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プロポーズ大作戦&冬めいてきました|02

yamaju letter No.2| 2019.11.10
トップ画:2019.11.05 秋の終わりカヌー
北奥、十和田湖畔の「yamaju」がお送りする毎月十日にお送りするメディアです。日記のような季節の様子や、お得な情報、催しの構想などをお伝えして行きます。また、広く十和田湖の様子を知ってもらいたいため、無料でnoteに公開しています。
運営 「yamaju」:https://yamaju-laketowada.jp/
1F : コワーキングスペース(平日)、カフェ(土日祝日)
2F : ゲストハウス(4泊以上)

プロポーズ大作戦

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2人を祝福する花火

 こんにちは。前回のyamaju通信からあっという間に1ヶ月が経ってしまいました。季節の変わり目、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。yamajuの二人は大きく体調を崩すこともなく、元気にやっています。湖畔のボートハウス(白鳥ボートなどをやっているお店)や食事処、土産物店は11月に入ったら冬季休業に入るため、なんだかちょっぴり寂しく感じる今日この頃です。

 十和田湖の短い夏と秋は過ぎ去り、紅葉のハイシーズンも終わりを迎えました。ところで紅葉と言えば、今年は特に綺麗だったと休屋地域の方々が言っていたのが印象的でした。外から来たら毎年変わらず綺麗だと思うであろう紅葉も、長年見てきている地元の人からすれば、「今年はいまいちだ」とか「今年は綺麗だ」とか感じられるのだなぁと。それってすごいことだし、素敵なことだと思いませんか。そんな機微を感じ取ることができるのは、とても人間らしくて素敵だなぁと思いました。

 さて、今回の通信でお伝えしたいなぁと思ったのは、湖畔でとてもほっこりする出来事がありましたよ、ということです。それは何かというと、十和田湖で初めての試みとなったサプライズプロポーズのプロデュースを10月末にやらせてもらったことです。結果的には大成功に終わりめでたく1組の素敵なカップルが誕生したのですが、人が喜ぶ顔や幸せそうな笑顔を見て、とても心が洗われると同時に揺さぶられました。今回のご依頼は台湾の方で、ことの始まりは青森花火株式会社という地元の花火会社が提案している「プロポーズ花火プラン」に申込みがあったことがきっかけでした。ただ、LEDライトでハート型を作ってほしい、台湾に持って帰れるようにドライフラワーの花束を用意してほしい、一連のサプライズの様子を写真と動画で撮影してほしいなど、花火以外にも先方のご希望が色々とあり結構てんこ盛りでした。青森花火の担当の方も対応に困っていたのと、今後湖畔のコンテンツの一つになったら良いのではないかと考えてくださって、DMO(観光機構)や公園協会の方々もチームに加わる形で、初めての「プロポーズ大作戦」@十和田湖と相成りました。依頼主の彼もプロポーズを受けた彼女も全然派手な感じではなく優しく穏やかな感じの二人で、彼らが幸せそうな様子を見られて、このお仕事を受けて本当に良かったと感無量でした。

 新卒で入った会社は国際見本市の主催会社で、その後数年後に就いたap bankの仕事も音楽・食・アートの総合祭をつくるというもので、振り返ってみれば10年くらいイベントの企画運営の仕事をしてきたことになります。湖畔でもマルシェの企画運営などやり始めましたが、今後はさらにこれまでの経験を活かして、人の笑顔が生まれるお仕事に携われたら嬉しいなと気持ちを新たにしました。この冬で、それに向けて色々な準備や種まきをしていきたいと思います(恵里)。

冬、十和田湖で過ごします。

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冬のような8月の朝

 冬めいてきました。十和田湖畔は早くも霜が降り始め、零下にもなり、そろそろ雪が降り始めそうな気配です。先月号のタイトルは「秋めいて来ました」、だったのにも関わらず、はや1ヶ月で冬めいて来ましたに変わってしまいました。早いですね。十和田湖は5月頃の春の雪解けに始まり、夏と秋が短く、11月に入りとうとう一番長い季節「冬」がやって来る感じです。冬期間の営業について。

 少し、昔話です。一九二四年、青森県知事を務め、十和田湖の国立公園化に向けて尽力した武田千代三郎氏が「十和田神社司職は、奥入瀬村に居住し、年々八十八夜に登山し、二百十日に下山するを例とせし……」と記述しています。この文書から神社の宮司さんでさえ、年間の約百二十日間しか滞在していなかった様子が伺えます。十和田湖畔の定住者の始まりは一八六九年です。冬を十和田湖で過ごすのは、どこでも暮らせる時代においてはナンセンスで、十和田湖を離れて、暖かい所で過ごす方が良い気がします。とはいえ、現在は1年間を通して湖畔まで来ることが可能になりました。お正月には十和田神社に多くの方が参拝に訪れます。冬をどう過ごすかは、建物の1階の間仕切りをした空間(カフェ・オフィスとして利用している場所)がしっかり暖かくなるか、そうでないか、に委ねることにしました。結果として暖かくなることがわかったので、今年は十和田湖で冬を越してみようと思っています。幸い、お正月に泊まれますか?というお問い合わせも頂いています。良ければ是非、一緒に十和田湖でクリスマスや新年を迎えましょう。

 話は変わりますが、私個人の勝手な思いとして、冬の暮らしには、雪国の暮らしの本質がある気がしています。一年間の暮らしは、実は雪の時期を乗り越えるための準備期間。一方で、雪の期間にこそコツコツ内職を育み、春からのシーズンへ向けての準備を始める。そうした時間が積み重なり、一年という時間を過ごす。現代的には、衣を変えるくらいで、一年中「変わらない暮らし」を選ぶことも出来ます。私たちも今までは「変わらない暮らし」しかして来なかったので、冬の期間中、正直何をしたら良いかもわかっていません。とはいえ、雪国らしい、yamajuらしい時間の過ごし方を考えてみたいと思っています。その時間が自分たちの暮らしを育む時間になると面白いなぁと思います。11月、12月もどの様に暮らすのかわかりません。とりあえず、12月へ向けて、現代のイベントのために、「モミの木」風の木を探しています(徹平)。

…………発行が遅れている間に、十和田湖は雪が舞っています。そして、想像以上に寒いです。それでも元気に暮らしていますので、是非、深々と静かな十和田湖で一緒に暮らしましょう。


yamaju通信 vol.2(改)

yamaju通信 vol.2(改)2


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