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競馬雑記帳 2021/11/11

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JRDB永野です。

先週、アメリカのデルマー競馬場で行われたBCでは日本馬が2勝、というより、矢作厩舎が2勝。
日本でも馬券が発売されたフィリー&メアターフのラヴズオンリーユーはこれまでの国際競走の成績を考えると驚く結果ではなかったが、ディスタフのマルシュロレーヌは本場アメリカのダートだけに現地では低評価で単勝は50倍を超えていたとか。
グリーンチャンネルで映された決勝写真は、日本のもののようにスリットが入っていないが、2着馬との差は頭絡の幅程度なので、2センチはないと思える。

日本で頻繁にマルシュロレーヌの手綱を取っている川田騎手が現地にいるにも拘わらず、マーフィー騎手を起用したのも、矢作師がこれまで海外で積み上げてきた経験の賜物で、マーフィー騎手もカタカナで「マーフィー」と入ったズボンを穿いての騎乗の甲斐があった。

マルシュロレーヌの血統は、父系はオリフェーヴルからステイゴールドを経てサンデーサイレンスに遡るので、サンデーのひ孫の凱旋だが、母系は戦前から日本で供用されていた血統。その血統が本場ダートを制覇である。

その牝系でもとくに思い入れがあるのが、祖母にあたるキョウエイマーチ。メジロドーベルと同じ世代の桜花賞馬だが、デビューはダート1200M戦で2着に大差を付けて勝っているが、決して相手に恵まれた訳ではなく3着は後の菊花賞馬のマチカネフクキタルだった。当時無職(正しくは退職に伴う有給消化中)だった私は阪神競馬場でこのレースを見ている。桜花賞勝ちの後は芝のマイルから短距離路線を使われていたが、5歳時にフェブラリーSでダート戦に使われその後は、芝とダートの二刀流。ダートでは重賞勝ちはなかったが南部杯で2着などダート適性の高さを証明していた。

繁殖馬としては、JRAで走った馬は4頭だけ。
しかも牝馬はヴィートマルシェのみだったが、そこから現在マルシュロレーヌを含めて3頭の牝馬が出ており、今後牝系は広がりを見せそう。

マルシュロレーヌはクラブ所有の5歳牝馬なので、競走馬としては来年の3月が定年。
そこまでの選択肢としてはそう多くはないが、矢作マジックでアッと驚くレースの選択をしてくるかも。



出走表等は、JRA発表のものをご確認ください

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