杉並区・熱々の吹きガラス(#11)
数年前、吹きガラスを体験した時のはなしです。
当時、わたしはアソビューでライターをしており、陶芸や乗馬などのアクティビティの紹介記事を書いていました。
アクティビティの情報はもっぱらお店からメールで送ってもらったり、自分で調べていたのですが、中には「聞いても調べても、魅力がよくわからない」アクティビティがありました。
その最たるものが「吹きガラス」。どうやら溶けたガラスをふくらませてガラスを成形する遊びらしいのですが、
「溶けたガラスがどうやってコップになるの?」
「何が楽しいの?」
と聞かれると、まったく答えられないのです。
こういう時は実地取材だなと、実際に吹きガラスを体験することに。お店はアソビューで人気の「ブルーグラスアーツ」というガラス工房にしました。
工房は杉並区高井戸の静かな住宅街の中にありました。
中に入ってまず驚いたのが、その熱気です。5台のガス窯がフル稼働しており、冬なのに汗が吹き出そうなほど熱い!
「冬なのにこんなに熱いなんて、快適ですね」
「そうですね、逆に夏は地獄ですよ~」
吹きガラスというと、高原のさわやかな工房でカップルが
「そーれ、吹いちゃうぞ♪」とかきゃぴきゃぴやっているイメージがあったのだけど、結構男臭いんだな……
そして吹きガラス体験のスタート。講師の人から、溶けたガラスが付いた鉄の筒を渡されます。
筒には穴が空いているので、思い切り息を吹き込みます。すると、ガラスが風船のようにぷっと膨らんでいきます!
何度か膨らましたあとのガラスがこちら。かなり大きくなりました。
続いて、ガラスに色を付ける作業。赤いガラス粒を溶けたガラスで巻き取ることで、赤模様を入れました。
他にも、鉄ハシで溶けたグラスを広げて飲み口を作ったり、木の板で底の部分を整えたりと、色々な作業を終えてようやくコップの完成。
完成したグラスは急激に冷やすと割れてしまうため、後日郵送とのことでした。
吹きガラスを体験してみて思ったこと
実際に吹きガラスをやってみた感想は「意外と男らしい!」でした。
ゴウゴウと窯が燃え盛る工房で、汗をかきながらふうふうとガラスをふくらませる。
まるで鍛冶職人にでもなったような、豪快な作業が印象的でした。
この豪快さが「俺、ものを作ってる!」という不思議な充実感を味あわせてくれます。
作業にかかった時間は1時間ほど。
吹きガラスをやる前は「体験時間が1時間って、物足りないんじゃない?」と思っていたけど、
「知らない町に行って、ちょっと吹きガラスを体験して、近くの商店街をぶらぶらして、外でお昼ごはんを食べて、夕方前に家に帰る」
という過ごし方、オシャレで手軽でいいかも!
そして届いた完成品がこちら。
市販のものと違って、手作り感がハンパじゃない! まるで博物館に展示されていそうな、古代感あふれるグラスでした。
手に持ってみると、厚みは均一じゃないし、ちょっと重い。でも、それがいい!
自作のグラスでジュースを飲んだ時の特別な気持ちは、作った本人にしか味わえない嬉しさでした。
吹きガラスって「作業は豪快なのに、完成品はかわいらしい」というギャップも魅力なのかも!?
当たり前のことですが、原稿を書く時に苦手意識のあった「吹きガラス」も、いざ体験してみると前よりも書きやすくなりました。
吹きガラスで学んだこと
・「これ、何が面白いんだろう?」と思った遊びは、実際にやってみるべし
・吹きガラスは豪快な作業とかわいらしいグラスのギャップ萌え
・手作りのグラスで飲むジュースは格別のおいしさ
店舗情報
店名:ブルーグラスアーツ
住所:東京都杉並区高井戸東3丁目36−41
体験料金:4,500円
HP:https://www.asoview.com/item/activity/pln3000002819/
こちらのマガジンでは、アソビューを100回体験したレポートをまとめています。あなたの「やってみたい!」が、きっと見つかるはず!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?