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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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#小倉競馬

昨年好調の再現を

JRDB永野です。 今週から小倉競馬が開幕。 昨年は64勝を挙げ、キャリア19年目でキャリアハイを大きく更新した丹内騎手。秋の新潟での落馬負傷。ひと月あまりで復帰したがそれ以降はまだ未勝利。 昨年の年明けの小倉開催で11勝を挙げて波に乗ったので、今年も同じパターンか。 昨年の小倉11勝のうち10勝が芝のレースで、今年も狙いの中心は芝のレース。 9レース小郡特別のミズノコキュウの過去2勝は丹内騎手の手綱。 フルゲートの一戦だが、先行力があるので開幕週の馬場で前に付けて抜

小倉でブレイクの予感

JRDB永野です。 小倉競馬は1回開催が終り、今週から3週間の2回開催へ。 1回開催の2週目の日曜に雨のなかでレースを行った関係で芝の傷み具合が大きい。芝のレースが多い開催だけに、シッカリと見極めている騎手を把握しておきたい。 1回小倉の騎手の成績は以下の通り。 注目したいのは丹内騎手。 1回小倉開催で馬券対象になった14レースのうち、12レースが芝のレース。距離に関係なく芝のレースでは好走が目立つ。 乗れているのは、騎乗を依頼する側もわかっており、今週は小倉での平地

小倉の帝王

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 3日間競馬明けの1月11日は、1並びで、「一粒万倍日」と「天赦日」が重なって開運の日だったらしい。 局アナ時代に競馬番組に関わって、現在もスポーツ報知で予想を披露しているフリーアナウンサーの鷲見サンがこの日入籍しとことも報じられた。 競馬界では「穴太郎」と言われる野中騎手がこの日に婚姻届を提出。野中騎手の今週の騎乗は土曜が6頭で日曜は1頭。土曜の最終レースは自厩舎のウインエアフォルクに騎乗。昇級初戦の前走では自ら手綱を取って

馬場は読めている

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 サマーシリーズも大詰め。 サマージョッキーズシリーズの先週までのトップは鮫島駿騎手で26ポイント。それを川田騎手が24ポイントで追っている。 今週は鮫島駿騎手は対象レースに騎乗馬はなく、川田騎手は新潟記念でリアアメリアに騎乗。最終週の来週は川田騎手は京成杯AHにグレナディアガーズという強力な手駒があるだけに、終盤での逆転も。 日曜は小倉で小倉で騎乗する鮫島駿騎手。 この夏の小倉開催では先週まで8勝。そのうち7勝が芝のレース。

残り少ない3歳未勝利戦で。

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 関西の主場が休みだった7月下旬から8月上旬での開催は新潟に参戦した松山騎手。 3週で5勝2着6回の成績は悪いものではないが、やや物足りなかった。 小倉再開の先週は土日で6勝の固め勝ち。 今週は土曜11クラ、日曜10クラと騎乗馬が集まり先週以上の爆発の可能性も。 今年ここまで80勝の松山騎手の条件別の成績は以下の通りで未勝利戦での好成績が目立つ。 (2021年のクラス別成績) 未勝利戦の勝ち数はリーディング2位の川田騎手を

厩舎指数で穴馬サーチ 阿蘇S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 「安蘇ステークス」 この字面を見て、ピンと来た方は競馬好きのゲーム通。 「ダービースタリオン」がまだファミコンの時代に、誤字がそのまま通ってこの名前のレースがゲームの中で行われていた。 もちろん元ネタは「阿蘇ステークス」である。 このレース、1988年以前は芝だったが、以降小倉開催のなかった1998年以外は、条件の変更はあるが一貫してダートの1700M戦で行われている。 距離や芝・ダートの変更が珍しくない特別戦では数少ない存在

小倉で騎乗はレアケース

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 先週は騎乗のなかった横山典騎手。 今週は日曜の小倉だけの騎乗。 横山典騎手は既にJRAの競馬場全10場の重賞競走を勝っているが、小倉での重賞騎乗は過去3クラだけ。それで勝っているのは立派。 これまで小倉での騎乗も36年のキャリアで、若手騎手時代に冬の小倉開催に参戦したのを含めて今回が通算20日目で、2009年の2月以来の騎乗。その際に小倉大賞典を勝っており、11年半の期間を挟んで小倉競馬場での騎乗機会連勝の可能性も。 20

競馬雑記帳 2021/07/08

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 開幕週の小倉の芝は超高速馬場。 土曜日の3歳未勝利戦で、グランデッツァが2014年の都大路ステークスで記録した芝1800MのJRAレコード1.43.9を0.1秒上回るレコード。 勝ったエスコーラは父がディープインパクト、母が独オークス勝ちのサロミナで半兄にサリオスという超良血。それにしても2着に1.8秒の大差を付けてゴール前は流すレースでJRAレコードが出るのはビックリ。 現在行われていない距離や、ひとつの競馬場にしかない特

厩舎指数で穴馬サーチ 九州スポーツ杯

コンテンツ一覧はこちら 関西の主場は今週から小倉に。 小倉でCBC賞というのも何だか違和感があるのだが、京都改築の為の開催振替なので仕方ないか。 土曜の小倉のメインは九州スポーツ杯。 昨年は開催の後半で2勝クラスのレースだったが、今年は開幕日の3勝クラスのレースとして施行。 佐賀競馬の調教師の家系に生まれた、川田騎手にとって小倉は地元。 ただ、川田騎手自身は乗りクラを選ぶタイプで、小倉開幕週も土日で10クラと騎乗数はそれほど多くはない。 日曜の西部スポニチ賞には、父の管

競馬雑記帳 2021/07/01

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 早いもので今年も既に折り返し。 例年なら関西圏は中京が舞台になるのが、京都競馬場の改築に伴う大幅な開催変更で今週から小倉競馬が開幕。 昨年から始まった、夏季の関西主場休止までの3週開催だが、毎週のメインはまさに中京の代替開催。 コース設定の関係で小倉はマイル戦がなく、1800Mで施行される中京記念がサマーマイルシリーズに組み込まれているのも違和感を感じる。 今週はスプリント重賞のCBC賞。 CBC賞が小倉で行われるのは今回が

狙っての参戦は買い

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今月末で騎手を引退する蛯名騎手だが、これまでJRAの全10場のうち9場で重賞競走を勝っており、残りは小倉競馬場だけ。 日曜の小倉大賞典が最後のチャンス。約2年振りにコンビを組むデンコウアンジュで記録達成となるか。 しかし、GⅠの裏ながら騎手が揃っており、蛯名騎手の記録の前に立ちはだかる。 特に7.フェアリーポルカに騎乗の和田竜騎手に注目。 和田竜騎手の場別成績では、小倉での成績は目立ったものではない。 しかし、小倉を「夏の主

リーディング堅守へ

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 中山金杯勝ちを含めて先週までで7勝、土曜も2勝を上積みした松山騎手は日曜は小倉で騎乗。 障害戦以外の11クラに騎乗予定。 お手馬で3連勝中のペオースの門司ステークスばメインになるが、その他にも星勘定の馬複数いる。 ただ、日曜の小倉は案外騎手が揃っている。 昨年後半から関西で荒稼ぎの吉田隼騎手や、小倉が地元の浜中騎手、藤岡兄弟など。 ここでキッチリと結果を出せるようなら、ルメール騎手を追う存在になれるのだが。 10レースの