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★さようなら、阿修羅彼岸★

1 はじめに

 このデッキはフレンド様やYouTubeからパクッてます(ありがとうございます。)。ですから「阿修羅デッキの使い方」的なnoteにするつもりはありません。
 このデッキありえんほど面白くて、せっかくなので感想を書きたかったのさ。少し長くなります。お時間ある方は付き合ってくださいませ。

2 阿修羅デッキの基礎

 (1) 勝ち筋を通す

 阿修羅デッキの勝ち筋は「巨大化した阿修羅で顔面を殴ること」です。吸血姫の育成、雲外鏡の上振れ、彼岸花の投射といった強力なギミックが存在しますが、これらは目的ではなく勝ち筋を通すための手段に過ぎません。
 「阿修羅で致命的なダメージを与える」話はそれからです。

 (2) 負け筋を潰す

 阿修羅デッキの負け筋は多岐にわたります。デッキコンセプト(自傷)により、一定値以上の体力差をつけられると形勢を逆転することはできません。友人の言葉を借りれば「常に敗北に片足を突っ込んでいるデッキ」と言えます。
 敗北から逃れるためには、前述のギミックによって、負け筋を一つずつ潰していくしかありません。

3 各式神のポイント

 (1) 雲外鏡

 雲外鏡は盤面空け、回復、ダメージソース、最後の詰めを担当する式神です。雲外鏡の誘引については表にまとめてあります。

 手打ち効果の有用性が高いものをキープし、誘引効果の高いものをマリガンするのが基本だと考えています。「覚醒」は手打ちすると1手無駄になるリスクがあるので、基本的にマリガンしていました。

 また、「あえてレベル3に上げない」というブレイングもあります。レベル2帯のままであれば、覚醒を誘引する可能性が高まるからです。雲外鏡の誘引確率を常に計算しなから最善手を考えるのがこのデッキの醍醐味だと思います。

(昇格戦最終試合、雲外鏡さんがきっちり決めてくれました!!)

 (2) 吸血姫

 吸血姫は回復、ダメージソース、高スタッツを盤面に立たせる、最後の話めを担当する式神です。レベル2形態の吸血姫を盤面に立たせるだけでアグロを殲滅することができます。また、阿修羅ミラーでは吸血姫を制したものが試合を制します。

 しかし、吸血姫最大の役割は「除去札を吐かせる囮」だと考えています。相手の除去札を阿修羅や雲外鏡に回すことができないよう除去札を誘う形で吸血姫を使います。
 吸血姫が気絶から復帰するのはリーサルターンで問題ないことが多く、復帰ターンを計算しながら相手に除去札を吐かせたいタイミングで盤面に出します。このプレイングは結構難しく、感覚でやっているのが実情です(説明できず申し訳ないです。)。

(こんな絶望的な状況であろうと、吸血姫さんがいればひっくり返せるのだ!!)

 (3) 彼岸花と阿修羅

 この二人の扱い方は「1阿修羅デッキの基礎」で説明したとおりなので省略します。
 一応、彼岸花について少しだけ。覚醒彼岸花使用時にお互いの体力が0以下になった時、どちらが勝利するかは完全なランダムだそうです。

(この動きが本当に強い。『最強の2人』でした!!)

4 マリガン

 確定でキープするカードはいくつかありますが、上述の勝ち筋、負け筋を前提に相手のデッキありきでマリガンを考えます(確定でキープするカードはYouTube 等で検索すれば簡単に出てくるので省略します。)。
 とはいうもののマリガンの方針が全くないわけではありません。以下の項目に沿ってマリガンを検討していました。

     ★マリガン検討時の項目★
(1) レベル2帯の動き
(2) 先手/後手別の初動
(3) 阿修羅で顔面を殴るターン
(4) リーサルターン
※特に⑴、⑵が重要。⑶、⑷は頭の片隅に置いておき、中盤までに詰めれば良い。

 (1) レベル2帯の動き

 阿修羅デッキの本領はレベル2最初のターンにあります。最初のターンとその次のターンにどれだけ体力を削れるかが勝負です。

①覚醒阿修羅→阿修羅出擊
②破淵→阿修羅出擊
③覚醒雲外鏡誘引→育てた吸血姫出擊
④阿修羅出擊→彼岸花幻境→血華散(次ターン形態2吸血姫出撃)

 どの動きで攻めるのか大まかな方針を考えます(④を狙ってやるのは難しいです。)。

 (2) 先手/後手別の初動

 (1)で検討したレベル2帯の動きを元に初動の方針を立てます。以下に大まかな方針を記載しますが、初手から数ターン先の動きまで検討してマリガンします。先手と後手の各メリットについては後述します。

①覚醒阿修羅→阿修羅出擊
【方針】阿修羅を前線に出さない。
※相手の前線に出てくる式神にレベル2形態があるか確認。

②破淵→阿修羅出擊
【方針】彼岸花を前線に出さない。阿修羅をレベル2直前で気絶させる。

③覚醒雲外鏡誘引→育てた吸血姫出擊
【方針】吸血姫を前線に出さない。自傷ダメージを負っておく。
※ 雲外鏡のカードは貴重であるため、プラン変更できないか検討。

④阿修羅出擊→彼岸花幻境→血華散(次ターン形態2吸血姫出撃)
【方針】吸血姫、彼岸花を前線に出さない。
※強い動きだが狙ってできるものではない。

 (3) 阿修羅で顔面を殴るターン

 (2)で検討した先手/後手別の初動から阿修羅で顔面を殴るターンを考えます。レベル2帯の最初のターンで殴るのか、レベル3前あたりまで我慢するのか、マリガン時点で大まかにイメージします。

 (4) リーサルターン

 (3)で検討した阿修羅で顔面を殴るターンから、最後の詰めをイメージします。重要なのは「相手のレベル3ターン前/後どちらか」を決めることです。大まかな詰めは以下の①〜④です。

①雲外鏡、彼岸花、吸血姫の投射
② 破淵等で盤面を空けて出擊
③消えぬ業火
④鏡の怒り×ダルマor移ろいor落ちる影

 一見、豊富なリーサル手段があるように見えますが、相手のレベル3ターンを受けきれない場合、③〜④は選択肢から外れることとなります。
 中盤からリーサルイメージを考えないと、「実現できないリーサル手段に頼る=敗北確定」になります。

5 強い動き

 阿修羅デッキを使うに当たっては強い動きを考えることが重要です。

・巨大化した阿修羅、吸血姫(形態2)を盤面に立たせる
・覚醒阿修羅による破淵&覚醒彼岸花の投射で盤面処理
・覚醒彼岸花の投射で盤面処理後に阿修羅出撃
・ダルマ使用時に覚醒雲外鏡を誘引
・消えぬ業火で盤面処理後に阿修羅出撃
・移ろい(ダルマ)使用時に鏡の怒りを誘引
・彼岸花幻境を血華散にて自傷。覚醒彼岸花の投射で盤面処理して吸血姫形態2出撃

 阿修羅デッキは、その自傷ギミックによってケツに火がついています。一手でもミスを犯せば致命傷になります。「このターンはゆっくりしとくか」は基本ありません。数ターン先を想像しながら、今(次)できる一番強い動きは何か考えます。

(用途が限定的ですが、一撃でゲームセットにできる「最強の誘引」です。)

6 弱い動き

 先ほど「ー手でもミスを犯せば致命傷になります。」と述べましたが、「あーこりゃやっちまったなあ」的な弱い動きは以下のとおりです。

・盤面を空にしてターンを渡す
・落ちる影使用時に落ちる影を誘引
・鏡花水月が形態付与された状態で移ろい使用
・ダルマ誘引時にダルマを返さない
・覚醒雲外鏡使用時に鏡花水月や移ろいを誘引
・瞬発権消費後に覚醒雲外鏡を誘引
・彼岸花気絶時の自傷
・吸血姫気絶時の回復

 弱い動き=悪手であるのは間違いないのですが、「弱い動きをせざるを得ない状況に追い込まれた」ことに問題があります。上記の弱い動きを複数行えば、敗北が確定すると言っても過言ではないです。

7 先手と後手

 それぞれメリットがありますが、先手の方がプレイ難易度は低い印象です。また、先手/後手でマリガンも変える必要があります。

 (1) 先手のメリット

 先手のメリットは2つあります。一つはいち早く4体の式神が起き上がることです。阿修羅デッキは式神間のシナジーが強いデッキであり、強い動きの全てが複数の式神の連携によって生じています。
 早い段階で式神間のシナジーが生まれることで序盤の選択肢が爆裂に増加します。先手を取ることで複数の式神を扱うことができ、「1手も無駄にすることがない動き」が可能となるのはあまりにも大きなメリットです。

 もう一つのメリットは相手のレベル3カードを使わせないことができることです。多くのデッキには「使えば勝ち」のカードが何枚か採用されています。 その多くがレべル3であり、先手を取ることで相手の「使えば勝ち」のカードを使わせないまま試合を終えることができるのです。 
 シシオなどの「先手を取れないとほぼ敗北する」式神がいくつか存在します…。

 (2) 後手のメリット

 後手最大のメリットはレベル2のカードを相手より先に使うことができることです。前述したとおり阿修羅デッキの本領はレベル2最初のターンにあります。
 後手であれば相手の戦場にはレベル1形態の式神しかいません。容易に盤面を空けて、一気に体力差をつけることができるでしょう。また、キーとなる式神を起こさないままレベル2帯を迎えることができるため、相手の妨害を対策することができます。

 (3) マリガンも変わる

 上記のとおり先手と後手ではそれぞれメリットがあります。ゆえにマリガンの方針も若干変わります。
 細かなところは省略しますが、個人的には先手のマリガンの方がリスクも少なく、難易度が低いと考えます。後手の場合、レベル2の動きを失敗すれば基本的に挽回できないですし、後手を引いたことにより敗北がほぼ確定する対面も存在します。

8 不利対面

 前述のとおり、阿修羅デッキの本質はレベル2帯に巨大化した阿修羅で殴りつけることにあります。この動きを無力化されると簡単に敗北します。辛かった式神を3人紹介します。

 (1) if大天狗

 if天狗は「鋼羽の刃」にて彼岸花を処理することで、覚醒彼岸花と阿修羅のコンボを封殺することができます。また、盤面に巨大化した阿修羅を立てたとしても「風神の一振り」で対処できます。そして「迫りくる嵐」によるAOEがあるため、レベル3帯に突入したら敗北がほぼ確定します。
 たった一人で阿修羅デッキのコンセプトを叩き潰す式神であり、天敵と言って間違いないと思います。

 (2) 一目連

 一目連は「風符・守」によって阿修羅の攻撃を無力化することができます。延々と防御された後に「風符・龍」で一気にAOEされるのが主な負け筋です。
 阿修羅のような式神間のシナジーが強いデッキは複数の式神が気絶すると機能不全に陥ります。一目連も阿修羅デッキの天敵と言って間違いないと思います。

 (3) 縁結神

 縁結神はそこまで脅威ではなかったりします。何度も対戦しましたが最終的に勝率50%くらいに落ち着きました。
 問題なのは「めっちゃ時間がかかること」です。時間効率が致命的に悪く、仕事や家事をこなしつつ寝る間を惜しんで大名士を目指してましたので、本当に最悪のマッチングでした。

9 おわりに

 信じろ。あなたのデッキトップを。

 阿修羅デッキの強い動きは複数体の式神によるものであり、1人の式神では不利な戦況をひっくり返すことができません。単体のカードパワーで一方的に勝てるデッキではないのです。

 そのため、デッキトップを計算したり、数ターン先の動きを想定したり、といった「プレイングに頼る」必要があります。

阿修羅デッキは本当に心が折れます。勝負を投げ出したくなったことが何度もあります。

 だからこそ、だからこそ!!!
『信じろ。あなたのデッキトップを。』

10 謝辞

 ここまで読んでくださりありがとうございました。アドバイスをくださった皆様、YouTube等を始めとする先人方の知恵、対戦してくださった全ての百鬼民に感謝申し上げます。

 あと、僕の師匠になってくれた方、ありがとうございます。時に厳しく、(というか、だいたい厳しかったよね?)たまに褒めてくれたりもして。プレミばかりのバカ弟子でしたが、百鬼をやってて楽しかったです。

 この4人の式神さんのことは忘れないと思う。一生懸命やりきったと胸を張って言える。しばらく使いたくないけども…。


 長くなりました。全ての百鬼民に感謝を。またねー。

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