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夏の思い出 「ダンボールのリヤカーのおじいさんが来てた頃」

夏だ。絵の題は

「ダンボールのリヤカーのおじいさんが来てた頃」

駄菓子屋をしてた頃ダンボール回収をしてるおじいさんが来てた事があった。

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店のいい思い出です。歳は七十才位、長年乗ってたんであろうチャリでがに股、仕事帰りタオルで汗を拭きながら「店長ー!ラムネ!」とやって来て、夕方店の外で胡座をかいて子供達を眺めてたんだけど、ある時にあのじいさんが去年から来てないなと気づいた時は寂しい気分になりました。

店の駐車場のはじに腰掛けて、楽しそうに遊ぶ子供達に声をかけるのを邪魔しちゃ悪いなと思ってたのか子をひやかす事もなく「(すごい汗、冷房のある店内に椅子をすすめても)大丈夫だ」と黙っていつも笑って外で座ってたんだけど、おもえば思うほど本当にいかしたお客さんだったなと思い返す。

ある日、この人はどんな人生を送ってきたんだろうと思ったけど、年若の俺が想像するのは失礼な気がして考えるのをやめた事がある。

20年たった今でもまだ考えるには早い気もする。

年の差を考えてもまだ二十年早いのかも。

どこに住んでたかも名前も知らないあの人が無事引退したのか、病気などでやめたのか、もしかして亡くなったのかと想像しちゃったけど、

あと二十年生きれば、

あのじいさんがどんな気分であの夕方子供たちを見てたのかわかるのだろうか?

俺もいつか、同じように眺めてみたいなと思うのだった。うっす。真夏の炎天下にリヤカーをひいてない俺では無理なのかもしれな






店での暇な時間を見つけていろいろ書いてみます。楽しい。 よしぎの、  駄菓子屋をしてたんですがやめました。いろいろ失敗して2019年からまた同じ場所で店してます。駄菓子もちょっと置いてます。コーヒー、かき氷、缶ビール、絵、他。宮城県仙台市