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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2021年3月の記事一覧

GⅠよりもGⅢ

JRDB永野です。 中京でGⅠ高松宮記念が行われるが、ルメール騎手は中山で騎乗。 ルメール騎手がGⅠに騎乗しないのは、数少ない。 昨年は、ドバイ渡航と帰国後の隔離で高松宮記念と大阪杯は騎乗せす。 一昨年は、阪神JFと大阪杯は香港とドバイ騎乗していたために騎乗はなく、ヴィクトリアMからダービーまでの3戦は騎乗停止中。 日本国内で騎乗できる状態ながら、GⅠに騎乗しないのはレアケース。 武豊騎手が負傷で、高松宮記念のレシステンシアの可能性もあったはずだが、中山で騎乗するこ

厩舎指数で穴馬サーチ 高松宮記念

JRDB永野です。 今週から春のGⅠシリーズ開幕だが、中京の馬場状態が微妙。 高松宮記念は16.レシステンシアが稍抜けた人気になっているが、上位人気は拮抗模様。 上位人気の馬が1200Mの経験がないというのも混戦に拍車をかけることに。 10.ラウダシオンはGⅠ勝ちの実績に加えて、道悪実績もあり1200M戦の経験も十分。左回りもスムーズで人気的にも買い頃。 ここ2走1400Mを使った9.インディチャンプ。道悪になった時がどうかだが終いはキッチリと脚を使えるので福永騎手が

武豊騎手の代役にまで成長

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 先週の競馬で武豊騎手が骨折。 春のGⅠシリーズの前半戦は戦列を離れることに。 高松宮記念のレシステンシアは浜中騎手に、桜花賞のメイケイエールは横山典騎手に乗り替わり。 皐月賞のヨーホーレイクの鞍上も岩田望騎手と発表された。 岩田望騎手は同期のなかでは1番先に見習いを卒業。 厩舎のバックアップもありデビューの年からGⅠレースに騎乗している。 重賞勝ちは同期では、斎藤騎手や団野騎手、菅原騎手に先を越されているが、初重賞も時間の問

厩舎指数で穴内サーチ 中山10R 伏竜S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜は東西で重賞に加えてドバイでは国際競走。 また、阪神では障害レースが2クラ組まれているという年間でもあまり例のない番組構成。 そこへ武豊騎手が負傷なので、ドバイ遠征の戸崎騎手・北村友騎手の分も含めて騎手の遣り繰りが大変。 乗り替わりの意味を考えながらの馬券検討が必要。 3歳のダート路線の伏竜ステークスは、ルヴァンスレーヴやサンライズノヴァという後にGⅠを勝つ馬も2着に負けており、現時点での能力とデキがモノを言う。 メンバ

ドバイへの壮行戦

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 来週の高松宮記念からGⅠが続くが、ドバイでも国際競走が行われる。サウジからの転戦組みも含めて日本馬は12頭が出走予定だが、遠征する騎手は戸崎騎手と北村友騎手、サウジから移動して長期滞在の坂井騎手だけ。 やはり帰国後の2週間の自主隔離が影響しているか。 ドバイ参戦の騎手の内、北村友騎手は日曜は騎乗しないが、戸崎騎手は中山で9頭に騎乗予定。 10レースの千葉ステークスでは、ドバイでも騎乗する森厩舎のジャスパープリンスとコンビ。 テ

厩舎指数で穴馬サーチ スプリングS

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜の阪神で行われた皐月賞トライアルの若葉ステークスは、皐月賞でのコンビが既に決まっている、松山騎手騎乗のアドマイヤダハルと北村友騎手騎乗のシュヴァリエローズで決着。アドマイヤは福永騎手が中京で騎乗のための代打的な騎乗で本番では福永騎手に戻るのか。 シュヴァリエは北村友騎手はきさらぎ賞勝ちのラーゴムだろうから、こちらも乗り替わりだろう。 スプリングステークスも、川田騎手、戸崎騎手、横山武騎手は皐月賞の騎乗馬は決まっているだけに

皐月賞の権利取り

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜の若葉ステークスと日曜のスプリングステークスで皐月賞のトライアル競走も終了。 来週に毎日杯を残しているが勢力図は見えてくる。 若葉ステークスで権利取りに挑むヴァリアメンテは中内田厩舎の馬。 中内田厩舎といえば、主戦は川田騎手で、土曜中京のファルコンSでもグレナディアガーズでコンビを組む。 2020年の中内田厩舎の騎乗数の多い騎手は以下の表の通りで、あくまで藤岡佑騎手は2番手。 しかしながら、単回収は川田騎手を上回っており

厩舎指数で穴馬サーチ フラワーC

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 桜花賞のトライアルレースは終了したが、今週の重賞のフラワーCとファルコンSに出走する馬も結果次第では桜花賞出走の可能性も。 フラワーCで人気を集めるであろう13.ユーバーレーベンは当初はチューリップ賞から始動予定も仙痛のためにここへ。デムーロ騎手が騎乗停止のために丹内騎手が騎乗と気掛かりな点はあるが、厩舎指数は18とシッカリと評価されており、危惧するほどのことはなさそう。阪神JFで3着の実績も桜花賞の出走は賞金での抽選対象。こ

競馬雑記帳 2021/3/17

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 桜花賞のトライアルレース3競走が終り、その勢力図も見えてきた。 優先出生権を得たのは以下の8頭。 メイケイエール    エリザベスタワー   ストゥーティ シゲルピンクルビー  ヨカヨカ       ミニーアイル     アナザーリリック   ジネストラ フルゲートが18頭なでの、優先出走権の馬から回避が出なければ賞金順に10頭ということになる。 以下が現在の賞金順 ソダシ(6850) アカイトリノムスメ(2650) サト

人気薄のルメール騎手は・・・。

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 ルメール騎手は昨年の同時期では36勝で、直後にドバイ渡航と自主隔離で4週のブランクがありながら年間204勝。 今年は既に42勝と昨年を上回るペースで勝っており、最終的に何勝を挙げるのやら。 近い所では春のクラシック路線。 皐月賞を予定している馬のうち、ホープフルS2着のオーソクレース、京成杯勝ちのグラティアス、弥生賞2着のシュネルマイスターらがルメール騎手のお手馬。 桜花賞は早くから阪神JF2着のサトノレイナスとのコンビは

厩舎指数で穴馬サーチ フィリーズレビュー

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 日曜は東西で桜花賞のトライアルレース。 2レースで33頭が出走するが、収得賞金の1番多いのがヨカヨカの1500万円。 この馬で桜花賞の賞金順での出走のボーダーライン。 他の馬はここで権利を取らないと桜花賞は絶望的。 ただ、ここでの好走馬はあまり本番にも繋がらないのも事実。 チューリップ賞勝ちのメイケイエールと同じミッキーアイル産駒の13.ミニーアイルが面白そう。 ファンタジーSでは6着もヨカヨカとは時計差なし。そのヨカヨカが

阪神では好成績

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 2003年のデビューで既にベテランの域に達しつつある石橋騎手。 美浦の所属だが、これまでの重賞勝ち20勝のうち11勝が関西馬という成績。 なかにはビートブラックの春の天皇賞やラッキーライラックの阪神JFが含まれており、関西圏で関西馬に乗って結果を出せるのは、戸崎騎手などりーディング上位なので、石橋騎手はやや異色。 石橋騎手の厩舎別成績は以下の通り。 (成績集計は2019/1/1~2021/3/7 黄色は関西厩舎) 土曜はお手

厩舎指数で穴馬サーチ 中山牝馬S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜中山のメインの中山牝馬ステークスはここ10年で1番人気が1勝のみと、荒れる傾向。 今年はフルゲートの16頭で、トップハンデは8歳のデンコウアンジュと荒れる要素がタップリ。 クラブ馬主の牝馬は6歳3月が定年なので、このレースがラストランの可能性が高い。 その2頭は外国人騎手が騎乗というもの予想を難解にしている要因。 基準オッズ1番人気の9.ドナアトラエンテでも予想オッズは4.3倍で混戦模様。 昨年の覇者7.フェアリープルカが

競馬雑記帳 2021/3/11

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 先週の競馬で今年の新人騎手がデビュー。 新人騎手が8人というのは、一昨年の7人を超え、近年では2007年の浜中騎手らの9人に次ぐ数字。 特に関西での女性騎手のデビューは2000年の西原玲奈騎手以来で、地上波の夕方のニュースのスポーツコーナーでも取り上げられるほど注目を集めている。 8人のうち5人までが父が騎手(地方競馬含む)という出自。 競馬サークル出身が、割りと大きなアドバンテージになる世界において、今年の新人騎手で初騎乗