学歴厨の起源

学歴厨は現代社会においては自身、または他者の学歴を評価の指標に用いる特定の人種を指す。その起源は古代中国において科挙の合格者の経歴と素性を調べ上げる役職「諤礫厨(がくれきちゅう)」であると言われている。

「諤礫厨(がくれきちゅう)」は科挙合格者の成績上位者を選りすぐって任命される名誉職であり。合格者が皇帝に仕えるに相応しい人物であるか、能力の程度、家柄や祖先などを徹底的に調べ上げて出世や人事に寄与していた。しかし他者のプライベートな部分に無遠慮に踏み込む仕事柄宦官と同様に周囲からの評判は芳しくなかったと文献には記されている。

執務の際に調べ上げた資料を片手に侃侃諤諤の議論を交わしていたと一部の文献に記述が残っており、その様がネット上で学歴について語り合うユーザーと重なっていたため。2000年台初頭某匿名掲示板にて無名の有識者が「諤礫厨(がくれきちゅう)」になぞらえて学歴厨という言葉が出来たといわれている。

民名書房「ネットスラングとの意外な繋がり」より抜粋

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