京都2歳S優勝の波及効果。吉岡辰弥厩舎【厩舎topic 2021年11月-4】

【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析のご愛顧、誠にありがとうございます。おかげさまで多くのみなさまに読んでいただいております。有料記事も続々購入いただき読んでいただいています。ありがとうございます。(無料記事を読んでいただくだけでも記事作成した甲斐を感じるので嬉しいです。ありがとうございます。)

「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

11/27(土)
阪神 京都2歳ステークス(G3、芝二千)優勝ジャスティンロック(吉岡辰弥厩舎)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!)

当noteで最多登場回数だと思われます吉岡厩舎を今回は取り上げたいと思います。筆者としても、開業直後から注目している厩舎なので活躍を嬉しく思っています。(過去分の記事は以下です。)


この吉岡厩舎、筆者なりの現時点での注目ポイントについて今回は書いていこうと思います。

注目テーマは吉岡厩舎の2歳戦

吉岡厩舎は、昨年(2020年)の2歳戦(2018年産世代の2歳時)勝数がゼロでした。
このため今年(2021年)の吉岡厩舎の注目テーマとして「2歳戦とそれに関連する内容」に注目して見ていこうと筆者は考えていました。具体的には以下に設定して筆者は見てきました。

(筆者による)2021年吉岡厩舎の注目ポイント
①2021年夏の3歳未勝利戦が終了する期間までの2018年産勝ち上がり頭数
②次世代(2019年産)でのデビュー戦略

①2018年産勝ち上がり頭数

これは昨年2歳戦で勝数ゼロだった世代のつづきに注目した形です。当記事作成時点で調べてみますと、2018年産世代は7頭の勝ち上がり頭数を実現してきています。
2018年産は吉岡厩舎にとって初の厩舎生え抜き世代です。上質の馬資源の調達が難しかったことは想像できますし、そういうなかでの7頭の勝ち上がり頭数は上々の結果と見てよいと思います。
また、7頭勝ち上がりのなかから、世代限定重賞ユニコーンS優勝のスマッシャーを送り出したのですから世代全体としても素晴らしい結果だと思います。

2歳戦での勝数ゼロだったとは思えない巻き返しだと思いますし、こういう巻き返しを実現してきた吉岡厩舎の厩舎力は覚えておきたいところです。

2018年産は現3歳、来年(2022年)でまだ4歳です。来年も吉岡厩舎の中軸を担う世代として注目していきたいです。

②2019年産のデビュー戦略

繰り返しになりますが、昨年の2歳戦で勝数ぜロだった吉岡厩舎です。
次世代に当たる2019年産世代の2歳戦では何らかのテコ入れを施してくると筆者は予想していましたし、そうであってほしいと期待もしていました。

途中経過ではありますが、2019年産世代の2歳戦勝数が以下で進捗しています。

吉岡厩舎の2019年産世代進捗(2021.06~2021.11末まで)
・2019年産は3頭の勝ち上がりで計4勝
・計4勝のうち1勝が今週のG3京都2歳ステークス勝ち

11月末時点で3頭の勝ち上がりですから前年比で大幅な改善だと思います。やはり、しっかりテコ入れして成果を出してきましたね、吉岡厩舎。
2歳戦はまだ残り1か月ありますし、さらなる上乗せをしてくるかにも注目でしょう。

また、ジャスティンロックに関しては、京都2歳Sで賞金を上乗せしたのでホープフルSや皐月賞あたりへの出走も期待できそうです。今後、吉岡厩舎がジャスティンロックをどのようにマネジメントしていくのかにも興味を持って見ていきたいと思います。

京都2歳Sは馬主三木正浩氏のJRA重賞初優勝

ここからはタイトルに入れた波及効果に関する話題です。ジャスティンロックの京都2歳S優勝は、馬主三木正浩氏にとって記念すべきJRA重賞初優勝となりました。(馬主関係者のみなさま、おめでとうございます。)

三木氏は比較的新しい馬主さんだと思いますが、各競走馬セールでハイプレイヤーとして存在感を増している大馬主でもあります。
こういう新しい馬主さんとのご縁を重賞優勝という結果に早々と結びつけることができた吉岡厩舎は勝負強いと思いますし、さらに馬主さんとの信頼関係も向上し今後の預託馬質アップにもつながってくることもあると思います。そのあたりの預託関係動向も要チェックだと思います。

種牡馬リオンディーズのJRA重賞初優勝

ひと(馬主)だけでなく馬(種牡馬リオンディーズ)も今回が記念すべき重賞初優勝です。

種牡馬リオンディーズは社台スタリオンステーション供用ではないですが、おそらくノーザンFも多く種牡馬運営に関わっている種牡馬だと思います。
また、ジャスティンロック自身は酒井牧場生産馬でもありますが、今回のようなケースであっても種牡馬運営主体者(ノーザンF)も喜ぶというのはデアリングタクト(エピファネイア産駒)やタイトルホルダー(ドゥラメンテ産駒)でも見てきたシーンです。

今回(京都2歳S優勝)を機に、ノーザンFと吉岡厩舎の信頼関係がさらにアップする…という展開も一口馬主としては頭の片隅で覚えておくと次世代ドラフトでの引き出しになりそうです。


「一粒で二度美味しい」ではないですが、京都2歳S優勝は吉岡厩舎の2歳戦での上昇を示すだけでなく、多くの波及効果をもたらしそうで引き続き吉岡厩舎から目を離せません。


今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
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