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Web業界からリアル業界に転職したほうが活躍できるし楽しい3つの理由

8年半Web業界にいた私が傘のメーカーに転職したのが、約1年前の2018年10月。

転職した当時は「よくWebからぜんぜん違う業界に行ったね!」と驚かれたものです。むしろ今でも言われます。

そう言われる背景としては「リアル業界ってWeb業界と比べると、いろいろ面倒くさい慣習とかルールが多いし大変そうなのに…」と考えている方が多いからでしょう。

私が転職してからの1年間は本当にあっという間だったのですが、働いてみて「確かにリアル業界って大変なこともあるけど、Web業界でずーっと働くより、途中でリアル業界に転職したほうが活躍できるし、何より楽しいのでは?」という思いが強くなってきています。

今日はその理由を話していきます。

ちなみにここで言う「リアル業界」とは、メーカーや小売をしている中小企業を想定しております。

コスト削減や業務効率化にすぐ貢献し、結果が出せる

リアル業界は恐ろしいほどに紙文化です。すべてとは言いませんし業務システムなども活用されていますが、いずれにしても「オフィスじゃないと資料が確認できない」といったことはザラです。

弊社の場合でも工場の発注票が厚さ20cmほどのファイルに挟まっていて、辞書から言葉を探すようにわざわざそのファイルから探して見に行かないと、営業や事務の方が商品の仕様を正確に把握できない状態でした。

しかもお客様や得意先から商品の問い合わせが来ることが多いので、かなりの頻度でこの作業をしていたんですね。

しかしその商品情報をクラウドでも見られるように整理し検索できるようにしたことで、今まで探すのに30秒以上かかっていたものが、5秒ほどで探せるようになりました。単純計算ですが業務効率としては6倍です。

クラウドなんてWeb業界からしたら当たり前過ぎて意識すらしないかもしれませんが、それを導入するだけで革命的に効率化がされる可能性がまだまだ高いです。

またシステム会社に発注して使用していたシステムや社内サーバーを、簡単にWebのツールに置き換えられるため、圧倒的なコスト削減をすることもできます。

弊社ではG Suite・Slack・Asanaといったツールを導入したことで、効率化とコスト削減を実現しました。

このように、Web業界の当たり前を導入するだけで結果が出せる環境がまだまだリアル業界には存在しています。

キャリアとしての特殊性=人材価値が増す

Web企業も増えてきて、Webの知見があるだけでは人材価値が高くなりづらい世の中になってきたように思います。

その上でリアル業界のビジネスについての知見(特に在庫ビジネスのやり方やキャッシュフロー)も持つことで、人材価値は格段に上がるのではないでしょうか。

最近は海外を中心にD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)も盛り上がっていますが、この2つの領域を横断して持つ人は引く手あまたになっていくと予想されます。

1つの業界でトップを極めるよりも、それぞれの業界で「100分の1」の存在になり、それを複数かけ合わせていくことで人材の希少性は上がっていきます。

これは教育改革実践家の藤原和博さんもおっしゃっています。

冒頭でも言いましたが、いまだに「よくリアル業界にいったね!」と言われるので、この「Web×リアル」の人材価値としてのかけ算はまだまだみんなが気づいていなかったり乗り出しづらい領域かもしれない。つまりチャンスがとてもあるのではないでしょうか。

実際にWeb業界の大物もリアル業界に移ってきている印象があります。

手触り感のあるお客様

Web業界にはない楽しさとしては、お客様に「手触り感」があることです。

Webだとお客様がPVやUUといった数字でしか捉えられなかったり、自社サービスを使っているお客様に直接会う機会が少なかったりします。

しかし小売ですとお客様と直接話すことができますし、メーカーだと自社商品を実際に使っている人を街中で見かけることができます。

弊社は傘メーカーなので、雨の日は本当に街を歩くのが楽しいですし、感謝の気持ちが溢れてきます。

また実際にお客様とお話すると、自社の商品が本当に好きなお客様に出会うこともあり、商品に対してさらに愛着も湧いてきます。

この手触り感こそがリアル業界の楽しさの1つではないかなと思います。


いかがでしょうか。

日本には素敵なメーカーや小売店がたくさんあります。

またWeb業界は転職がそこまで珍しくありませんよね。

なのでもし今Web業界にいる人は、次の転職の際はぜひ選択肢としてリアル業界にいくことも検討してみることをおすすめします。

だいたいスターバックスで、あえてホットティーを飲みながらnoteを書いているので、ホットティー1杯くらいのサポートを頂けたら、こんなにうれしいことはありません。