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父の絵(小学2年生の私)

しばらくnoteの投稿から離れてしまったけれど、昨年暮れ父が亡くなった。

絵の世界の入り口を作ってくれたのは父だ。

父は約40年間勤め人として生きて、絵描きにはならなかったし
文章を公に発表することもなかった。

自然のことでも、芸術のことでも、法律のことでも質問するとすぐに答えてくれて「私の生き字引だった」と母が言う。
墓はいらない、遺灰はふっと吹いて地に帰してくれ、とよく言っていたそうだ。

何者にもならなくていい
人とは競争しなくていい
無理して変えなくていい、と声がしたような…。
行年94歳。

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