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初めて救急車に乗った日

本日はこれまたどうでもいい私の思い出

【医学部5年生】
1日消防署で待機し、救急隊員さんと共に救急車に乗るという実習があった。

救急車が呼ばれない日
世界は平和でけっこうだが、私たちの実習にとってはよろしくない。

同じグループの子が待機していた日、とうとう一回も救急要請はなかった。
1日消防署の片隅でじっと待ち、帰って来た。
「大学病院から守り神が来とるがー。」
そう言われたそうだ。

そして私の行く日になった。

午前中は何事もなく過ぎ、ちょっと心配になってきた。
まさか私も1回も呼ばれないんじゃあ、、
しかし午後になり、救急要請があった。

みなさん、救急車の後部座席に乗ったことがありますか?

後ろの席は横向きに座るようになっており、座り心地はよくない。
そして救急車は速度がはやく、運転は粗め、とにかく揺れる。
普段、車酔いは全くしない私であるが、ちょっと気持ち悪くなった。

患者さんの家に到着。
高齢の患者さんが、朝から意識が朦朧として家族が心配になり、救急要請。
かかりつけの搬送先の病院に無事送り届けた。

署に戻って、また待機。

救急隊員のおじさん達は呼ばれない時はみんなすこぶるリラックスしている。よく話しかけてくれ、おやつもくれた。おじさん達の勤務は24時間で、明けの日も元気なので、まっすぐ家に帰らずパチンコに行くという。

夕方になり、もう呼ばれないかなあと思った矢先
サイレンがなった。でも違うサイレン!!

おじさん達はきびすを返して直ちに車の前に集合。
あのよく見る棒でしゃーっと降りていったおじさんもいる。
なんだか緊張感が増している。そして私も勢いよく駆けつけた。

「お嬢ちゃん、火事だから待機しといて」おじさんは言った。

そりゃあそうである。

私は救急車に乗りに来たのであって、消防車に乗りに来たのではない。

はは、間違えちゃっったと思いながら署内に戻る。
しかし、ダラーっとしていたおじさん達がキリッと切り替えユニフォームを着て、火事現場に向かう姿
それは頼もしい消防士さんの姿だった。かっこよかった。

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(注:上の写真は美化されている。だって日本のおじさんだもん笑)


それから私は数えきれないくらい救急車に乗った。
なんなら自分が患者として日本のにもアメリカのにも乗った。

でもその日が救急車に乗った最初の記念すべき日である。


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