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【差別話法】菅官房長官 2018年10月23日午前 記者会見

特定記者の質問にだけ答えない、司会者を通じて質問を妨害する、等の菅義偉官房長官の姿勢は差別の域に達していると判断し、差別話法と命名。
(2018/9/29に筆者命名)

本記事では2018年10月23日午前の記者会見での質疑応答を取り上げ、菅長官の差別話法を「時間」に着目して分析する。

✳︎当日の会見は首相官邸HP(下記URL)より参照可能
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201810/23_a.html

質問時間と回答時間の差分

この日の会見で長官は4分間ほどかけて計3人の記者からの質問に回答している。上のグラフは、3人の記者が1質問にかけた平均秒数、その回答に菅長官がかけた平均秒数である。
まず、回答時間に大きな違いが現れた。他2記者は1問あたり36秒〜39秒と長い回答を得ているのに対し、東京新聞・望月衣塑子記者は10秒と短い。
さらに言えば、他2記者は質問にかけた時間よりも20秒以上も長い回答を得ているのに対し、望月記者は質問時間よりも回答時間が10秒以上も短い

司会者からの注意回数

上のグラフは平均質問時間に加えて、質問途中に司会者(上村秀紀 報道室長)から「質問を簡潔にするように」「結論をお願いします」などと注意された回数を示している。望月記者だけが3回も注意を受けていることがハッキリと読み取れる。
この日の望月記者は確かに他2記者と比べて6秒〜9秒ほど長い時間をかけて質問しているが、望月記者だけを注意するのは不可解だ。

各記者の質問内容

各記者の質問ごとの詳細は下表を参照。

東京新聞 望月記者の質問内容と菅官房長官の論点すり替え

他2記者と比較して回答時間が明らかに少ない上に、司会者から1人だけ3回も注意を受け続けた東京新聞 望月記者。その質疑内容全2問を以下に書き起こした。
また、菅官房長官の回答における論点すり替えが直感的にわかるように該当部分を赤字で示す。

まず1問目の東海第二原発については「政府の受け止め」を問うているのに「経済産業省」にたらい回しにして、回答を怠っている。また、動揺されたのか経済産業省と言う際に言い淀んでいる点も見逃せない。

また、2問目の「日米地位協定の政府としての改定意思の有無」については、「辺野古移設」に話をすり替えている。

さらに、質問の途中で3度も司会者から妨害を受けている。(バツ印の箇所)

そして、相変わらず同席している記者クラブの記者たちは、この異常な状況をただ黙認している。

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更新履歴

2018/10/25 0:00公開

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