新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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最前線を守る人を守るために -医療の現場からのメッセージ-

防がなければならない医療従事者のPTSD。

新型コロナウイルス感染症の急速な拡大に伴い、赤十字病院では病床や人手、医療資材の不足が深刻となっています。さらに、治療にあたる医師、看護師などには、極度の緊張と終わりの見えない状況でのPTSD(心的外傷後ストレス障害)という新たな不安も発生しています。

日本赤十字社医療センター 看護部長 川上潤子(以下 川上)
「現場を支える役割のスタッフとして、みんなが本当に頑張っている姿を見ていると、いま一番心配しているのが、うつとPTSDです。医療スタッフをサポートする体制をつくりましたが、もっと積極的に支援し、守っていける体制づくりをしなければいけないと思っています。」

最前線で働く医師、看護師は常に感染の可能性と隣り合わせ。自分が感染者になってしまうことのリスクを誰よりも理解しているからこそ、その不安も大きくなってしまいます。

川上
「自分たちがもしかしたら感染しているのかもしれないという不安が、拭いきれないところが絶対にあります。本当にこのまま家族と一緒に生活する家に帰っていいんだろうかとか、気持ちの面でみんなかなり疲弊している現状があります。」

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医療スタッフを守ることは、患者さんを守ることに繋がる。

最前線で患者さんを守る医師、看護師などが抱える心理的不安のケアを、赤十字病院の臨床心理士がサポートしています。

日本赤十字社医療センター 臨床心理士 秋山恵子(以下 秋山)
「スタッフを守ることが患者さんを守ることに直結していると思い、私たちは活動しています。心理職は、患者さんの体を直接治療することはできませんが、今なんとか持ちこたえてくれている最前線のスタッフの気持ちを和らげたり、燃え尽きないようにするためにどうサポートしていくかを2月からずっと考えてきました。」

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医療現場の緊張感、ストレスは、すでにギリギリの水準まできています。

秋山
「最前線で頑張っているスタッフは様々なストレスを抱えています。自分の家族にうつしてしまうのではないかという心配はもちろん、患者さんと患者さんの家族を会わせられないことへの罪悪感、終わりの見えない状況への不安も日に日に増しています。ストレスの値は、新型コロナウイルス感染症の前を0とするなら、いまはもう90くらい。少しつついたら割れてしまうようなギリギリの状況です。」

さらに、世間の声や周囲の人たちの声にも敏感になっているのが現在の状況です。

秋山
「みんな敏感になってるなというのはすごく思います。ここまで本当によく持ちこたえて頑張っているので、ちゃんとやってるんだと胸を張れるように、世の中の方々にも応援して欲しいし、受け止めて欲しいです。」

【動画】医療の最前線からのメッセージ

日本赤十字社では、皆様に医療の現場の現状を正しく理解していただくために動画を作成しました。

この感染症との戦いは総力戦です。
最前線で働く担当職員たちを同院の全職員で支え、一人でも多くの患者の命を救うべく活動していきます。
また、医療活動を継続していくためには、皆様の正しい理解や応援の声、そして感染を拡げないための活動もとても大切です。それぞれの場所で、それぞれの方法で、どうかご協力お願いします。

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ありがとうございます、引き続き応援をよろしくお願いします。
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日本赤十字社は、全国の赤十字病院を中心に新型コロナウイルス感染症の治療および拡大防止のための活動に取り組んでおります。みなさまのご理解と不安解消のため、活動情報や対策情報をご報告させていただきます。