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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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#競馬雑記帳

競馬雑記帳 2024/03/21

JRDB永野です。 今週から、1週の休みはあるが、高松宮記念から安田記念までGⅠ10戦のスタート。 3歳のGⅠ戦線は昔からトライアル戦が整備されていたが、古馬のGⅠは近年ステップレースが設定され1着馬には優先出走権が与えられるように。 高松宮記念のステップレースは、阪急杯とオーシャンS。それぞれんぼ勝馬ウインマーベルとトウシンマカオは順当に高松宮記念に駒を進めてきた。 来週のGⅠの大阪杯は既に特別登録が発表されており、そこには、ステップレースの中山記念と金鯱賞の名前は

期限まで残り僅か

JRDB永野です。 年明けからの短期免許で、重賞2勝など活躍しているキング騎手だが、免許の期間は来週まで。 日曜の中山記念では、身元引受けの堀厩舎の管理馬のヒシイグアスで重賞3勝目を狙う。 馬券的に面白そうなのはデイジー賞のエルフストラックか。 牡馬相手の若駒Sを使われての自己条件。 キング騎手自身、関西馬での成績も悪くない。

競馬雑記帳 2024/02/15

JRDB永野です。 馬産地は出産、種付けのシーズンに。 社台・イーストスタッド・優駿の各スタリオンステーションに繋用されている種牡馬の今年の種付け料も発表されている。 最高は昨年の1000万円から倍増のキタサンブラックと、世界トップの看板を引っ提げて種牡馬入りのイクイノックス父子の2000万円。 1500万円で続くのが、1月に産駒が重賞4勝を挙げたエピファネイア、三冠馬コントレイル、初年後の現3歳世代が活躍したスワーヴリチャードの3頭。スワーヴリチャードは昨年の200万円か

競馬雑記帳 2024/02/08

JRDB永野です。 2021年産まれの馬たちの新馬戦は、この東京・京都開催で終了。 芝の新馬戦にいたっては、先週の日曜に、東京・京都・小倉で行われた分で終了。 過去10年の3歳のGⅠ勝ち馬で3歳になってからのデビューとおうのは5月デビューのトーホウジャッカル、1月デビューのフィエールマン、キタサンブラックだけで、いずれも菊花賞馬。春のクラシックで勝ち負けはやはり2歳時にデビューして、キッチリとしたローテーションを経ないと辛いか。 先週日曜の京都での世代最後の芝の新馬戦を

競馬雑記帳 2024/01/11

JRDB永野です。 記者投票による、年度代表馬・競走馬各部門の受賞馬が発表された。 年度代表馬はイクノックスだが、満票にはならず、リバティアイランドに2票。 最優秀3歳牝馬もリバティアイランドが満票ではなくブライディヴェーグに1票。 また最優秀4歳以上牡馬も、イクイノックスではなくドウデュースに1票を投じた記者も。納得する理由があるか、投票の真意を聞いてみたい。 票が割れたのは最優秀2歳牝馬。 無傷で阪神JFを制したアスコリプチェーノが163票、ホープフルSで牡馬をナデ

競馬雑記帳 2024/01/05

JRDB永野です。 年が改まると話題になるのが、JRA賞。 騎手や調教師は、勝ち数や勝率など数字で出るので異論を挟む余地がないが、記者の投票による、各部門の馬の選出は時として意見が分かれることも。 2023年の各部門は、 年度代表馬の、イクイノックス、最優秀3歳牝馬のリバティアイランドは異論のない所で、他の馬に投票するのは、記者としての資質を問われることに。 以下は個人的な予想。 最優秀3歳牡馬はダービー馬で皐月賞、菊花賞ともに2着のタスティエーラが妥当。 最優秀2歳

競馬雑記帳 2023/11/16

JRDB永野です。 今年も残りはひと月半に。そろそろ各種リーディング争いも佳境に。 リーディングジョッキーは一時期ルメール騎手と川田騎手が競っていたが、ここへきてルメール騎手が抜け出した感じに。川田騎手自身はリーディングを獲った昨年と同じペースだけに、今年のルメール騎手が如何に勝っているか判る。 リーディングトレーナーは48勝の杉山晴師をトップに、中内田師が44勝で矢作師が43勝。関東でトップの国枝師が36勝なので上位三師の争いか。内容も上位2厩舎はGⅠ勝ちがあるし、矢

競馬雑記帳 2023/11/02

JRDB永野です。 先週の天皇賞・秋はイクイノックスが従来のレコードタイムを1秒近く更新する異次元とも言える走りでGⅠ5連勝を達成。世界ランク1位の実力を見せつけることに。次走はジャパンCで三冠牝馬と1着賞金5億円を懸けての対戦に。 イクイノックスの父キラサナンブラックとリバティアイランドの父ドゥラメンテは2012年生まれの同期。3歳春のクラシックはドゥラメンテが二冠を制し、キタサンブラックは皐月賞3着、ダービー14着と後塵を拝した。 ドゥラメンテが戦線を離脱した秋にキタ

競馬雑記帳 2023/10/05

JRDB永野です。 先週の阪神開催の最終レースを勝ったマイネルプロンプトはセン馬の11歳。JRAの平地レース勝ちの最高齢を更新したらしい。11歳といえば同期のダービー馬がドゥラメンテ。キタサンブラックも同期で産駒の活躍も目覚しいが、この馬は競走馬として頑張っている。2歳の夏の札幌でデビューして新馬戦こそ2着だったが、その後10戦した未勝利戦では勝てず、園田へ移籍。この時点でオーナーがラフィアンから他に移って去勢もしている。園田で3戦3勝で4歳春に栗東の坂口正則厩舎に転入、こ

競馬雑記帳 2023/09/29

JRDB永野です。 プロ野球の日程も大詰め。セパともに優勝が決まり、興味はクライマックスシーズンに。特にパリーグは2~4位が混戦模様に。 CSもだが、個人のタイトル争いも熾烈な部門も。セリーグの最多安打争いは阪神の中野選手以下3人が抜きつ抜かれつで最後までもつれそう。 競馬の方がまだあと3ヶ月残っているので、切羽詰まった感はないが、グリーンチャンネルでは、C.ルメール騎手と川田騎手のリーディング争いをやたらと強調するように。先週終了時点で川田騎手が118勝で、C.ルメー

競馬雑記帳 2023/08/17

JRDB永野です。 以前は2開催8週だった夏の小倉開催。 2011年から6週開催に変わり、2020年に暑熱対策で関西の開催が休止になると4週のみに。 2021年と2022年は京都競馬場の改修で各地に代替開催があり、夏の小倉は8週と7週の開催になったが、京都競馬場のリニューアルで日程が平年に戻りつつあり、夏の小倉開催は再び1開催4週に。 そうなると、あちこちで番組に歪みが出てくる。 先週行われた2歳のオープン特別のフェニックス賞は11頭立て極端な少頭数にはならなかったが、う

競馬雑記帳 2023/07/20

JRDB永野です。 先週の月・火に行われたセレクトセール。売却の頭数、総額、売却率などいずれも過去最高を記録する盛況振りだったとか。 現在は技術調教師という立場の福永師には、コントレイルの初年度産駒をノースヒルズの前田オーナーが5億超で競り落として開業祝いにという景気の良い話も。 セレクトセールで恒例になりつつあるのが、サイバーエージントの藤田晋氏による”爆買い” 今年は二日間で16頭、金額では25億円超えのお買いあげ。 ただ、高額馬は走る確率は高いだろうが、必ず走ると

競馬雑記帳 2023/07/06

JRDB永野です。 以前は函館・札幌で8日間の開催が2開催づつあった北海道開催。時期的には秋口まで開催があったが、最近は、函館が6日間開催が2開催、札幌は6日間開催と8日間開催になり、9月初旬に、東西主場の夏競馬終了と同時に北海道開催も幕を降ろす。 前半の函館開催もすでに折り返し地点を過ぎ、函館競馬場の入退厩資料には、札幌競馬場に移動する馬も多数。札幌競馬場に舞台が替わっても、函館競馬場はトレセン代わりの機能で8月下旬まで稼働はするのだが。 来週末の函館開催最終週には、函

競馬雑記帳 2023/06/08

JRDB永野です。 先週から夏競馬。 2021年生まれの馬の最初の新馬戦を制したテラメリアは新種牡馬ブリックスアンドモルタルの産駒。 ブリックスアンドモルタルはアメリカで芝のGⅠを5勝して日本で種牡馬入り。初年度の種付け料が600万円に設定。 初年度から皐月賞馬のジオクリフを出したドレフォンの初年度の種付け料が300万円、昨年の2歳新種牡馬リーディングのマインドユアビッケッツが200万円だったことから期待の大きさがわかる。 ブリックスアンドモルタルの初年度産駒の登録数は1