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恥ずかしい電話

客数64 : 気温10度くらい 寒くない 晴れ

メンバー 大将(Kue)、私(Spue)、俺様(Kue)、主任(Serv)、サブちゃん(Pult)

今日は変な客がいた。

今日も洗い場担当。ピーク時にせっせと食洗機を稼働させ、やっと落ち着いた頃に洗ったグラスやカトラリーをフロアに戻しにキッチンを出ると、あまり広くないフロアの隅の四人がけの席に男性一人が朝食をとっていた。

ブッフェが終わりに近い頃だったので、他の客はふた組ほど。

何度か食器を所定の位置に戻しに、キッチンとフロアを往復するうちに男性は朝食を終え、ラップトップを開いてチャット会議を始める。

まあ、それはいい。

が、声がでかい。

広くないフロアにいる全員が、その内容を聞きたくなくても聞かざるを得ないボリューム。要するにうるさい。

「If I'd like to have choice....」(を何度も)「The point is it's for typically tourists...その地域のグルメやなんとかかんとか(以下略」「The most important is hospitality, I think...」

って、他の客が大迷惑してる空気読まないお前がホスピタリティとかいうな!って持ってるお盆で頭叩きたくなるほど、恥ずかしい行為。ほんと、1日経ってもまだ耳に内容が残っているくらい強烈だった。

「Why don't you see me when I'll in Moscow? 」

今すぐモスクワ行けーーーー!!!(と心の中で叫んだ)

そうしてブッフェの時間は終わり、我が朝食スタッフが全て片付けて、社員用の食事を用意し始めても(社員は片付けたフロアで集まって食事する)、まだ延々と彼のチャットは続き、社員たちも小声で「どうしたらあんなに無神経なことができるのかしら」と囁き合う。その囁きにも割り入ってくるほどの声量ですから、まあ、ある意味口害だよ。ほんと飯が不味くなった。

結局チャットは小一時間くらい続いたのかな。終わったら「悪かったね」とか「お食事中失礼」とも言わずに出て行ったからね。ふてぶてしい。

なんだろ。客だからなんでも許されると思ってるのかね。

まあ、お客さんがブッフェが終わってもフロアに座っているのは別にいい。でも、ほぼ公共の場とも言える場所で、まるで自分の家にいるような振る舞いってどうなの?

それって、自分が金払っているから、立場が上とでも思ってるのか?そういう人って、私たちが一歩職場から出れば、彼の会社の商品の消費者になるとか、施設を使う利用者、逆の立場になり得ると考えないんだろうかね。だろうね。

そんな視野の狭い、思考の浅い社員(または社長)のいる会社なんて絶対に成長しませんから。ていうか事業失敗しそう。

と、小さなホテルのホテリエはここで予言しておきます。


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ドイツ在住16年目。ライター。別名で2013年より執筆活動開始、文庫本六冊既刊。電子書籍なども。二児の母。モットーは「遊んで暮らす」。2019年4月よりホテリエ。九星気学、方位取り旅行、お菓子を焼くのが趣味。
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