安田ブログ無料案内所2024

 少し長めの充電期間に入るかもしれないので、いままで書いたブログおよびnoteのなかで代表的なもの、お薦めするものを紹介しておく。

 やはりトップバッターに来るのは、バズったツイートをもとに掘り下げた下記エントリ。16世紀ドイツの版画に描かれた〝ちんこを咥えた猫〟の意味するところについて考察している。かなり好評だった。

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 バズった繋がりでいうと、下記エントリも元ツイはたしか1万RTくらい行ったんじゃなかっただろうか。一度の手術で三人を死なせた「史上最悪の手術」は何故起きたのか。本当に「史上最悪の手術」だったのか? という考察。

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 基本的に反響のあったものを優先して紹介してゆく。下記エントリは、ガジェット通信から転載依頼が来て、はじめてそういう、大手メディア…ってほどではないわな、なんというか、まあそういうのに載った記事となったのだった。
 中世末期になって、貴族たちのアイデンティティであった騎馬戦があまり戦法として通用しなくなり、経済力でもブルジョワに追い上げられ、もうなんだか色々と嫌になって宮廷に引きこもってしまった、そういう彼らの現実逃避がいまのオタクみたいだね、という話。

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 単純に反響が大きかったという基準だけでゆくと、最大のものがこのエントリだ。なにしろ滝沢ガレソに2度にわたって紹介され、当初は3日間で7万くらいアクセスがあり、2023年のはてなダイアリー総合ブックマークランキングで第18位となった。
 はてなブログの一年間の全エントリのなかで18番目にブックマークされた記事ということなのだが、上位にあるのはおすすめ旅館だとかChatGPTの上手な使い方とかそんななので、批評部門でいったら1位だったと言えるかも知れない。テッペン獲りましたわ。
 内容は、女の体が性欲を喚起しているのではなく、あくまで男の心的機構が女体をそのようなものとして認識している(したがってそうした機構に損傷をきたすと女体を見てもなにも思わなくなる)のだということを脳科学やら現象学やら進化論やら色んな角度から考察したもの。一見さんが多かったためか、はてブに否定的なコメントが多いのも特徴かもしれない。

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 だが、内容だけでいうと上のものがベストだとは、僕は思っていない。内容でいったら下記の『病因人間論』が、自分の書いたもののなかでは今のところ最良だと思っている。
 ただしこれは長い。たしか42000字くらいあったと思う。書くのにまる3週間ほどかかりきりだったし参考文献も30冊以上になった。気軽に「読んでね」と言えるボリュームではないが、まあ、一応これが代表作だと思っています。
 今にして思うとフロイトに見る心的力動論の影響が強く論旨じたいはけっこう古くさいが、書いたときはあまり意識していなかった。心身の疾患やポルターガイスト現象、夜の校舎の窓ガラスを壊してまわる、といった行為の深層にどのような内的機序があるのか、ということを通して人間について考える、みたいな内容です。

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 性についてのエントリはやはり多い。
 恋愛と売買春の境界線が、中世、古代、先史時代と遡れば遡るほど曖昧になってゆく過程について考察したものとして下記のエントリなども、ところどころ面白い話ができてるんじゃないかなと思い、けっこうお薦めできる。

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 いっぽう下記エントリは、色々と物議をかもす「安田マッチョ路線」の最初の萌芽といえるかも知れない。本編のほかに、メンズリブの方々とキャスで話し合いをする叩き台として2度にわたる追記がある。
 内容はタイトル通り、「逃げてもいいんだよ」「弱音を吐いてもいいんだよ」という物言いがひじょうに当世では正しいこととして流通しているが、ちょっと行きすぎな面も出てきていませんか? というような話だが、さまざまな人から寄せられた異論も収録し、いまでも実際のところどうなんだろう、と気持ちが揺れるテーマである。

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 さて、あれもこれもと紹介してゆくときりがないので、一応、10個くらいにしておこう。ということはあと3つだ。
 この記事は戦後アメリカ社会で起きた一種の集団パニック現象であった「サタニスト恐怖」に、あのTRPGの元祖である『D&D』がいかに巻き込まれていったか、そしてその顛末について、また社会背景について考察している。

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 さてあと二つだ。下記記事は、人間とくに女性はなぜ裸体を見られることを恥ずかしがるのか? についてマックス・シェーラーやH・P・デュル等を参考にしつつ、植物の性、動物の性、人類の性という発展過程において、より主体的な発情のコントロールを獲得するという観点から考察したもの。

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 最後の一つとなった。はてなブログだけではなくnoteのほうからも何か紹介しようと思ったが、まあ、軽いものをわざわざ紹介するよりは、やっぱり力の入ったものを紹介したくなるのが人情というもの。
 というわけで、オナニーと梅毒が歴史的に見てかなり近しい扱いを受けていた、ということについて考察した下記エントリを10番目のおすすめとします。

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 オマケ。なんか上のキャッチ画像(オナニーの害悪を説いた昔の本の挿絵)があまりに殺風景なんで、口直しにもう二本だけ、今度こそnoteのほうから紹介しておこう。下記エントリは、個人的にとても印象的だった短い怪談をもとに親子関係、そして親離れについて考察したもの。
 正直、僕の考察はどうでもいいんでその怪談部分だけでも読んで損はしないと思う。

 そしてこちらのエントリでは、三つ子の姉妹のうち二人が、事情あって替え玉デートをしたけれど彼氏がまったく気付かなかったことにショックを受け、人間のかけがえのなさとは何なのか、愛とは何なのかということについて考えてゆく。これは実際にあった話で、語り手はある著名な人物なのだがさて誰でしょう? 気になる方は読んでみてくれ。

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 長めの充電期間に入るかも知れない、と冒頭で書いたが入らないかも知れない。実際のところはわからないが、まあしばらく更新がなくても、ツイートやスペースで馬鹿みたいなことばかり言っていても、こういうことに関心を持ってこういうものを書いている人ですよ、ということを忘れてほしくないので、固定ツイート用に作ってみた。
 新しく知り合った人にも自己紹介代わりにこのページをすすめればいいので便利なんじゃないかな。

 さて、それでは今日はこんなところで(・ω・)ノ✨

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