激動の1年間の振り返り①
あと1週間で激動だった2022年も終わりを告げようとしています。
今日から何度かにわたってこの一年を振り返りたいと思います。
なお、この内容は12月22日(木)に八戸市倫理法人会で行った講話の内容を基に再構成しています。
また、冒頭の写真は、ご当地タレントの王林さんが新幹線八戸駅開業20周年に合わせて一日駅長となった時のもので、内容とは一切関係ありませんが、激動だった1年間のうちのもっとも明るい写真の一つとして掲載させていただきました。
<激動だった1年間をざっと振り返り>
(昨年から)新型コロナ感染症が継続
感染症対策が継続し、引き続き生活や企業活動に制約がかかる中で、需要の低迷やインバウンド消費の縮小などがみられました。
特にサプライチェーンの混乱や輸入物資の不足などにより、生産の停滞やそれによる商品価格の上昇が徐々に拡大していました。
(2月)ロシアによるウクライナ侵略開始
ロシアやウクライナが主要な生産国となっている天然ガスや小麦・とうもろこしなどの品薄懸念が拡大し、価格の上昇や輸入の停滞が起こりました。
これらを受けてロシア等の天然ガスに依存していた日本のエネルギー戦略は、根本的な見直しを迫らせました。
さらに、ロシアの動きに触発され(或いは便乗し)、北朝鮮や中国が日本近海にミサイルを撃ち込むなど、安全保障上の懸念が高まりました。
(3月以降)円安・物価高の進行
日米金利差の拡大を主因に、円が1ドル115円程度から最大で150円を超える水準まで円安が進行しました。
円安の進行に伴い、輸入品の価格が高騰し、物価上昇が加速しました。
ただし、12月20日に日銀が運用の一部修正を発表し、実質的な政策変更と捉えられたことなどから、現在は130円台前半まで円高に戻っています。
(7月)参議院選挙
自民党は単独過半数を確保するなど、選挙には勝利しましたが、安倍元総理の銃撃と死去により、自民党内のパワーバランスが大きく変化しました。
また、国葬儀の是非や旧統一教会問題などが噴出し、失言や政治とカネの問題などで3人の大臣が相次いで辞任するなどにより政治不信が高まり、内閣支持率も急落しました。
上記のように振り返った上で、この1年を一言で表すと、「数十年に一度の事態が次々と起こった年」と言えると思います。
また、10年後、20年後から2022年を振り返った時に、「大きな時代の転換点となった年」として記憶されることになるかもしれません。
次回からは、来年以降に向けた考察を以下の視点でまとめていきたいと思います。
グローバル化の終焉
国家安全保障戦略の練り直し
経済政策の大転換
地方の重要性の再認識
改めて政治の覚悟が問われる時代
(「激動の1年間の振り返り②」につづく)
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