運営していたコミュニティを閉じた理由
私は以前まで「コンテンツ飲み」というコミュニティを運営しておりました。同じ本を読んだ人で集まって、定期的に飲む、というイベントです。
3月までは毎月開催していたのですが、4月は私の個人的な事情で中止にしてしまいまして、そのままコミュニティを閉じる形となりました。
その代わりに新しく「ペア読書会」という読書イベントを月2回ほどのペースで開催しております。
私のnoteで何度か登場している「ペア読書会」。これは30分で1冊の本を読み切り、30分で議論をして本の理解を深めるイベントです。
そこで、なぜ「コンテンツ飲み」を閉じてしまったのか?そして、なぜ「ペア読書会」に移行したのか?について整理してみました。
「コミュニティを運営したい!」と思っている方の参考になれば幸いです。
「コンテンツ飲み」だとコミュニティの要素を満たさない
最近はコミュニティ論が活発に議論されていますが、主に下記のような要素がコミュニティには必要だと言われています。
・安心・安全
・余白
・共通敵
・常連
・秘密
・共通の目的
これらを「コンテンツ飲み」だとあまり満たさないんですね。
・安心・安全:☓
→本を変えると来る人が変わり、常連の人ほど安心できない
・余白:☓
→意外と本について語られない
・共通敵:☓
→別にいない
・常連:○
→毎回参加してくださる方がいらっしゃって、ありがたかったです
・秘密:☓
→特に無い
・共通の目的:△
→本来は「読んだ本について語る」のはずなのですが、実際はあまり語られなかったんです
最初にこの「コンテンツ飲み」を企画した時は、あまりコミュニティ運営について知見がなく、とにかく「自分でコミュニティを運営してみたい!」というモチベーションで始めたため、最初の設計がうまくできておりませんでした。
要素がないからコミュニティがうまくいかない、というロジックは少し乱暴ではあるのですが、実感として「あーこれだと熱量上がらないなー」と常々感じておりました。
イベントの時は熱量が高いのですが、イベントとイベントの間は断絶してしまうんですね。
もっとイベント自体を設計し直すという方法もあったのですが、実際にイベントに参加して思ったのが「みんな本について語りたいわけじゃない」ということ。
元々は本について語ることを意図していたので、そこがずれていたというのも、コミュニティを閉じた1つの要因ではありました。
「ペア読書会」はコミュニティの要素を満たせそう
新しく作った「ペア読書会」のコミュニティは、要素を満たせそうだなと思っています。
「ペア読書会」は、複数人で同じ本を30分で読み、30分で議論するという読書イベントです。
このイベントは、下記のようにコミュニティの要素を満たしています。
・安心・安全:○
→基本的に「新しい人は多くは参加しないようにする」方針で、じっくり運営をしています。
・余白:○
→本について議論をする
・共通敵:△
→少しこじつけ感がありますが「本を読まない自分」が仮想敵になります。
・常連:○
→リピート率、めちゃ高いです。
・秘密:☓
→これは特に無いんですよね。独特の文化を作りたい…。
・共通の目的:○
→特定の本を読む、という共通の目的があります。
このため、継続的に続けていけるコミュニティになりそうだと感じたんですね。
「育成力」の高いコミュニティなりうる
先日最所さんが書かれていたnoteの記事のテーマがこちら。
ペア読書会なら読書を通じて人の成長を促せるため、「育成力」も強いのではないかなと思っています。
それに「なかなか本が読めない」という課題も解決するので、そういう意味での「コミュニティのとしての強さ」を含んでいるなぁと。
毎週どこかで「ペア読書会」が開催される世界へ
「ペア読書会」をやると、読書がめちゃくちゃ楽しくなるんですね。
なのでゆくゆくは毎週どこかで「ペア読書会」が開かれているような状態にしていきたいなーと。
そして「あ、このペア読書会のテーマになっている本を読みたい」と思ったら気軽に参加できる。読書がコミュニケーションの起点になる。「本読まなきゃ!」じゃなくて「本読みたい!」と思える。
そんな世界にしていきたいなーと思っています。
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