青りんご恋物語7~青りんご、付き合うの巻
カトカツとナオちゃんは ずいぶんと仲良くて ナオちゃんにしては長めのお付き合いだった。
ナオちゃんは 彼氏がいない青りんごを誘うより、カトカツの同僚のヨシダさんと付き合い始めたアイちゃんの方が気をつかわなくていいから楽だったんだろか…?アイちゃんナオちゃんヨシダさんカトカツの4人行動がずいぶんと多くなった時期がありました。
高校帰りに カトカツのクルマで帰る位はよかったが ああいう得体の知れないオトナの香がする男性陣の中にいても青りんごは辛いだけだったので ますます高見沢とアルフィーに没頭
しかし…
ある冬の日だったと思う。日頃から『オレに男とか紹介とかやめてくれ、ムラシタとかナマラ勘弁だし高見沢オンリーだから』と言っていたせいか ナオちゃんとカトカツはなんとか自然に青りんごに彼氏ができるように企んだんだと思う。
なにも言わずカトカツのクルマはT別のとある家に止まった。カトカツのイトコの家だとか…。
間もなくカトカツのイトコの家から男が一人出てきた。
女子高生だったオレとナオちゃんにその男性は
『こんにちは~』と挨拶をしにきた。
そしてそのままカトカツはイトコの男性と別れ、普通にいつものようにオレは消化器とともに自宅へ到着。
なにごともない一日であったが、数日後、朝の列車の中でナオちゃんが
『このまえさぁ~カトカツのイトコの家いったしょ~あのイトコ、かっこよかったよね~』
と言ってきた。
見た目はわりと素敵に見えたので
『そうだね~結構かっこよかったね。カトカツのイトコとは思えないよね~』
とか返事したんだと思う。
今思えば…ナオちゃん、これ探りだったんだね。まずはオレの反応を見たんだね。
数日後、ナオちゃんから
『あの人いたしょ…あの人ね、ミカコちゃんのコトいいって言ってたみたいよ~付き合いたいって~カトカツから聞かれたからさ~ミカコちゃんに聞いといてって…』
まぁた。またしてもそのテか。
しかし、、、
あの素敵なお方が
おら…おらを?
まままさか…ドッキリとしか思えないこのハナシ。
可愛くもなく
垢抜けない、
磨いても光らない、
しかも あまり 喋らないオレに??
逆にあの人はかなりマニアックでは??
どうも信じられず 返事は保留にしていたが 2、3日してから ナオちゃんは一生懸命オレに『会ってみなよ』と薦めてきた。
素敵だとは思ったが そのお方、なんと21歳でこれまた社会人。
16だぞ?オレ。たった5歳年上でも16と21はどうよと思った。
しかし結局帰りのカトカツのクルマに乗り込んだら イトコの家に連れていかれ、21歳の彼は消化器を避けて後部座席のオレの隣に乗ってきた。
なんだかなー
『こんにちは…』
21歳のそのオトコは睫毛が長い人だった
『ユアサヒサシといいます、』
青りんごも自分の名前を言った。電話番号をくれたヒサシくんだが青りんごが電話をかけることはできなかった。
それから…
どうやら青りんごは そのヒサシくんと 付き合ってみるということになったのである
青りんご、16歳の冬でありました(笑)
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