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【楽天イーグルス】鈴木大地獲得に伴うプロテクトリストを考える

【目次】
1.はじめに
2.楽天の2020年展望(リスト内)
3.プロテクト予想
4.結果予想
5.最後に

1.はじめに

 皆さま、こんにちは。ゆきちなです。
去る11月18日に楽天イーグルスが鈴木大地(30)の獲得を発表しました。(ちなみに浅村の獲得発表は11月20日でした。)
結果的に楽天がロッテ・巨人との三つ巴を制した形となりましたが、楽天ファンも喜んでいるばかりではありません。何せ鈴木大地はBランク、つまり「人的補償」の可能性が発生するのです。という事で、今回は楽天の現状や2020年の展望を確認しつつ、プロテクト予想をしてみたいと思います。

2.楽天の2020年展望(リスト内)

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【先発陣】
岸・則本の2枚看板が居るものの、先発貢献度が12球団中9位先発陣の平均年齢(先発機会数TOP5)が12球団で一番高い30歳など、世代交代に苦戦しています。ドラフトでも即効性のある先発候補を指名しなかったのもあり、質・量ともに足りていないため、外部補強並びに既存投手の奮起に期待したいところです。

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【リリーフ陣】
先発陣とは打って変わって、チームのストロングポイントの1つです。森原・ブセニッツ・宋が一気に台頭したことがチームをAクラスに導いた要因と言っても過言ではなく、またドラフト3位で津留崎を獲得したことで層の厚さを維持しようと努めていることが分かります。また先発陣の層の薄さや登板過多を考慮すると松井裕の先発転向の可能性もあると考えています。

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【捕手】
チーム最大のウィークポイントです。打力そのものはオリックスより上ですが、嶋の退団や捕手として経験値を考慮すると実質的には12球団でワーストです。太田・堀内の二枚体制を捕手再転向した岡島が打力でどれだけカバー出来るかがカギとなってきそうですが、見通しは正直厳しいものがあります。

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【内野手】
鈴木大地の加入により1B銀次・2B浅村・3B鈴木・SS茂木と強固な陣形を敷くことが出来そうです。勿論、彼らの離脱を想定して控えには2019年ドラフト1位の小深田にチーム内プロスペクトの山崎、使い勝手のいい渡邊がスタンバイすることになりそうです。オフシーズンの補強により、質と量の向上に務めることが出来たと言っても過言では無いでしょう。

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【外野手】
レフトの島内、ライトのブラッシュは固定で残るセンターの1枠(若しくはDHブラッシュの場合のライトも)を辰己・オコエ・田中といったプロスペクトで争う形になりそうです。内野陣と比べて外野陣は実績が少なく不安要素はありますが、ここは我慢して育てる必要があります。上記3名とも楽天イーグルスに不足している足が使える選手ですので、期待したい所です。


【総評】
以下ポジションごとに人的補償を絡めてまとめてみました。
1.先発陣
→世代交代に失敗している。若手の質・量ともに足りておらず、来年の不安要素の1つであるため、これ以上の流出は防ぎたい
2.リリーフ陣
→チームのストロングポイントの1つ。松井裕先発転向の可能性もあるが、ドラフトでも津留崎・瀧中・福森を指名したことで柔軟に対応は出来そうだ。特にBチームの保護を図る必要性は低い。
3.捕手
→チーム最大のウィークポイント。外部補強が断たれたこともあり、犠牲を払いながら正捕手候補である太田・堀内を育成していく事になるため、彼らをバックアップする岡島も含めて3人はプロテクトしたいところ。ただし堀内は10月に右肘のクリーニング手術を行っている点、21歳の石原が2軍で順調に成長している点、ロッテの最年少捕手が2019年ドラフト2位の佐藤(22)という点から堀内と石原の優劣を入れ替えた
4.内野手
→1B銀次・2B浅村・3B鈴木大地・SS茂木とコアプレイヤーを集めたことでチームのストロングポイントが更に強化された。また控えには山崎・渡邊が控えることで彼らの離脱に備える形となるため、両名はプロテクトしておきたい。他の候補はロッテの編成を見ながら流動的になりそう。
5.外野手
→内野に比べて実績が少ない選手が多いものの、プロスペクトが集うポジションになっている。島内・辰己・オコエ・田中の4名はプロテクトしておきたいところ。他の候補も内野手同様にロッテの編成を見ながら流動的になりそう。

3.プロテクト予想

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赤・・・プロテクト内
白・・・プロテクト外


以上のようになります。プロテクト予想については以下の点を中心に作成しました。
①石井GMが関わった、2018年・2019年ドラフト指名選手は保護
②鈴木大地の今季年俸1億円の人的補償あり/なしの差額分(2,000万円)を考慮
今回作成したリストの中で処遇に悩んだのは塩見・藤田・堀内の3名になります。それでは結果予想をしてみたいと思います。

4.結果予想

パターンA:藤田 一也(38)+金銭(4,000万円)
パターンB:内田 靖人(26)+金銭(4,000万円)
パターンC:金銭(6,000万円)

パターンA→ロッテ内野陣の最年長が33歳のレアードという点や二遊間の控えが薄いこともあり、経験値を考慮して藤田を選択するパターン
パターンB→二軍では香月・安田とバッティングするが貴重な右打ちの大砲候補、一軍の打力向上及び細谷の後釜として内田を選択するパターン
パターンC→プロテクトリスト内に魅力的な選手が居なかった、もしくは西巻獲得の裏で話が付いてたことを想定

5.最後に

これまで他球団ファンから「楽天式プロテクト」と呼ばれるように、控えの層の薄さが影響して過去の人的補償ではすべて金銭を選択されていた楽天イーグルス。しかし年々、選手層の厚さの改善に取り組んだこともあり、今回のFA補償は金銭・人的どちらに転ぶか分かりません。仮に人的補償を指名された場合でもそれはフロントの失態ではなく、FA獲得の代償だということは肝に銘じて欲しいです。私感にはなりますが15年に獲得した今江の頃に比べてプロテクトリストの質は大分良くなりました。いつ結果が判明するか分かりませんが、どちらの結果になろうと私は前向きに捉えていきたいと考えてます。

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