
デザイナーに求められる柔軟な思考とは?
デザイナーとして成長するには、技術的なスキルだけでなく、思考の質を高めることが必要だと思います。この記事では、思考を柔軟かつ効果的にするために、普段、自分が意識していることを書いてみました。
1. 短絡的な結論を避ける
デザインの課題やユーザーの意見に対して表面的な理解で判断するのではなく、「なぜそうなのか」を掘り下げることが大切です。リサーチやペルソナ分析を通じて、背景や文脈を深く理解する姿勢が重要です。
例えば
「このデザインは使いづらい」と言われた場合、感情的に反発せず、「どうすれば改善できるか?」を考える。
2. 感情に流されず論理的に考える
デザインには、感情的な直感も重要ですが、論理的な根拠が伴うことが説得力につながります。感情的になりそうなときは、一度立ち止まって客観的な視点で考えましょう。
ちなみに僕自身は感情に流されやすいタイプと認識していて、特性を認識していることで、避けられる衝突や選択できるネクストアクションがあると思っています。
例えば
クライアントや関係者から厳しいフィードバックを受けたとき、「感情的に反発する」ではなく、「具体的な改善ポイントを探す」ことに集中する。
3. 固定観念を捨てる
「これが正解」と思い込んで思考停止せずに、常に新しいアイデアや視点に耳を傾けましょう。デザインは世の中のトレンドやユーザーのニーズに敏感である必要があります。
例えば
「いつもこのフォントとイラストを使っているから」という理由だけで選ぶのではなく、プロジェクトの目的に合った選択が求められます。
4. 批判的思考を持つ
与えられた情報やデザインの指針をそのまま受け入れるのではなく、「本当にこれで良いのか?」と自問する習慣をつけましょう。ただし、否定的になるのではなく、建設的な質問をすることが大切です。
例えば
「最近のトレンドはこの色だけど、このサービスのユーザー層に合っているだろうか?」
5. 他人の意見を吸収しつつ、自分の視点を大切に
上長やクライアントの意見は尊重すべきですが、自分の意見を持たないと成長は難しいです。客観的な根拠を用意して、自分の考えを伝える練習をしましょう。
例えば
「私はこう考えました。理由は〇〇です」と説明できるようにする。
6. 問題解決に積極的に向き合う
デザインのプロセスでは、問題や制約が必ず出てきます。それを「難しい」と感じて避けるのではなく、兎にも角にも、まずやってみることが目標達成と課題解決につながります。
例えば
制約がある中でも、「どう工夫すれば目標を達成できるか?」と楽しむ。
7. 過度な一般化を避け、顧客視点(ユーザー視点)を重視する
一部のケースだけで全体を判断するのではなく、多様なユーザーの声に耳を傾けましょう。エゴを捨て、顧客視点と顧客体験を最優先にすることがデザインの価値を高めます。
例えば
「自分はこう感じるけど、顧客やユーザーは本当に同じように感じるだろうか?」と考える。
8. 曖昧さを楽しむ
デザインのプロジェクトでは、答えがすぐに出ないことがほとんどです。曖昧さに耐えられることが、優れたアイデアを生み出す力になります。
例えば
試行錯誤を恐れず、Quick & Dirty なプロトタイピングを繰り返す。
最後に
思考のクセを変えていくには、時間と努力が必要ですが、確実にデザイナーとしての成長につながると思います。
柔軟で批判的かつ建設的な思考を持つことで、デザインの質も、チームとの信頼関係も向上するはずです。
自分の思考を振り返ったり、メタ認知をする習慣をつけて、日々成長していきたいですね!
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