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星野リゾート式、ライバルに勝つ方法

 経営者の皆様、こんにちは! あっという間に日本中、そして海外まで魅力的なリゾートを開発し続ける星野リゾート。経営が立ち行かなくなった旅館を買い上げて再生するのも得意ですよね。

 なぜ、星野リゾートが手を入れると、つぶれそうな旅館の経営がうまくいくのでしょうか?

 それは、徹底的に教科書にそった方法を実行している、というのが、本「星野リゾートの教科書」に書かれてあります。とても興味深いので皆様ぜひ手に取ってみてください。

 星野社長がアメリカに留学中にであった、「マイケルポーターの競争の戦略」という本をつかい、どこにでもある旅館を、高級旅館に作り変えました。

 

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 ビジネスマンやMBAを取った人はご存じの定番の本ですが、実際にそれを教科書として実行していくことは、なかなかできないことですね。そこが星野社長のすごいところです。ぶれない強い信念を感じます。

 星野社長曰く、「それまでの経営書はお客様視点に立ったマーケティングを強調するものが多かった。そんな中で、ライバルの動向こそが重要というポーターの理論は目からうろこで、強く印象に残った」

 ポーターは、企業がライバルとの競争で取るべき戦略を3つに分けて分類しています。①コスト競争力で優位に立つ ②競争相手との違いを前面に出す ③特定の領域に自社の経営資源を集めてライバルに勝つ。 この中から戦略を選んで、徹底すべきというのがポーターの主張です。

 どんなターゲットに向かって集中していくのかをまず明確に決め、そのうえで、コストでどう優位に立つのか、どう差別化を徹底するのか?

 星野旅館が行った旅館の再生にあたっては、市場調査のデータを分析しながら、競合から抜け出す戦略を立てました。ターゲットを団体客から個人に絞り、客室を半分に減らし、効率を高めてコストを下げ、上質なサービスの高級旅館として再生しました。

 新しい競争戦略にあわせ、団体向けの建物を解体し、個人のお客様が楽しむ茶室を作り、残した全客室に露天風呂を作りました。

 書くと簡単ですが、一つ一つ実行し、決断をしていくのはとても大変なことです。

 学んだことを忘れず、ぜひ実行に移していきたいですね。

本日も最後までお読みいただき、大変ありがとうございます。素敵な一日をお過ごしください。


 

 

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