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住職書房の営業方針について

雨が続いて、夏とは思えない肌寒さに見舞われたかと思ったら、一転この頃は暑くなるという予報。気温の変化に体調を崩されぬよう、皆様どうぞご自愛ください。

営業方針について

さて、この度岐阜県にも緊急事態宣言が出るということで、住職書房としても今後の営業方針を決めないとなー、とぼんやり考えていることをここに書き残しておきます。

結論から言うと、基本的に営業を続ける予定です。ただ、営業日を減らしたり、臨時休業などは可能性として考えています。

理由としては、住職書房では酒類の提供をもともとしていない事、営業時間も休業要請の要件には当てはまらない事(たぶん)という点から。

休業補償等への考え方

休業補償などもよく話題に上がりますが、調べている限り、前年の売り上げからどれくらい減少しているか等が要件になっているものが多く、今年開業の住職書房では当てはまらないものが大半です。また、休業補償の申請には、めちゃくちゃ精神的な体力を使います。一言で言うとめんどくさい、わかりにくい。二言になっちゃいました。

もちろん給付の対象になるものはあるはず(誰か教えてください)だろうし、実際今までに事業関連で補助金を頂いたこともあります。それらのお金は事業をより良くするために、小さな経済を回すために使う予定です。

休業補償が頂けるとなったとしても、その金額は恐らく普段の売り上げよりも大きく、実感の湧かないお金であることは確かです。(私はこれを棚からぼたもちお金と呼んでます)そんなお金を頂いたところで感覚がおかしくなるのは目に見えています。

また、皆さんお分かり?のように住職書房にはそんなにたくさん人が来るわけではありませんし、一人で静かに本とコーヒーを楽しんでもらうだけなら、気にすることは少ないと考えています。そうして頂いた一杯のコーヒーの値段、一冊の古本の値段にこそ、金額だけじゃない価値を感じていたい。

本屋という場所への思い

私は、本屋は誰にでも開かれている場所であるべきだと考えています。特に目的もなく訪れられる場所は意外と多くありません。今だからこそ、そういう場所が求められていると思うし、私はそれにできる限り応え続けたい。

僕は本屋は勝者のための空間ではなく、敗者のための空間なんじゃないかと思っている。誰でも敗者になったときは、町の本屋へ駆け込んだらいい。

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山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社 より引用

何か嫌な思いをしたり、つかみどころのないモヤモヤがあるときは、本屋に駆け込んでみてください。そこにはあなたの求めていた答えが書かれた本や、今は役には立たないけど、いずれ役に立つかもしれない本が同時に存在しています。住職書房は、誰にでも開かれた駆け込み寺のような場所として続けていけたら、と考えています。

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