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「一人一人の可能性を全力で支援したい」Happiness Catalyst 犬尾陽子さん

パーソナルコーチング、企業研修、幼児教室の講師と並行し、デンマークの教育を発信しつづけ、一人一人の可能性を発揮させる活動をされている犬尾陽子さんにお話しを伺いました。

犬尾 陽子さんプロフィール                                                                                                  
出身地:千葉
活動地域:横浜・東京                                        経歴:IT業界、イベント業界、ウエディング業界を経て、内閣府主催東南アジア青年の船事業にてアシスタントユースリーダー として選出されたことをきっかけに人材育成と出会う。下船後、人材育成コンサルタント会社にて、コンサルタント、研修講師、マーケターとして従事。担当した企業はスタートアップベンチャー企業から大手企業まで多数。自身の出産&育児経験をきっかけに、高幸福度の国 北欧デンマークに学ぶ生き方・働き方・学び方を探究し、日本に展開する活動を行う。2018年、Happiness Catalystを創業。Happiness CatalystのMissionは「一人ひとりが自身と社会のHappinessを考え、よりよい生き方、働き方、学び方を創造できる日本人を増やす」。コーチングでは「人の未知なる可能性を信じ、本質的な変化を起こす」をモットーに、20代から50代まで幅広いクライアントを持つ。組織・企業には「職場の幸福度を高めるワークショップ:Happiness at work」を提供。                                   
現在の職業及び活動:Happiness Catalyst 共同代表
人材育成コンサルタント/エグゼクティブコーチ(米国CTI認定CPCC)/ワークショップファシリテーター
座右の銘:明るく楽しくセンス良く。人を幸せにする幸せ。


記者:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

犬尾 陽子さん(以下、敬称略)ワクワク、キラキラした人が増えていく社会、やりたいことに胸を張って生きている人で溢れる社会をつくっていきたいです。特に、“自分がデザインした人生を生きられること”、“自分が心地よいと思える人生は自分で創っていける”ということをたくさんの人に伝えたいと思っています。


そのひとつが、自分の主張を誰かの評価を恐れずに発信できる社会にしたいですね。自分の価値観に従って、行動したことで自分も周囲もハッピーになるんだったら、そうすればいい。もしそうでなくて、「本当はそうしたくないのに上司の命令だから…」というネガティブな気持ちがあったら、例え会社の業務命令であっても従わないことも大事。まず自分がどうしたいか、人生の時間をどんなふうに使っていきたいかだと思います。本当にやりたいことを選択していくから、自分の人生に責任を持ち、新しい挑戦にも情熱を持てるし、何よりクリエイティブに打ち込めると思っています。


記者:そのために、どのような計画をお持ちなのでしょうか?

犬尾:何年先にこうなっていたいという計画は今は考えていないです。どちらかというと、その瞬間瞬間のパッションやエネルギーで決めていくほうが私には合っているんですよね。

だって、人間の感情や考えはすぐに変化するから。私も一年半前には会社を辞めようなんて思っていなかったですし。その瞬間に何が自分のエネルギーになるか、というのを軸として動いているので、事業戦略や計画というようなところは描いていないですね。例えば、「お金が〜」とか「売上が〜」とかを気にすることで、本当にやりたいことが削がれるのであれば、なんの意味もない。だから、計画よりも直感や感性を大事にしています。

とはいえ、目標を決めたらやりきりますよ。期日を決めて行動していくことは、物事を進めていくうえで、とても重要だと思います。長期計画より短期実践プロジェクトがいっぱいある感じです。

記者:その夢のために日々どのようなことを実践されていますか?

犬尾:主にはパーソナルコーチング、企業研修のファシリテーターと幼児教室の講師、それにデンマークの働き方や生き方などを日本流にアレンジして日本に広げていく活動を並行して行なっています。

もともと人材育成業界にいたのですが、朝7時から夜11時まで会社にいるような、仕事大好きなバリバリのビジネスマンで、目標達成は当たり前という世界でした。それが育児休暇の間に、「生きるって何?」「仕事って何?」ということを考えるようになって。復職のタイミングで用意された仕事に違和感があったことも大きいですね。もっと幸せに生きている国があるんじゃない?と調べたら、それがデンマーク。早速、家族でデンマークを見に行きました。そこで、「人生の幸せって、昇進・昇格・いい給料だけじゃないじゃん」て世界が広がったんです。その一つが教育と企業の人材育成の考え方を変えることだと思います。それは単にスキルや知識を増やしていくことではなく、一人一人の想いや人生と関わっていくことです。その人の幸せな生き方を追求していけば、結果的に社会全体の利益も上がるから、と自信をもって言えるようになりました。

そのためには、大人になってから幸せについて考えるのではなく、子供の時から自分の幸せは何かを知っておくことが必要だと思います。ただ今の日本では、大人も子供もなかなか「幸せ」について考えることが少ないですよね。だからこそ、Happiness Catalystが日本に必要だと思ったんです。人の幸せを促進する触媒として機能していくということ。だからこそ、「あなたは今、自分の人生を満足していきていますか?100パーセント幸せな気持ちですか?」ということをいろいろなところで投げかけています。


記者:その夢を持ったきっかけについてお聞かせいただけますか?

犬尾:もともとは、何となく大学に行って、何となく就職してというふうに、具体的なやりたいことをもっていなかったんです。そんな中で29歳の時に内閣府の青年育成事業で東南アジア青年の船に乗ることになり、そのプログラムでの体験が大きいですね。一人一人は可能性があるし、やりたい夢を持っている。それを全力で支援することが私の使命だ!って自分の今までの思いと繋がったんです。そこから人材育成の仕事に出会って、これは私の天職だ、と思いました。


もともと好奇心旺盛というのもありますが、いつもいろいろな世界をみてみたいという想いがあります。大学3年生のときに初めてカナダに行って以来、今まで30カ国ぐらい行っているのですが、その度に自分が当たり前だと思っている価値観が他の国では当たり前ではないんだと実感します。それこそ、アリストテレスの無知の知を知るみたいな、今自分が考えていることが必ずしも正しいことじゃないかもしれない、ということを海外に行くたびに感じるんですよね。人生は常にブラッシュアップが必要で、この状態はいつでも変わる可能性があるという前提はありますね。私自身がそうであったように、人はどんどん変わっていくものだと思います。

記者:様々なことにチャレンジされていますが、そのようになったきっかけはありますか?

犬尾:私、5人兄弟の2番目なんですね。父はわりと、なんでもやってみればという感じなんですが、母は非常に躾に厳しい人でした。母からは、「あれをしてはダメ」「これをしてはダメ」「お姉ちゃんなんだから」と言われて育ってきたタイプなんです。今思えば、母が子供にケガをさせまいとする愛情だったとわかるのですが。選択肢がないから、思考の幅が広がらなかったし、自分で何かを創造したり、チャレンジしてみるという環境とは、程遠かったと思います。だから、大学も就職も何となく選択肢が少ない中から、流されるまま選んでいたんです。

その後、社会人になって初めて転職したことが人生の転機でした。会社を辞めることは世の中から弾かれる、必要のない存在になるんじゃないかという漠然とした不安があったんです。でも、実際に辞めてみたら、そんなことはなくって。「あ、生きていけるじゃん」と思えたんです。そこからですね。自分の人生は自分で決めていいんだ!やりたいことを見つけにいこうって世界が広がって。いろんなことにチャレンジしていくようになりました。そもそも失敗ってないんですよ。ただ、うまくいかない方法を発見しただけ。

今の私はこの価値観が大きいですね。人はいろんなアイディアを持っていて、いろんな可能性に溢れている。そして、失敗は上手くいかない方法の発見。だから親が子供と関わる時に、子供のあらゆる可能性を否定せずに、全ての子供のアイディアとクリエイティビティをそのままありのままに受け取ってほしいと伝えたいです。


記者:最後に読者の方へのメッセージをお願いいたします!

犬尾:物理的な快適さだけではなく、自分の内面の心地よさを見つめることが満ち足りた人生につながります。
そして、一人一人が持っている個性や違いは未来への可能性です。みんな違っているからこそ共生共存できるし、違いがいっぱいあるから生きていると感じられる。日本は同質化を好む傾向がありますが、みんなとの違いを恐れるのではなくて、そこには新しいアイディアと可能性があるということ。「やった!!ラッキーだ!」と思ってほしい!

記者:人を常に可能性からみつめているからこそ、違いを楽しめるのですね。犬尾さん、本日は本当にありがとうございました!

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編集後記

今回インタビューの記者を担当した山田、陣内、森川(撮影)です。インタビュー中も、聞き手と受け手という垣根を超えて、意見を融合させていく心遣いを感じました。クリエイティブな関係性を作っていく犬尾さんの在り方に感動したインタビューでした。これからのご活躍も心よりお祈りしております!

この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています



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