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あのころ

もう1ヶ月前になってしまうのですが、
お盆期間中に家族と会食をしました。

実家にはしょっちゅう帰ってますが、
外で食事をしたのは、20数年ぶりってくらい。
だいぶ間があいてしまっていました。

小さいころは、魚釣りに連れていってもらったり、
バンガロー借りてキャンプしたり。
家族でいろいろ遠出した記憶はあるけれども、
成長とともに、家族となにかをするという機会は少なくなっていきました。

「13日の昼にみんなでご飯食べたいんだけど、来れるよね?」

母親から届いたメールに、しぶしぶ「行くよ」と返事をしましたが、
正直、おっくうでした。先日の祖母の葬式の件もあって、
父親と会いたくないなという思いも、少なからずありました。
が...、母親からの強い要望もあって、
仕事みたいなものと割り切って参加することに。

実家に赴くときは、ハーパンが許されない謎ルール

実家を出てから、この時期に帰省をしていますが、
昔からハーパンで帰省することは許されませんでした。
おそらく、世間を気にしてのことなんでしょうけれども、

お願いだから、ハーフパンツはやめてね。せめてジーンズでお願い。

帰ってくる前に、口癖のように言われていたこの言葉。
「せめて、ジーンズで」って。ジーンズでなければチノパンとか、
スラックスなんだろうか…。実家に帰るだけなのに。

今年の夏は、暑いのが好きな私ですらびっくりするくらいの猛暑で、
せめて実家に帰るときくらいは軽装で帰りたいところでしたが、
この言葉が頭をよぎり、結局、仕事に行く時のようなビジネスカジュアルに。

連れて来られた先にあったのはあの頃の思い出でした

待ち合わせ場所に指定されていた新小平から車で走ること5分程度。
どこで会食するのか聞かされてなかったけれど、
お店の入口について、見覚えあるなとおもったら、「いろりの里」でした。

小さい頃来たことあるでしょ?覚えてる?

そう。そこは、小さい頃に連れて行ってもらったお店でした。
そこで、何を食べたのか、どんな話をしたのかは、幼すぎたので覚えていません。ただ、「いろりの里」というお店だけは覚えていました。

当時連れて行ってもらった場所は、確か埼玉の川口。
あとから知ったのですが、川口のお店はすでに閉店しているようでした。

都会にはない涼がそこにありました

中に入ると水車が動いていて、音を聞いているだけでも日々の忙しさから開放されて、都会にはない涼を愉しむことができました。

通された席は、完全に個室になっていました。
子どもが居たからなのか、SLの汽車が料理を運んできます。
(電車好きの子どもにとってはこれは嬉しいはず)

長男夫婦の子ども(甥っ子)とあったのはこれが初めて。
流石に鹿児島にはしょっちゅう行けないしな...。
子どもにとっては、知らない大人を目の前にすると、
縮こまって緊張してしまうのって、いつの時代も変わらないみたい。
長男の嫁さまとあったのは2回目。(はじめてのときは結婚式の時でした)
初めてまともに会話したのですが、思ったよりさばけた方で安心。

トイレに行きがてら、外を見渡すと普段はお目にかからない景色だったので、ついつい写真を撮ってしまいますよね...

「いつか」は来ない

会食は2時間ちょっとで終了。
会話のはしばしで、「埼玉のじぃじ」、「埼玉のばぁば」ってフレーズが飛び交っていたけれども、おいっこからすると、自分の父親・母親は、おじいちゃん、おばあちゃんなんだよな...って改めて感じました。

家族と会食なんて、なかなかしなかったけれど、
こういうことできるの、あとどれくらい実現できるのだろうか...。
帰りの待合室のいろりの前でふとそんなこと考えました。

「また行けるでしょ」そう思っているうちに、
実現しなくなることもあるので、行ける時に行っておこうと思うのでした。
そう。いつかは来ないのです。

■いろりの里
http://irorinosato.jp/
〒187-0022 東京都小平市上水本町2-19-22
TEL:042-321-0294

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