付き合い方を学ぶ(友達にするのはいいが主人にするのはまずい)


◆ 著作権とプライバシーの問題は別

◆ AIの生成物は、尤もらしい「真ん中あたり」(=偏差値50)のものを出してくる

◆ 出典明示の必要性と対価を取れる仕組み

◆ 程良い成果物はAIの独断場


◆ AIも人間も関数(ルールに従って動く「しくみ」)

◆ プロンプトインジェクションという「詐欺師」

◆ 創造的な仕事をしたい人、稼げる人、できる人はそんなに多くない

◆ 意思決定の能力と権利だけはAIに外部化しないほうがいい


あなたも本書を読んで、もはや後戻りはできない生成系AIと上手に付き合う方法を学び、その能力を最大限に引き出していきませんか。


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では、今日もハッピーな1日を!【3622冊目】

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