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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2020年6月の記事一覧

厩舎指数で穴馬サーチ 宝塚記念

JRDB永野昌治です。 今年の宝塚記念は18頭のフルゲート。 宝塚記念が18頭立てで行われるのは2010年のナカヤマフェスタが勝った時以来。 photo by Rumi Enokida 2010年6月27日 阪神11R 宝塚記念 ナカヤマフェスタ それを含めてもグレード導入後以降3度目の18頭立て。 海外のレースを含めてGⅠ勝ちが8頭というメンバー。 この秋は凱旋門賞への遠征がないので、ここへ3歳有力馬やアーモンドアイらが合流しての天皇賞・秋は豪華メンバーになりそう。

厩舎指数で穴馬サーチ アハルテケS

JRDB永野昌治です。 今週の競馬が終われば今年も折り返し。 次開催は福島、阪神、函館すべて3週の開催だが、そこまで無観客競馬継続も発表された。 クラスター発生のリスクを背負ってまで観客を入れるより、競馬を止めないことにに重きを置くのは主催者としては当然か。 土曜東京のメインはアハルテケステークス。 ダートのオープン競走にしては13頭と落ち着いた頭数。今開催の初日のスレイプニルステークスも少頭数で行われており、関東主場のダートは頭数が集まらないのか。 ここは近走安定の4

競馬雑記帳 2020/6/25

JRDB永野昌治です。 すでに営業を再開しているUSJに続き、来園者の数を抑えるために全チケットが予約制となるようだが、東京ディズニーリゾートが7/1から営業を再開。無観客で開幕したプロ野球も7/10からは人数を制限してだが観客を入れ始めるという。 さてJRAである。 現在の発表では今週末の宝塚記念の週までは無観客競馬。7月以降は決定次第に発表となったまま。 新聞などでJRAの幹部の談話として、プロ野球と同じく7/10の政府のイベント開催の緩和を鑑み検討中ということが報道

厩舎指数で穴馬サーチ ユニコーンS

JRDB永野昌治です。 日曜東京メインのユニコーンSは来年のフェブラリーSに名を連ねそうな素質馬が多数。 ダート2戦2勝の5.レッチェバロックと16.カフェファラ。ダートでは負けなしの1.デュードヴァン。いづれも鞍上は外国人騎手。 厩舎指数は3頭とも20を超えており問題はないのだが、レッチェバロックは厩舎指数の指定TMの印が「注」というのが気になる。 13.タガノビューティーは近2走でデュードヴァン、カフェファラオとは勝負付けが済んだ気がする。厩舎指数がここ2走は20を

厩舎指数で穴馬サーチ 三宮ステークス

JRDB永野昌治です。 毎年この時期には秋の凱旋門賞挑戦が話題に上るが、今年はコロナウィルスの影響でフランスの受け入れ態勢もあり、日本馬の登録はイギリスに滞在しているディアドラのみ。 早々に「秋は三冠挑戦」を明言しているコントレイル陣営も、こういう状況でなければ凱旋門賞も選択肢のひとつだったはず。 土曜阪神のメインに出走の14.クリンチャーは2018年の凱旋門賞出走の経験を持つ。3歳時には皐月賞4着、菊花賞では不良馬場のなかで2着、4歳初戦の京都記念も重馬場でダービー馬レ

競馬雑記帳 2020/6/15

JRDB永野昌治です。 4月7日以降、重賞競走を除いて中止されていた交流競走が、6月29日から再開されることが発表されました。 この間に中止された地方競馬指定交流競走(地方競馬で実施されるレース)は46レース。 そのうち中央での未勝利クラスのレースは31。 この条件ではほぼ中央の馬が勝ち上がるだけに、今年の3歳世代は30頭近くが勝ち上がるチャンスを逃したことになる。 6月の第3回東京開催の3歳未勝利戦は34レースなので、ほぼ1開催分の3歳未勝利戦が消滅した計算。 交流

厩舎指数で穴馬サーチ エプソムC

JRDB永野昌治です。 土曜の競馬で藤沢和調教師が史上2人目の1500勝を達成。 先週の安田記念勝ちでGⅠレースを30勝しており、定年まで2年を切っているが、どこまで勝ちクラを積み上げるか。勇退すれば即殿堂入りだろう。 その藤沢和師の管理する17.レイエンダがこのレースの連覇を狙う。 兄のレイデオロを比べるのはかわいそうだが、賞金を加算して秋にはGⅠに挑戦できるように。 昨年は稍重のこのレース勝っており、道悪は苦にならないと思うが、埒沿いの極悪馬場を避けられる外枠と

厩舎指数で穴馬サーチ 三田特別

JRDB永野昌治です。 6/10に行われた関東オークスは松山騎手騎乗のレーヌブランシュが載冠。 鞍上の好調振りを見せつけることに。 その松山騎手は今週は土日共に阪神で21クラに騎乗予定。障害戦がひとクラ組まれているので、実質騎乗がないのは2クラ(メインのマーメイドSに騎乗がないのはご愛嬌)と超売れっ子。 リーディングも先週終了時点で東西合わせての4位、重賞勝ちは7勝とルメール騎手と並んでトップタイ。それでいて今年の単勝回収は109とベタ買いでもプラス計上(ルメール騎手は

競馬雑記帳 2020/6/12

JRDB永野昌治です。 令和二年度選出で、キラサンブラックが顕彰馬として競馬の殿堂入り。 顕彰馬として投票の対象初年度の昨年は、選出の為の得票率75%の145票に5票届かず選出されなかったが、今年は158票獲得で得票率は80%を超えての選出。 この1年、特に産駒のデビューなどもなく、実績に変動のなかったキタサンブラックの顕彰馬選出をアシストしたのはアーモンドアイかも。 アーモンドアイがヴィクトリアMを勝ったことでGⅠレース7勝に。この時点でディープなど過去のGⅠ7勝馬の名

厩舎指数で穴馬サーチ 安田記念

JRDB永野昌治です。 安田記念は14頭立てだがうち10頭がGⅠホースという豪華な顔ぶれ。 昨年の雪辱を期すと共にGⅠレース8勝目を狙う5.アーモンドアイ。これまで経験のない中2週というローテーションだが、ヴィクトリアMでの消耗も少ないということでここは盤石か。あとは不利なく回ってくるだけ。厩舎指数22は前走を上回る数字。厩舎指数の指定TMのひとり○印があるが、穴打ちのキャラのTMだけに本人もジレンマのあるなかでの○印かも。 ひと世代下の桜花賞馬の11.グランアレグリア

厩舎指数で穴馬サーチ 鳴尾記念

JRDB永野昌治です。 夏競馬開幕と共に、騎手と競走馬の移動制限は解除。 騎手は土日で違う競馬場での騎乗か可能に。 今週、土日に重賞騎乗は、福永、岩田望、北村友、川田の各騎手。 デムーロ騎手は安田記念の騎乗予定はないが、日曜は東京に移動して新馬戦2クラを中心に騎乗予定。 土曜のメインは鳴尾記念。 中2週になるが、宝塚記念のステップレースで、フルゲートの16頭が出走。 先週のダービーを除外になった6.キメラヴェンテの出走がレースを面白くしている感じ。52キロの斤量で開幕

競馬雑記帳 2020/6/4

JRDB永野昌治です。 夏競馬開幕とともに2歳の新馬戦もスタート。 以前は夏の2歳戦といえば、「マイネル」「ミルファーム」「ブリーズアップセール」がキーワードで、有力馬がデビューする前に賞金を稼いでおこうという感じだったが、最近は有力馬のデビューに早くなっている。 昨年の夏競馬開幕週の東京・阪神で行われた新馬戦5クラの内、シルクの馬が3勝。 そのメンバーにはサリオス、リアアメリアと春のクラシックでも好走した馬が。 さらに言えば新馬勝ち5頭のうち4頭がノーザンファームの生産

競馬雑記帳 2020/6/3

JRDB永野昌治です。 今週から夏競馬。 一昨年までは夏競馬開始とともに古馬のクラスの再編成があり、「降級」というシステムがあったのだが、昨年からはそのシステムは廃止。 古馬は春競馬と同じクラスで走り、そこへ3歳馬が参入してくるという図式に。 古馬はそのクラスで勝ちあがれない馬達で、そこへ伸び盛りの3歳馬が軽い斤量で参戦するので当然3歳馬が優位。 昨年の夏競馬開幕週の3歳以上のレースの結果は 1勝クラス 3歳馬 6-3-6-42 勝率10.5% 単回収 128 4歳馬