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障害者支援施設でのクラスター拡大を防ぐ医療活動

北海道紋別郡にある、福祉施設「向陽園」は、知的障害、発達障害のある方が暮らす障害者支援施設です。

今年4月中旬、病気治療を終え向陽園に戻ってきた入所者が、施設外で新型コロナウイルスに感染。この方が最初の発症者となり、施設内に感染が広がりました。
施設内で実施したPCR検査の結果、最初に陽性が判明した5 人のうち1 人は施設に常勤している看護師でした。

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知的障害のある方の中にはPCR検査を嫌がる方もいます。不意に暴れられるとお互いに危険があるため、看護師や施設職員が声をかけ続けながら、3人がかりで入所者の体を固定し、検査を行いました。

向陽園の工藤克哉施設長は、語ります。
「看護師が不在になってしまったので残った職員の不安もピークに達しました。自分たちも感染するかもしれない。しかし、食事や排せつなどの生活支援は私たち職員がやらないと。もう胸がつぶれる思いでした。」

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北見赤十字病院の荒川穣二院長は動きます。

向陽園でのクラスター発生の一報を聞き、オホーツク圏にある赤十字メンバー、置戸赤十字病院、小清水赤十字病院にも呼び掛け、医療チームを結成しました。

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当時を振り返り荒川院長は、語ります。
「障害のある方の入院は、その方にも多くのストレスがあり、状態を悪化させる心配があります。だから向陽園の中でコロナを抑え込み、命を守らなくてはいけない。赤十字には『全ては被災者のために』というキーワードがありますが、向陽園での医療活動は自分たちがやるべき仕事、と感じました。」

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結成された医療チームは、向陽園にて、4月29日から5月31日まで活動しました。まず、医師・看護師が入所者一人一人に往診を行い、その後も、常に看護師2人がいる体制で活動を継続。発熱があれば即PCR検査を実施し、薬剤師の管理のもとアビガン、オルベスコを処方しました。

医師・看護師・薬剤師らの尽力もあり、工藤施設長から、感謝の言葉をいただきました。
「日赤さんには感謝しかないです。24時間、看護師が居てくれる! こうすれば感染を防げると指導してくれるなど、知識や技術、そして精神的にも支えてもらい、どれだけ救われたことか…。」

これからも、私たち日赤は新型コロナウイルス感染症に備えてまいります。

ぜひ映像でも、実際の活躍の様子をご覧ください。

【動画】「新型コロナウイルス」障害者支援施設のSOSに応えて~北見赤十字病院を中心とした医療チームの派遣~

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